〈個性〉を奪い、ストックし、与える能力の転生者:ヴィラン   作:アマテス豆

19 / 20
遅くなってすみません!(でも今回長いから許して)
オールマイトの攻略が思いつかなくて…

これでiアイランド編が終わります!

それでは、本編へどうぞ!


第十九話 一人の敵〈ヴィラン〉

ウォルフラムが崩れ落ち、金属片の残骸が崩れ落ちる。

緑谷達にとって、ようやく訪れたはずの終わり…

そこに、一人の異物が混入した。

 

「これは失礼、俺は〈ユニークバンパイヤ〉…君達を変える者だ。」

 

先程までしていたデヴィットのマクスを外し、素顔を晒す。

きな臭くダサいセリフに恥ずかしくなる…が抑えて不適な笑みを浮かべる。

 

「どう言うこと…?さっきまで…パパで…?」

 

メリッサは震えた声を上げる。

 

「ごめんね、黙ってけど俺、ヴィランなんだ。しかも麗日さんを襲った悪いヴィラン。」

 

その言葉に、空気が一気に張り詰める。

 

「まじかよ…友虹が麗日をあんな目にしたヴィランなのかよ!」

「ほんとですの?麗日さん。」

「うん…そうなんだけど…なんか雰囲気が違うんよね…」

「雰囲気ですの?」

「そんなの関係ねえ…」

 

切島は、麗日を襲ったヴィランと分かり気が気でなく、ユニを殴ろうと一歩前にでる。

 

「待ちなさい」

 

オールマイトが切島を止める。

限界に近づいている身体を動かし、彼はヒーローとして前に出る。

 

「友虹少年…それは本当なのか?」

 

怒鳴りつけるでもなく、問いかけるような声だった。

そんな慰めるような…心が。

だが、その気持ちを抑えて、笑う。

 

「本当かって?分かりませんか?」

「麗日さんが襲われたことを知っているこれだけで分かりませんかね?」

 

煽る、煽って少しでも時間を稼ぐ。

 

「ユニくん…!」

 

緑谷が話かけてきた。

 

「ごめんね、デク。騙すような真似をしてでも…“敵”ヴィランとして接してほしいかな。」

「ユニくん…デヴィット博士は、どこに?」

「友虹くん!パパはどこなの?!)

 

緑谷は、諦めくれめデヴィットの居場所を問う。

メリッサも叫び心配を表にする。

 

「さあ?でも大丈夫ですよ、ちゃんと生きてます。」

 

ごめんよメリッサ〜、これ以上は言えないんだ〜。

 

「デヴィットを……どこへやった!!」

 

今の一言でオールマイトの目が鋭くなり、さっきまでの穏やかな感じか一転、少し冷静さを失った表情になった。

 

「お、やば…」

 

瞬間オールマイトは、身体を無理やり動かしこちらに向かって殴りかかって来る。

 

「『ユニークスティール』」

 

小さく呟く。オールマイトからぼんやりと白い光が溢れ出す。

これは賭けだった、俺の耐久力じゃ、この拳は、受けられない。

間に合わなかったか、1発KOだし、間に合ったとしても、受けれるのかは、未知数。

光が手に吸い込まれていくと同時にオールマイトの身体がわずかに萎んでいく。

 

「……くっ!」

 

間に合わない…俺は、死を連想し、足がすくむ。

【個性】を奪っているのに勢いが弱まらない。

 

「…スマッシュ!」

 

オールマイトが腰を入れ、拳を大きく繰り被る。

その衝撃で砂埃が舞う。

そして、俺の腹に一撃を入れた。

 

「ぐっは…」

 

俺は後ろに飛ばされる…だがそれだけ、オールマイトの攻撃は軽かったのだ。

 

「時間か…いや…」

 

オールマイトは、そう言う…トゥルーフォームの姿となって。

砂埃が舞っていてみんなには見えていない。

 

「…あれ?」

 

俺はそれに疑問を持った。

え?トゥルーフォーム、言い方とか変わりないんだけど?失敗した?

いやいや、オールマイトの【個性】今確かに、あるんだけど??

え、どゆこと?

 

「私の姿を…奪ったのか?」

 

オールマイトがそう問う。

やば、オールマイトが気付いた!なら確認のためにも…

 

「うん…いや、ええ正解です。あなたの“特徴”を奪いました。いつもの姿には戻れないでしょ?」

「…く、しくじってしまった…」

 

…本当に慣れないのかな?いや時間来てたから?まあいいや今なら行けるかも。

オールマイトと争わないあれが!

 

「オールマイトさん…俺と取引しませんか?」

 

ーーーーーーーーー

 

緑谷は、息を呑んでいた。

この場で唯一オールマイトの活動限界の事を知っているから…

 

「オールマイト…」

 

砂埃が晴れてきた。

そして、その光景に皆が唖然とする。

 

「!!」

「え!」

「うそですわ!」

 

そこに立っていたのは、ユニだけだったから。

 

「うそ、オールマイトは!」

「テメェ!!」

 

爆豪は、いても立ってもいられずこちらへと向かって来る。

そこ裏にはオールマイトが負けるはずがねーと言う思いと、負けたのかと言う不安があった。

 

「まって!かっちゃん!!」

 

緑谷は、止めようとするが気が気でない爆豪には届かない。

 

「オールマイトは!どうした!!」

「仕方ないですよ、邪魔するんですから…やりたい事をやりたいだけなのに…」

 

爆豪を煽り、冷静さを少しでも失わせようとする。

 

「やりたいこと?…」

 

緑谷は、そこに引っかかる。

 

「テメェのやりたいことなんて関係ね〜!!ぶっ飛ばす!!」

「俺に勝てるかな?」

「上等だクソが!!」

 

爆破で一気に距離を詰める。

 

「『特性顕現:オールマイト』」

 

爆豪の攻撃に合わせてさっき奪った“個性”を発動する。

筋肉が膨れ、前髪が上がり…画風が変わる。

 

「な!」

 

爆豪の爆破を片手で受け止めて、手首を掴む。

 

「オールマイトの…動き…いや、雰囲気も。」

「オールマイト?!」

「オールマイトて…まさか!」

「友虹さんの個性て…」

 

皆がその名を呼び驚く、緑谷や八百万は個性の考察を始める。

 

「ははは、軽い軽い、そんなものか?少年!!…く」

 

は…腹が痛い?!忘れてた…オールマイト腹に穴が空いてるんだた…

 

「個性かなんか知んねーが!テメェがオールマイトに慣れるわけねーだろ!」

「ハウザーインパクト!!」

 

回転しながら爆破を放つ。

痛みでと慣れない感覚で反応できず、直撃する…が

 

「思ったより強くないな!爆豪少年?!」

「クソが!」

「でも、こっちの方が良いかな。『特性顕現:キリサメ』」

 

キリサメに切り替える。

身体が軽くなり、動きやすくなる。

 

「また、姿が変わった?!」

 

反動で動きが鈍っている爆豪は、即次の攻撃に出る。

 

…来る!

 

「ノコギリカウンター!」

 

爆豪の攻撃を見切り溝内にカウンターを入れる。

 

「がは!」

「かっちゃん!」

 

瞬間、轟が氷を生成し、俺が爆豪に追撃できないように分断する。

 

「爆豪が反応できねーほどのスピード…」

「あの技、サメヒーローキリサメの、半年前に引退したって…もしかして。」

 

緑谷は、何かを閃く。

 

「緑谷、何か策があるのか?」

「…いや、でもユニくんの“個性”は、わかった。」

「私も分かりましたは。」

「友虹さんの“個性”は、相手の見た目、動き、癖を奪い再現するも…」

「だから、何人が奪われたかわからないから、予測ができない…しかもオールマイトも持っているし…」

「舐めてたけど…クソ強えじゃん!無理じゃん!オールマイトも負けたじゃん!」

 

え、俺って峰田くんからみてそんな強いの?嬉しいな…

 

「なら、再現されるまでえに、仕留めるのみ!」

 

飯田がエンジンを吹ふかせ、高速で接近する。

見える…けど、避けられない!

 

「『特性顕現:モチドン』」

 

お相撲さん体型になり、飯田の蹴りを腹で受け止める。

 

「なっ!」

「無理でごわすよ!」

 

飯田の足を掴み、軽く投げ飛ばす。

緑谷は、飯田を受け止め、こちらに向かって来る。

 

「ユニくん!どうしてこんな事を…」

「どうしてって、強いて言えば、楽しみたいから?」

 

緑谷の攻撃を軽々と避ける。

 

「ユニくん!なんかおかしいよ!君、そんな事する人じゃなかった!」

「冤罪て言ってたけど!何かに脅されてるの?」

 

麗日がそう言った。

心が揺れ…なかった。

 

「脅されてなんかいないよ、俺は決めただけ、ヴィランとはして生きていく事を。」

「友虹くん!こんな事やめよ!元の友虹くんに戻ってよ!」

 

メリッサが問う。

 

「やめて…俺はヴィランとして生きていくって決めたんだよ。」

「君たちも、もう限界だろ?動きも“個性”も鈍ってる。」

 

切島は、やる気満々だったが、緑谷が止めている。

多分、俺の能力を警戒してだろう。

 

「緑谷!大丈夫だって俺はまだ動ける!」

「違うよ、君の見た目が奪われたら今の僕たちにダメージを与えられる術がない…」

「えらいね、わかってるじゃない。」

 

俺は背を向け、ある場所へと向かう。

 

「待てやコラ!」

「逃すか!」

 

爆豪が回復し轟と協力して追ってこようとする。

 

「じぁ、最後に。『特性顕現:オールマイト』」

「デトロイト!スマッシュ!!」

 

オールマイトを顕現し、スマッシュを放つ。

流石に、本家オールマイトほどの威力は、出ないが風圧を生み出すには十分だった。

 

「クソが!!」

 

轟の氷を吹き飛ばし、割れた氷が爆豪に当たる。

皆、もう一歩の動けない。

 

「オールマイトさん、返しますよありがとうございました。」

「『特性付与:ユニークギフト』」

「本当にありがとうございました。」

 

小声で、身を潜めていたオールマイトに良い、【個性】を返す。

 

「これでデヴィットを返してくれるんだろうな…」

「はい、一年後には。」

 

オールマイトが怖い声で睨む。

 

「い、やすみませんって、あなたの秘密を隠し、情報教えたじゃないですか?」

「では」

 

俺は、走り去りタワーから落下する。

オールマイトは、デヴィットを人質に取られているのと、個性の限界で追えず、ただ落ちるのをみつめるしか無かった。

 

ーーーーーーーー

 

「まってたぜ!…本当に逃げてこれたのかよ」

「…骨が何本かイッた。」

 

バルーンが風船を使って落ちる俺を受け止め、軽く驚く。

 

「『特性付与(ユニークギフト)』」

「ありがとうございました、デヴィットさん。」

「……トシは」

「大丈夫です、あなたもバルーンを通して見てたでしょ、僕の戦いを」

「友虹くん、なぜ私を攫った?」

「あぁ、その前にまずはここら脱出しないと…じちゃんのアイテムで。」

 

バルーンに預けていたじちゃんのアイテムを受け取る。

 

「これなんだよ、スーツケースだろ?」

「俺もそうだと思ったんだけど…ここを押すと。」

 

スーツケースが簡易的なジェットになり、カウントを始める。

 

「え、なんでちょ、バルーン、デヴィットさんのって!!」

 

そして、そのジェットは、カウントが0になった瞬間、俺たちの身体を固定し空へと向かって発進し

 

俺たちは、iアイランドからの脱出に成功した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




コメントなどはじゃんじゃんしてもらって結構です!全てに返信を返します!(些細なことでも結構です!あとめっちゃ嬉し!)

オールマイト関連はちょったと解釈違いかもしれん…すまん?

それではまた次回!

文字数に関してのアンケート

  • 今のままぐらいが読みやすい。
  • もうちょい増やした方が読みやすい。
  • 二話分の文字数のほうが読みやすい。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。