勝手に【ラブライブ 第3期、4期】を作ってみた。   作:スターダイヤモンド

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第9話『違うけど…一緒』

 

屋上での練習。

 

 

 

「これくらいで根をあげているようでは、まだまだです!!特に亜里沙と雪穂!あなたたちが1年生を引っ張らないと」

海未が鬼教官と化す。

 

「情けないなぁ…もう少し出来ると思ってたのに…」

「μ’sの曲の振付けは全部完コピしたのに…マネと本気は違うってことか…」

亜里沙と雪穂が嘆く

 

「まぁまぁ…私たちだって最初から出来たわけじゃないんだし…」

 

「あんまり厳しくするのもどうかと思うよ」

 

「それはわかっていますが…」

 

 

 

「先輩!もう1回お願いします!」

和香が海未に直訴した。

 

「大丈夫ですか?少し休んでもいいのですよ?」

 

 

 

「私、負けたくないんです!雪穂にも!亜里沙にも!先輩たちにも!そして…」

 

 

 

「そして?」

 

 

 

「あ…いえ…」

和歌は口ごもった。

 

 

 

しかし、その間を打ち消すように

「私もです!私も…自分を変える為に入部したんです!ちょっとのことで逃げちゃダメなんです!」

桃子が呼応した。

 

「私も同じです!」

 

「私モデス!」

奈美とデルフィナも、海未に主張する。

 

 

 

「勝ち負けって…私たちは運動部じゃないんだから」

穂乃果が苦笑する。

 

 

 

「いえ、それでも…先輩たちと一緒に踊るなら、同じレベルにならないと…先輩たちの足を引っ張るわけには…」

と奈美。

 

和歌と桃子、デルフィナが頷く。

 

 

 

「ふふふ…まるで1年前の花陽を見てるようですね」

 

「海未ちゃん…」

 

「花陽に限らず、μ'sって負けず嫌いの集まりだったわ」

 

「真姫ちゃんもにゃ」

 

「うるさいわねぇ…」

 

「ちゅんちゅん!」

 

 

 

亜里沙と雪穂はお互いの顔を見る。

 

「そんなこと言われたら…」

 

「やらない訳にはいかないでしょ」

 

2人は「せ~の…」で立ち上がり、再び、ステップを踏み出した。

 

 

 

 

 

 

(負けたくない…か…そうね…アイツには絶対…)

和香が心の中で呟く。

 

雪景色の中、柔らかなオレンジ色の光に浮かびあがるμ'sのメンバー。

溢れる涙。

遠ざかっていく制服姿の少女。

黒くなる視界。

歩道橋からひとりで見たアキバの路上ライブ…。

 

そんな映像が和香の脳裏に再生された…。

 

 

 

 

 

(負けたくない…うん!そうだよ。私はお姉ちゃんとは違うんだから!)

 

μ'sが歌ってきたこれまでの楽曲の数々。

観客席で揺れる9色のサイリウム。

それが段々と滲んでいく。

 

奈美もまた、そんな映像が頭に流れた。

 

改めて、手首に着けているものを見た。

アキバの路上ライブで買った、ピンク地に白で25と書かれたリストバンド。

真姫や凛からは『縁起が悪い』と冗談めかして笑われたが、奈美にとってはお守りだった。

それをそっと撫で、拳を握りしめた。

 

 

 

 

 

〜つづく〜

 

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