勝手に【ラブライブ 第3期、4期】を作ってみた。   作:スターダイヤモンド

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第11話『サプライズは初心者マークと共に』

 

2日目。

 

 

 

紫の軽自動車と共に、思わぬゲストがやってきた。

 

希の運転で、にこと絵里が彼女たちの合宿先に電撃訪問したのだ。

手には差し入れのアイス。

 

 

 

『伝説のレアキャラ』に沸く1年生4人。

「私はお姉ちゃんには毎日会ってるけど…」と亜里沙は、みんなのあまりの興奮ぶりに困惑している。

 

 

 

改めて1年生が自己紹介をする。

 

「初めまして…二階堂和香と申します」

 

「初めまして…絢瀬絵里です。妹がいつもお世話になってます」

 

「そして、アタシが…かの有名な宇宙ナンバーワンアイド…」

 

「ウチは東條希…よろしくなぁ」

 

「うぉ~い!最後まで言わせなさいよぉ!」

お約束の展開に、あははは…と笑いが起こる。

 

 

 

「倉田桃子です。ケイティって呼んでください♡」

 

「にこっちの親戚?」

「違うわよ!」

 

 

 

「私ハ ブラジル カラ 来タ デルフィナ デス。ヨロシクオネガイシマス」

 

「えりちより日本語上手やん」

「そうね…って…さすがにそれはないんじゃない?…」

 

 

 

そして…

 

 

 

「北見奈美です」

 

彼女が自己紹介した途端、OGの3人は顔を見合わせ「えっ!?」と驚きの声を上げた。

 

 

 

「北見…って…まさか…あの北見…の」

 

「…はい…」

 

 

 

にこはその返事を聴いて絶句した…。

 

 

 

「にこちゃん、知り合い?」

 

「知り合いも何も…アタシと一緒にスクールアイドルをやってた北見千代の妹だって…」

 

 

 

「えぇ!?」

 

 

 

「にこちゃん、気付かなかったの?」

 

 

 

「わかる訳ないじゃない!北見に妹がいたのは知ってたけど…まさか入って来るなんて思ってないし…顔も似てないし…姉貴よりデカイし…そんなの言われなきゃわからないわよ」

 

「奈美ちゃんも、どうして今まで教えてくれなかったの?」

 

「皆さんに余計な気を遣わせちゃうかと思って…」

 

「いや…でもそこはさ…」と言って、穂乃果は言葉を詰まらせた。

 

 

 

「いや、だからどうして…アンタが…」

替わりに、にこが問う。

 

 

 

「姉は…矢澤先輩のこと、尊敬してます。『私は途中で逃げちゃったけど、矢澤は最後までやり抜いたから、あのステージに立てた』って」

 

 

 

「尊敬?恨まれてるのかと思ったわ。あれから話したことなんか一度もなかったし」

 

 

 

「初めはそうだったかもしれません…でも…今は…。『私がやめたからこそ、最高の仲間に巡り合えてたんだ』って言ってます」

 

 

 

「…」

 

 

 

「でも…もちろん、本心じゃないと思います。やっぱり、悔しかったんだろうな…って。それで…私は…姉が果たせなかった夢を実現させたいと…」

 

思いもかけない告白に驚く一同。

 

 

 

「私が入っていいのかどうか…葛藤もありました。だけど雪穂たちが誘ってくれて…」

 

「確かに…ずっと部室の前をウロウロしてたもんね?」

 

 

 

 

「あの…矢澤先輩…私、ここにいてもいいですか?」

 

 

 

「そ、そんなこと…好きにすればいいじゃない」

にこは少し涙ぐみながら答えた。

 

 

 

「にこっちは素直やないなぁ」

「本当ね」

「うるさいわねぇ」

 

 

 

「そっか…そうだったんだ…」

 

「うん、よし、頑張ろう!一緒に頑張ろう!」

花陽と穂乃果が、彼女の想いに頷いた。

 

 

 

 

 

「なんだか青春してるわね」

 

「そうやね」

 

穂乃果や花陽たちの成長を、喜ぶ絵里と希。

そして…その仲間に加われない寂しさ…も感じたのだった。

 

 

 

落ちる夕日を見ながら絵里が呟く。

「若いっていいなぁ…」

 

「いや、ウチらもまだ19歳やし…昔を懐かしむのは早過ぎないん?」

 

「そうよ!勝手におばさん扱いしないでよ!」

 

「ふふ…そうね…」

 

「まぁ…気持ちはわからなくもないけどなぁ」

 

「はいはい!真夏のこの時期に、なに、湿っぽいことを言ってるのよ!アタシたちはアタシたち!今を精一杯生きるのよ!」

 

「さすが、にこね!」

 

「さぁ、それじゃ帰ろうか」

 

 

 

『みんな、頑張ってね!』

3人は車内から、遠くに消えていく後輩の姿に向かって手を振った。

 

 

 

 

 

 

「それで…私たちはいつ、家に帰れるのかしら?」

 

「そうやねぇ…いつやろ?」

 

「いつやろ…じゃなくて…カーナビくらい付けておきなさいよ!!」

 

「仕方ないやん…そこまでの資金がなかったんやから…いや、そもそも…えりちが曲がるとこを間違えて教えたのが悪いんよ」

 

「だから、最初に言ったじゃない…地図は苦手って…」

 

 

 

「お腹空いた…」

「暗いわ…怖いわ…」

 

 

 

「あぁ!うるさい!!そんなん言うならワシワシして静かにさせるでぇ」

 

「あっ!バカ!」

「希!ハンドル!ハンドル!」

 

 

 

 

 

〜つづく〜

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