勝手に【ラブライブ 第3期、4期】を作ってみた。 作:スターダイヤモンド
「1年生だけでストリートライブ?」
「可愛い子には旅させろ!…的な?」
「うん!ここまで1年生のステージは、オープンキャンパスの時だけだったでしょ?ラブライブの予選に向けて、少しでも場数を踏んだ方がいいと思うんだ」
そう提案したのは花陽だ。
「確かに…私たちはなんだかんだで数回行ってきましたからね」
「場数って言うけど…海未や花陽と違って、1年生は結構堂々としてるじゃない」
「痛いところを突いてきますね…」
「でも、予選となると、緊張感は別物にゃ」
「そうだね」
「よし、やらせてみよう!」
こうして1年生の単独ストリートライブが決定。
披露する曲と衣装は『昨年使ったもの』を手直しして流用することとした。
…
当日。
天気は良くない。
今にも降り出しそう…とは、こんな空模様を言うのだろう。
1年生はお揃いの衣装を着て、街角に立った。
初めから用意された舞台でパフォーマンスを行うのではない。
忙しなく行き交う人たちに、自分たちの存在をアピールしなければならない。
「今からライブをします!良かったら観ていって下さい!」
だが現実は厳しい。
4人、5人は足を止めても、それが大人数になることはなかった。
注目されすぎるのプレッシャーだが、素通りされて見てもらえないのも、それはそれで虚しい。
そんな気持ちが焦りに繋がり…声が出なくなったり、歌詞やフリを間違えたりするなどして…結果は散々だった。
拍手より、失笑の方が多く聴こえた。
少なくとも彼女たちには、そう感じられた。
そんな様子を、遠巻きにUTXの生徒が数人眺めていた。
「あれは…和香?…」
そのうちのひとりがポツリと呟いた。
…
翌日は…昨夜から降り続く雨の為、屋上での練習は中止となり部室での活動となった。
ネットを見ると、昨日のライブは酷評の嵐。
やはりと言うべきか…姉たちの活躍を知っているファンからの…亜里沙と雪穂への風当たりが強い。
「どうしても、お姉ちゃんと比較されちゃうのね…」
「叩かれることは覚悟してたけど…こうストレートに書かれると、結構ヘコむなぁ」
それだけではなかった。
容姿に対する誹謗や中傷も見られた。
「ヒドイデス」
「まぁ、上手くいかなかったのは事実だから…それは仕方ないにしても…」
「デカすぎるとか、肌の色がどうだとか…そんなことは関係ないじゃない」
「本当に!ムカつく」
怒りを露にする1年生たち。
「気にしない、気にしない。ネットの書き込みなんてこんなものだよ」
「練習するしかないにゃ。練習して、上手くなって、そいつらを見返してやればいいんだよ!」
「そうね。大丈夫、あなたたちなら出来るわ」
「そんな簡単に言わないでください。私は先輩たちとは違うんです!!」
噛みついたのは桃子だった…。
「私が…私が足を引っ張ってるのはわかってるんです…」
「桃子ちゃん?」
「ケイティ?何ヲ言ッテルノ!?」
「ごめん…私から誘っておいて…だけどさ…私みたいに歌もダンスも下手で…おまけにチビがやっていけるほど甘くはなかったんだよ…あはは…妄想だけにしておけば良かった…」
そこまで言って、いきなり彼女は部室を飛び出した。
「ケイティ!!」
「桃子!」
慌ててデルフィナたちが追いかける。
虚を突かれた上級生は、出遅れた。
「デルちゃん!」
「雪穂ちゃん!」
「任せたわよ!」
走りゆく背中に2年生が叫んだ。
雨は夕方過ぎには止む予報となっていたが、暗くなっても、まだ降り続いている。
どれくらい経っただろうか。
雪穂から連絡が入り、花陽たちは…状況を聴き駆けつけた穂乃果たちと共に…1年生の荷物を持って『彼女の居場所』へと向かった。
〜つづく〜