勝手に【ラブライブ 第3期、4期】を作ってみた。 作:スターダイヤモンド
2日目。
紫の軽自動車と共に、思わぬゲストがやってきた。
希の運転で、にこと絵里が彼女たちの合宿先に電撃訪問したのだ。
手には差し入れのアイス。
『伝説のレアキャラ』に沸く1年生4人。
「私はお姉ちゃんには毎日会ってるけど…」と亜里沙は、みんなのあまりの興奮ぶりに困惑している。
改めて1年生が自己紹介をする。
「初めまして…二階堂和香と申します」
「初めまして…絢瀬絵里です。妹がいつもお世話になってます」
「そして、アタシが…かの有名な宇宙ナンバーワンアイド…」
「ウチは東條希…よろしくなぁ」
「うぉ~い!最後まで言わせなさいよぉ!」
お約束の展開に、あははは…と笑いが起こる。
「倉田桃子です。ケイティって呼んでください♡」
「にこっちの親戚?」
「違うわよ!」
「私ハ ブラジル カラ 来タ デルフィナ デス。ヨロシクオネガイシマス」
「えりちより日本語上手やん」
「そうね…って…さすがにそれはないんじゃない?…」
そして…
「北見奈美です」
彼女が自己紹介した途端、OGの3人は顔を見合わせ「えっ!?」と驚きの声を上げた。
「北見…って…まさか…あの北見…の」
「…はい…」
にこはその返事を聴いて絶句した…。
「にこちゃん、知り合い?」
「知り合いも何も…アタシと一緒にスクールアイドルをやってた北見千代の妹だって…」
「えぇ!?」
「にこちゃん、気付かなかったの?」
「わかる訳ないじゃない!北見に妹がいたのは知ってたけど…まさか入って来るなんて思ってないし…顔も似てないし…姉貴よりデカイし…そんなの言われなきゃわからないわよ」
「奈美ちゃんも、どうして今まで教えてくれなかったの?」
「皆さんに余計な気を遣わせちゃうかと思って…」
「いや…でもそこはさ…」と言って、穂乃果は言葉を詰まらせた。
「いや、だからどうして…アンタが…」
替わりに、にこが問う。
「姉は…矢澤先輩のこと、尊敬してます。『私は途中で逃げちゃったけど、矢澤は最後までやり抜いたから、あのステージに立てた』って」
「尊敬?恨まれてるのかと思ったわ。あれから話したことなんか一度もなかったし」
「初めはそうだったかもしれません…でも…今は…。『私がやめたからこそ、最高の仲間に巡り合えてたんだ』って言ってます」
「…」
「でも…もちろん、本心じゃないと思います。やっぱり、悔しかったんだろうな…って。それで…私は…姉が果たせなかった夢を実現させたいと…」
思いもかけない告白に驚く一同。
「私が入っていいのかどうか…葛藤もありました。だけど雪穂たちが誘ってくれて…」
「確かに…ずっと部室の前をウロウロしてたもんね?」
「あの…矢澤先輩…私、ここにいてもいいですか?」
「そ、そんなこと…好きにすればいいじゃない」
にこは少し涙ぐみながら答えた。
「にこっちは素直やないなぁ」
「本当ね」
「うるさいわねぇ」
「そっか…そうだったんだ…」
「うん、よし、頑張ろう!一緒に頑張ろう!」
花陽と穂乃果が、彼女の想いに頷いた。
「なんだか青春してるわね」
「そうやね」
穂乃果や花陽たちの成長を、喜ぶ絵里と希。
そして…その仲間に加われない寂しさ…も感じたのだった。
落ちる夕日を見ながら絵里が呟く。
「若いっていいなぁ…」
「いや、ウチらもまだ19歳やし…昔を懐かしむのは早過ぎないん?」
「そうよ!勝手におばさん扱いしないでよ!」
「ふふ…そうね…」
「まぁ…気持ちはわからなくもないけどなぁ」
「はいはい!真夏のこの時期に、なに、湿っぽいことを言ってるのよ!アタシたちはアタシたち!今を精一杯生きるのよ!」
「さすが、にこね!」
「さぁ、それじゃ帰ろうか」
『みんな、頑張ってね!』
3人は車内から、遠くに消えていく後輩の姿に向かって手を振った。
…
「それで…私たちはいつ、家に帰れるのかしら?」
「そうやねぇ…いつやろ?」
「いつやろ…じゃなくて…カーナビくらい付けておきなさいよ!!」
「仕方ないやん…そこまでの資金がなかったんやから…いや、そもそも…えりちが曲がるとこを間違えて教えたのが悪いんよ」
「だから、最初に言ったじゃない…地図は苦手って…」
「お腹空いた…」
「暗いわ…怖いわ…」
「あぁ!うるさい!!そんなん言うならワシワシして静かにさせるでぇ」
「あっ!バカ!」
「希!ハンドル!ハンドル!」
〜つづく〜