勝手に【ラブライブ 第3期、4期】を作ってみた。 作:スターダイヤモンド
初めは冷たくあしらわれた花陽であったが、その熱意が実を結び、各部の協力を取り付けることが出来た。
校庭に組む巨大なセットは美術部が、衣装は手芸部がそれぞれ手掛けることとなった。
そして、それをネット中継するのは、放送部と新聞部。
各部が学校をアピールする為、力を合わせる。
「そうだ!この気持ちだ!」
久々に味わう…心をひとつにしてステージを作り上げていく高揚感。
『12人揃ったステージの初披露』に向けて、やる気が湧いてきた。
ところが…今度はそれと反比例するように1年生のテンションが落ちていく。
上級生たちが本気を出せば出すほど、パフォーマンスの差が開いていく。
彼女たちの本気に圧倒された雪穂は「やっぱり『高坂穂乃果』って凄いんだ…」と改めて姉の存在感の大きさに驚き、自分の力の無さに落ち込む。
…
そんな彼女に、花陽が声を掛ける。
「穂乃果ちゃんはやっぱり凄いねぇ。あの眩しさは、誰にも真似できないよ」
「普段、あんなにいい加減なのに…ズルいと思いませんか?」
「あはは…でも、それが穂乃果ちゃんだから」
「なんか悔しいんですよね…」
「お姉ちゃんとして見ちゃうから…だよね?…正直、私には姉妹(きょうだい)がいないから、その気持ちはわからないけど…雪穂ちゃんは雪穂ちゃんとして頑張るしかなんだよ。だって、高坂雪穂はこの世に1人しかいないんだから」
「…先輩…」
その言葉に力をもらい、雪穂は自分を取り戻した。
…
迎えた当日。
各部の協力と『縁の下の力持ち(ヒフミトリオ)』の活躍…そしてなによりも1年生たちの練習の成果もありライブは無事終了。
最後に手伝ってくれた各部もステージに上がり、大円団を迎えた。
観客の評価も上々だった。
協力してくれた各部に、穂乃果たちは饅頭を配りながら礼を言って回った。
「その替わり、私たちが困ったときには、助けてくれよな」
「もちろんだよ!なんでも言って!」
だが…ネットでの反響は、なかなか手厳しコメントが並んだ。
「仕方ないですね。私たちに求められる基準はμ'sなのですから…」
海未の言葉に頷く部員たち。
…
「花陽…あんた何を見てきたの?」
こっそり観に来ていたにこが、スマホ越しにダメ出しをした。
「ダンスは良かったわ。歌も上手だった。初めてにして上々の出来だったと思うわ」
「あ、ありがとう…」
「でも…アタシからは合格点があげられない。彼女たちに笑顔がなかったわ!必死に歌って踊った!ただそれだけ…素人なら、それだけでも凄いと褒めてもらえるかもしれないけど、アンタたちはスクールアイドルなのよ!あれじゃあ、お客さんを笑顔にはできないわ」
「た、確かに…」
「魔法の言葉を忘れてない?」
「魔法の言葉?」
「いい?これからの練習に、必ず『にっこにっこに~』を入れなさいよ!」
冗談めかしく彼女は言ったが、その通りだと花陽は首を縦に振った。
〜つづく〜