勝手に【ラブライブ 第3期、4期】を作ってみた。   作:スターダイヤモンド

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第24話『ただいま充電中』

 

「明けましておめでとうございます」

 

 

 

1月1日の神田明神。

 

昨年は真姫だけが晴れ着姿だったが、今年は全員がその恰好をしている。

特別に呉服屋である『和香の実家』がレンタルしてくれたものだ。

この時ばかりは普段『和風文化』に拒否反応を示している本人も『仕方なしに』着用した。

 

「オブリガード(ありがとう)!和香」

初めての晴れ着に感激したデルフィナが、彼女を抱き締める。

 

「べ、別に…お礼なら親に言って。私は何もしてないんだから…」

 

 

 

「浴衣って窮屈だね」

 

「違ウヨ!亜里沙、コレハ振リ袖!」

 

「この時期に浴衣なんてきたら、死んじゃうよ」

 

「?」

 

「いやいや…『?』…じゃなくて」

亜里沙のボケに全員がツッコミを入れる。

 

 

「わぁ!みんな可愛いい♡なんか1列に並ぶと女優さんの撮影会みたいだね♡」

ことりが目をキラキラさせて彼女たちを眺める。

 

 

 

「一人、初詣ジャナクテ『七五三』ノ オ参リガ 混ジッテマスケドネ」

 

「凛先輩!デルフィーが先輩のこと、ちっちゃいって言ってます」

 

「にゃ?デルちゃん、酷いにゃ」

 

「ワォ!ケイティ、アナタニ言ッタンダケド」

 

「あははは…」

あれから日が経ち、こんな冗談が言えるくらいまでにはなった。

 

 

 

「いつまでも落ち込んでられないですからね!」

 

「うん!」

 

頼もしい後輩たちだ。

 

 

 

 

 

「このあとみんなで新年会&残念会ってことで、カラオケに行くんですけど先輩もいかがですか!」

後輩たちが声を掛ける。

 

「おっ!いいねぇ!久々に思いっきり歌っちゃおうかなぁ」

 

「折角のお誘いですが…」

 

「海未ちゃん?」

 

「お休み気分も、今、この瞬間までです!ここから一ヵ月!ラストスパートです。さぁ、帰って勉強しますよ!」

 

 

 

「えぇ、今から?」

 

 

 

「受験生に盆も正月もないのです!」

 

「ファイトだよ!穂乃果ちゃん」

 

「こ、ことりちゃん…それ、私のセリフだってば…」

 

「では、私たちはこれで…」

 

海未にヘッドロックされる穂乃果。

それをニコニコと見ていることり。

 

「うわぁ…じゃあみんな…よ、良いお年を…」

前生徒会長がそんな言葉を残し、3人は人ごみの中へ消え去った。

 

 

 

「良いお年を…って、穂乃果先輩、来年まで会わないつもりなのかしら」

 

「まったく、相変わらずバカなんだから」

 

「雪穂ちゃん!雪穂ちゃん!」

 

「あっ…すみません、花陽先輩…つい…」

 

「うん!」

 

「それより、花陽先輩!よかったですね!…具合良くなって」

 

「ありがとう」

 

「本当よ。あの後、体調崩したっていうから、どうしたものかと思ったったけど…」

 

「あはは…まさか胃腸炎に罹るなんて…ねぇ…」

 

「無理が祟ったんじゃない?」

 

「ううん…自己管理が出来てなかっただけで…ごめんね、みんな…心配させちゃって」

 

「いえ…いえ…それより…少し瘦せました?」

 

「食べてなかったから…うん、でも、もう大丈夫だよ」

 

「お正月に間に合って良かったにゃ」

 

「今日からお餅を食べまくるよ!」

 

「私モ オ餅 イッパイ食べマス!」

 

「こらこら…ほどほどにしなさいよ!」

 

「…だよね…」

 

「それから…あんまり思い詰めたらダメよ」

 

「ありがとう、真姫ちゃん」

 

 

 

「う~ん…真姫先輩、花陽先輩だけにはやさしい」

 

「えっ?真姫先輩、花陽先輩だけにはやらしい?」

 

「いや、やらしいじゃなくて…あ、いや、ある意味そうかも」

 

 

 

「なにが、ある意味そうかも!よ…」

と真姫が言おうとしたセリフを、雪穂と和香がシンクロして言った。

 

 

 

「おっと…どうして雪穂が怒るのよ?」

 

「和香ガ ドウシテ怒ルノヨ?」

 

 

 

「べ、べつに…怒ってないけど…先輩をからかうには良くないなって」

雪穂はみんなから顔を背けた。

 

「そうだよ…先輩が困るような事を言っちゃダメだよ」

和香も視線を逸らせて言う。

 

「ま…まぁ…そうだけど…」

花陽と真姫は顔を見合わせたあと、首を傾げた。

 

 

 

 

カラオケ店を出て、2年生と別れたν'sのメンバー。

 

「いやぁ、楽しかったぁ」

 

「ねぇ!」

 

「デルちゃんは演歌も歌えるんだ」

 

「演歌、アニメ、何デモコイヨ!」

 

「本当に日本の文化が好きなんだね」

 

「ソウダネ!出来レバ ズット住ミタイト思ッテルヨ」

 

 

 

「出来れば?」

 

「ずっと…住みたい?」

 

 

 

「私、留学生ダカラ 3月ノ末デ ブラジルニ帰ルカラ」

 

 

 

「!!」

 

「ブラジルに帰っちゃうのぉ!?」

 

 

 

「えっ?聴いてないよ…」

 

「まったく頭になかったわ…1年の短期留学だったの?」

 

「桃子…あなたは?」

 

「もちろん、知ってたよ…ウチにホームスティしてるんだもん、知らないわけないでしょ」

 

「そっか…そうだよね…」

 

「デモ、マダ3ヵ月モ先ノ事ダシ…」

 

「確かに!確かに!」

 

「お正月から暗い顔してちゃダメだよね!」

 

「それじゃ…みんなで何か食べて帰ろう!」

 

「オ汁粉 食ベタイナ」

 

「おっ!いいね」

 

「げっ!お汁粉?私、餡子はちょっと…」

 

「はい、はい、文句言わない!!」

 

「レッツゴー!」

 

 

 

1年生は一抹の寂しさを感じつつ、努めて明るく振る舞った…。

 

 

 

 

 

〜つづく〜

 

 

 

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