勝手に【ラブライブ 第3期、4期】を作ってみた。   作:スターダイヤモンド

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第5話『怖がらなくてもいいじゃない』

 

真姫は悩んでいた。

 

 

 

「そこはもっと、のびのびと歌って!」

「何回も同じこと言わせないの!そこのアクセントを直して」

 

あの口調、あの性格が災いして、後輩と上手く接することが出来ないからだ。

 

 

 

海未も練習の時は鬼と化すが、普段は穏やかだ。

『彼女の本来の姿(?)』を知らない者からすれば、文武両道の大和撫子。

下級生から憧れの存在として、ファンも多い。

 

もちろん亜里沙もその一人。

そして『日本文化オタク』であるデルフィナも、海未の事を好いてるらしい。

 

 

 

 

 

 

それに比べて私は…。

 

部員以外の1年生からは『孤高のピアニスト』と呼ばれていると聴いて、苦笑した。

 

「カッコいい!凛もそういうあだ名が欲しいにゃ」

 

凛はそう言うけど…つまり、それは『ひとりぼっち』って意味でしょ?

気にしない素振りはしてるけど、内心、傷ついているのよ。

 

 

 

どのように接したらいいか悩んでいるのは、1年生も同じだった。

必要最低限なこと以外喋らない真姫に対して、雪穂と亜里沙でさえ自ら話し掛けることができない。

 

 

 

 

 

 

このままじゃいけない…。

 

真姫は思い切って、絵里に電話をした。

 

 

 

「私の場合は…先輩後輩を禁止して距離を縮めたけど…それは花陽がやめたっていうし…」

 

「あったとしても変わらないわよ」

 

「そうかしら…でも…そうね…無理をしなくてもいいんじゃない?いずれ、時が解決するわ」

 

「そういうもの?」

 

「自分を信じなさい。私はμ'sに入って変わったわ…真姫はどう?」

 

 

 

「…」

 

 

 

「あなただって1年前の真姫じゃないでしょ?まずは挨拶から初めてみたら」

 

「挨拶…ね…」

 

 

 

 

 

 

「お、おはよう…」

次の日の朝、後輩に会った真姫は先に声を掛けた。

彼女たちは驚いた顔をしたが、すぐ、にこやかに「おはようごうざいます!」と返事があった。

 

 

 

「真姫ちゃんが、先に挨拶なんて…熱あるにゃ?」

 

「ないわよ」

 

「それじゃあ、雪でも降るのかにゃ」

 

「どうしてそうなるのよ!花陽、凛が虐めるの…何とか言って」

 

「ふふふ…凛ちゃん、そんなこと言っちゃダメだよ」

 

「にゃ?真姫ちゃんは、かよちんといるとすぐ甘えんぼさんになるにゃ」

顔を赤らめる真姫を、凛が冷やかす。

 

「ちょっと凛!」

 

 

 

「ひょえ~真姫先輩も、あんな表情するんだね」

 

「…デレる真姫先輩…なんか意外な一面を見た気がする…」

 

「そういえば…花陽先輩といるときの真姫先輩って、すごく穏やかな顔をしてるよね」

 

「ナルホド、ナルホド」

 

「なにが、なるほどなの?」

 

「ツマリ真姫先輩ハ、花陽先輩ノコトガ…」

 

「あっ!」

デルフィナの言わんとすることを理解した一同。

イチャつく2人を想像して顔がにやける。

 

「なぁんだ、真姫先輩も可愛いところあるじゃん」

真姫の意図とは少し違ったようだが、どうやら後輩との距離は少し縮まったようだった。

 

 

 

「くちゅん!」

 

「ほら、真姫ちゃん、風邪ひいたんじゃない」

 

「だから、違うってば!」

 

 

 

先を歩く3人の姿を、ぼーっと見つめる雪穂。

 

「どうかした?」

 

「!!…ううん、なんでもない…さ、行こう!」

雪歩は、あさっての方向を向いて歩き出した…。

 

 

 

 

 

〜つづく〜

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