勝手に【ラブライブ 第3期、4期】を作ってみた。 作:スターダイヤモンド
屋上での練習。
「これくらいで根をあげているようでは、まだまだです!!特に亜里沙と雪穂!あなたたちが1年生を引っ張らないと」
海未が鬼教官と化す。
「情けないなぁ…もう少し出来ると思ってたのに…」
「μ’sの曲の振付けは全部完コピしたのに…マネと本気は違うってことか…」
亜里沙と雪穂が嘆く
「まぁまぁ…私たちだって最初から出来たわけじゃないんだし…」
「あんまり厳しくするのもどうかと思うよ」
「それはわかっていますが…」
「先輩!もう1回お願いします!」
和香が海未に直訴した。
「大丈夫ですか?少し休んでもいいのですよ?」
「私、負けたくないんです!雪穂にも!亜里沙にも!先輩たちにも!そして…」
「そして?」
「あ…いえ…」
和歌は口ごもった。
しかし、その間を打ち消すように
「私もです!私も…自分を変える為に入部したんです!ちょっとのことで逃げちゃダメなんです!」
桃子が呼応した。
「私も同じです!」
「私モデス!」
奈美とデルフィナも、海未に主張する。
「勝ち負けって…私たちは運動部じゃないんだから」
穂乃果が苦笑する。
「いえ、それでも…先輩たちと一緒に踊るなら、同じレベルにならないと…先輩たちの足を引っ張るわけには…」
と奈美。
和歌と桃子、デルフィナが頷く。
「ふふふ…まるで1年前の花陽を見てるようですね」
「海未ちゃん…」
「花陽に限らず、μ'sって負けず嫌いの集まりだったわ」
「真姫ちゃんもにゃ」
「うるさいわねぇ…」
「ちゅんちゅん!」
亜里沙と雪穂はお互いの顔を見る。
「そんなこと言われたら…」
「やらない訳にはいかないでしょ」
2人は「せ~の…」で立ち上がり、再び、ステップを踏み出した。
…
(負けたくない…か…そうね…アイツには絶対…)
和香が心の中で呟く。
雪景色の中、柔らかなオレンジ色の光に浮かびあがるμ'sのメンバー。
溢れる涙。
遠ざかっていく制服姿の少女。
黒くなる視界。
歩道橋からひとりで見たアキバの路上ライブ…。
そんな映像が和香の脳裏に再生された…。
(負けたくない…うん!そうだよ。私はお姉ちゃんとは違うんだから!)
μ'sが歌ってきたこれまでの楽曲の数々。
観客席で揺れる9色のサイリウム。
それが段々と滲んでいく。
奈美もまた、そんな映像が頭に流れた。
改めて、手首に着けているものを見た。
アキバの路上ライブで買った、ピンク地に白で25と書かれたリストバンド。
真姫や凛からは『縁起が悪い』と冗談めかして笑われたが、奈美にとってはお守りだった。
それをそっと撫で、拳を握りしめた。
〜つづく〜