勝手に【ラブライブ 第3期、4期】を作ってみた。 作:スターダイヤモンド
1カ月後。
「おめでとう!無事、一次予選通過だよ!!」
花陽が興奮気味に、その結果を発表した。
「やった~!」
「ばんざ~い!!」
歓喜に咽(むせ)ぶ部員一同。
デルフィナがサンバを踊り出す。
「ですが…戦いはここからが本番です!!UTXのチームも、当然の如く、通過しています」
得票数は僅差だった。
通過順位は1位。
UTXが2位。
気を抜くことは許されない。
コメント欄を見ると『楽曲』『パフォーマンス』は勿論のこと『映像の美しさ』…『演出力』の評価も高かった。
「しかし!!…二次予選は生のステージ…一発勝負です!誤魔化しは効きません」
部長の言葉に1年生は、ごくりと喉を鳴らした。
…
「おめでとう」
半分目が隠れたアシメの髪型の少女が、朝の神田明神に現れた。
ν'sの朝練に姿を見せたのは和香のかつての親友…天野織音だった。
「アリガトウゴザイマス」
デルフィナが素直に礼を言う。
その声に一瞬、戸惑ったのか「えっ?あぁ…その…」と言葉を詰まらせた。
それでも直ぐに
「さすが昨年のチャンピオンって言ったところね。でも…それは元μ'sのメンバーのバックアップが凄いだけであって、アナタたちの力ではないわ」
と織音はイヤミを言い放つ。
「そうかもね。花陽先輩の演出力…凄いでしょ?」
彼女の挑発を、和香はあっさりと受け流した。
「へぇ…随分殊勝じゃない」
「言いたいことはそれだけ?だったら、練習の邪魔だから、帰ってくれない」
「!?」
「織音の言う通り、私たちはまだまだ力が足りないわ。だから、一生懸命練習するしかないの。くだらない戯言に付き合ってるヒマはないってこと」
「なるほど…いい心掛けだわ。精々、私をガッカリさせるようなステージは見せないでね」
「そうね」
「じゃあ、また…」
織音は他のメンバーに一瞥をくれると、そのまま振り向き消えていった。
「はぁ…」
亜里沙大きく息を吐く。
「…怖かった…」
桃子は腰を抜かしたように、へたりこんだ。
「喧嘩ニナルカト思ッタヨ」
「まぁ、こういう相手がいないと張り合いがないからね」
そう言いつつ、和香の目は寂しそうに彼女の後ろ姿を追っていた。
「彼女も朝早く、ご苦労なこった」
「確かに」
奈美の呟きに、頷く雪歩。
「悪イ人ジャナイト思ウナ」
「悪い人…か…だとしたら、それは私かも」
「後悔シテル?」
「!?…まさかぁ…」
「してる…なんて言ったら、ただじゃ置かないんだから」
奈美は和香にヘッドロックを掛ける。
「だから、してないって」
「本当に?」
「疑うなら…このままバックドロップ食らわすぞ!?」
和香は奈美の腰を掴んで持ち上げた。
「わかった、わかった、わかったから」
「和香ダケニ?」
「いや、デルフィー、それはちょっと寒い」
桃子が冷静にツッコんだ…。
〜つづく〜