勝手に【ラブライブ 第3期、4期】を作ってみた。 作:スターダイヤモンド
ラブライブの一次予選と文化祭に向けて、ν'sが動き出した。
これまで通り『作詞は海未』『作曲は真姫』『衣装はことり』という製作体制は変わらないが、新たに『ダンス兼トレーニングコーチとして凛』が…『総合プロデューサーとして花陽』が就任。
「私は?私は?」
「あなたは勉強に集中してください」
…ということで、穂乃果は役どころから外された。
そして、それぞれの役割に助手として桃子、和香、奈美、亜里沙&デルフィナが付き、雪穂は統括リーダーを任された。
初めは、慣れない作業に四苦八苦し、先輩との距離感に戸惑っていた1年生も、徐々に冗談を言えるほどに打ち解けていく。
そして、作業を進めていくうちに、彼女たちの秘められた潜在能力が開花する。
…
「桃子の描く世界観は、実にロマンチックで素敵ですね」
「海未先輩と同じです。伊達に妄想が趣味じゃないですから」
「なっ…私は妄想などしていません!」
「花陽先輩から聴きましたよ…鏡の前で『ラブア…』」
「花陽!!」
「ぴゃあ!」
…
「アナタ、ピアノが弾けるの?」
「小学校までは習ってたので…」
「続ければよかったのに…」
「そうなんですけど…真姫先輩と一緒です!親の言いなりになるのが嫌で…」
「ベ、別に…私はそういうつもりじゃ…」
「…このまま黙ってたら、きっとそのまま実家を継ぐんだろうな…と思ったら…反発したくなっちゃって」
「まぁ…わからなくもないわね…あっ…今のフレーズ、もう一回弾いてみて?…あら、なかなかいいじゃない…」
「あ、ありがとうございます…」
…
「ことり先輩、よろしくお願いします」
「うん、奈美ちゃん、よろしくね♡」
「…とはいえ…私はデザインとか、まったくやったことがないんですけど…」
「え~…そうかなぁ…この間ポスター一緒に描いた時、すごくセンスあるなぁ…って思ったよ」
「イラストとか描くのは嫌いじゃないですけど…」
「うんうん、それならあとは…みんなを想い浮かべながら『雪穂ちゃんだったら、こういうのが似合うな』とか『亜里沙ちゃんだったら…和香ちゃんだったら…』とか描いていけば、きっといいものが出来るんじゃないかな」
「そういうものですか?」
「デザインはね…気持ちなんだよ」
「…いい言葉ですね…『デザインは気持ち』かぁ…」
…
「バレエのレッスンは亜里沙ちゃんに、任せるね!」
「はい!身体の柔らかさなら、お姉ちゃんにも負けませんから」
「よろしくにゃ」
「では、まず凛先輩から柔軟を…」
「えぇっと…凛はいいから、デルちゃんに…」
「ダメデス!凛先輩モ 一緒ニ ヤリマショウ」
「にゃ~~~…」
…
「あの…今までずっと言おうと思ってたんですけど…花陽先輩…ありがとうございます」
と雪歩。
「?」
「先輩がお姉ちゃんたちを救ってくれたので、そのお礼を…」
「私が?穂乃果たちを?」
「はい!先輩がファーストライブに来てくれたおかげで、お姉ちゃんたちは救われたんです。先輩が来てくれなかったら…高坂穂乃果は闇の中で生きていたと思います。あぁ、見えて…脆いところがあるんで」
「そんなことないと思うよ。穂乃果ちゃんなら、私なんていなくてもきっと…」
「先輩はお姉ちゃんを買いかぶりすぎですよ!周りの人がサポートしてくれてるから、何とかなってるのであって…」
「相変わらず、雪穂ちゃんは穂乃果ちゃんに厳しいねぇ…」
「先輩がお姉ちゃんに対して、甘すぎるんです。この前だって、無責任に生徒会長を押し付けたりして…」
「それは…私も少しは頼られるようになった…ってことで…」
「先輩は優しすぎですよ…」
「そうかな?」
「無理…しないでくださいね…」
「うん…ありがとう…」
「あと…どうしても聴いておきたいことが…もうひとつ、ふたつ」
「今日はグイグイ来るねぇ」
「二人きりになることなんて、滅多にないですから」
「ん?…え、えっと…それはどういう…」
「花陽先輩は…凛先輩のこと、どう思ってますか?」
「ごほっ!」
「和香は…幼馴染と一緒にいたら、自分がダメになるかも…って違う道を選んだと言ってました。それを聴いた時…一理あるな…って思って…」
「あっ…そういう意味?」
「えっ?」
「いや…」
「先輩は考えたことありませんか?」
「…うん、あるよ…」
「本当ですか?」
「毎日、そう思ってる」
「ま、毎日?」
「小さい頃、散々、凛ちゃんに助けてもらったから…自分の事は自分でなんとかしなきゃって…それでも結局、甘えちゃって…あぁダメだな…って落ち込むんだけど」
「どっちかというと、凛先輩が花陽先輩に頼ってる気が…」
「そうかな?」
「お姉ちゃんだって…いつまで海未さんとことりさんに甘えるつもりなのか…」
「どうなんだろうね…穂乃果ちゃんは卒業して、別々の道に進んでも…きっと今の関係が続くんじゃないかな…」
「海未さんとことりさんは、いい迷惑ですね」
「雪穂ちゃんは大人だなぁ…」
「だらしない姉を持つと、自然とこうなるんです」
「ふふふ…あんまり、お姉ちゃんの悪口を言っちゃだめだよ…」
「花陽先輩がお姉ちゃんだったら、私の性格はここまで捻くれてないと思います」
「いやいや…それは…」
「結構本気で言ってるんですよ…」
「そんなに穂乃果ちゃんのことが嫌いなの?」
「そっちじゃなくて…」
「ん?」
「…」
「雪穂ちゃん?」
「あの…花陽先輩…」
「は、はい…」
「いえ…先輩のす…す…き…あ、いや…やっぱり、何でもありません…」
「そこまで言って止(や)めちゃうの?」
「じゃあ…思いきって…先輩の好きな…」
「好きな?」
「先輩の好きな…食べ物は何ですか!?」
「ご、ご飯…」
「で、ですよね…知ってました!」
「そ、そう?」
「そこで今度、美味しいご飯の炊き方を教えてください」
「ううん…それは良いけど…」
「ありがとうございます」
「大丈夫?具合悪い?お熱測ろうか?」
「いえ…大丈夫です」
「??」
「れ、練習のメニュー考えましょう!」
赤らめた顔をノートで隠し、雪歩は椅子から立ち上がった…。
〜つづく〜