新章です。
この3人お気に入りです。
第37話:正義の牛丼Back To The Past !!
ゲヘナ自治区、静まり返った深夜の高級住宅街。
街灯の鈍いオレンジ色の光に照らされながら、空崎ヒナは鉛のように重たい足取りでアスファルトを踏み締めていた。
カツン、カツン、カツン。
彼女の歩幅と寸分違わず同期して響く、もう一つの硬質な足音。
ヒナの背後、距離にしてわずか30cm。
パーソナルスペースという概念を物理的に圧殺する至近距離に、生塩ノアが貼り付いていた。
この悪夢の3日間、生塩ノアは文字通り影のようにヒナへと付き纏い続けていた。
朝、ヒナが微かに瞼を開ければ、鼻の頭と鼻の頭が触れ合うほどの超至近距離にノアの透き通るような白磁の顔面が鎮座している。
「おはようございます、ヒナちゃん。覚醒時の脈拍数は毎分58、体温は36.4度ですね」
まだ脳が覚醒しきっていないヒナの四肢をテキパキと持ち上げ、着替えの軍服のボタンを一つ一つ丁寧に留め上げていくノア。
御手洗へ逃げ込もうと扉を閉めようとすれば、スッと白いハイヒールが挟まり、便座の真正面に立ったノアの紫色の瞳に見下ろされながら用を足すという精神の尊厳を根底からへし折る拷問。
登校時の通学路では、休む間もなくマイクを向けられるかのごときインタビューの雨あられ。
「昨夜の睡眠深度、レム睡眠からノンレム睡眠への移行時に『肉……脂身……』と呟かれていましたが、あの時脳内で想起されていた牛丼のビジュアルを言語化していただけますか?」
ゲヘナ学園の講義中も、当然のように教室内へパイプ椅子を持ち込んでヒナの真横に陣取り、黒板の数式をノートに書き留めながら、同時並行で首だけを真横に向けてヒナの横顔をじっと観察。
果ては風紀委員会としての巡回中、路地裏で暴動を起こす世間知らずのならず者たちをヒナが粉砕している最中ですら、ノアは返り血の嵐の中で手帳を開き、涼しい顔でギョロギョロと眼球を高速で動かしながらヒナの筋肉の収縮を記録し続けていたのだ。
そして帰宅後の入浴。
湯気立ち込める浴槽の中、全裸のヒナの真向かいに、同じく全裸のノアが膝を突き合わせるようにして浸かり、水面越しにヒナの身体測定を敢行。
「胸囲、腹囲、殿部。大食い大会の直後と比較して、すでに8割のカロリーが代謝によって消失していますね。驚異的なエネルギー消費効率です」
殺してやる。今度こそこの女を殴り殺して、ゲヘナの溶鉱炉に沈めてやる。
ヒナは最初の2日間、激情のままに拳を振るい、回し蹴りを叩き込み、愛銃デストロイヤーで至近距離から蜂の巣にした。
だが、この白い怪物は骨が折れようと首が曲がろうと、ゴキメキと力任せに自らの骨を繋ぎ合わせ、全身を鮮血で染め上げながらも笑顔でヒナの背後へ復帰してきたのだ。
殴るだけ無駄。殺そうとするだけこちらの体力が削られる。
2日目の夜の時点でヒナは完全に悟り、反撃を放棄していた。
当然、そんな血まみれのミレニアムの書記がゲヘナの風紀委員長にピッタリと密着して闊歩する異常事態に、すれ違うゲヘナの生徒たちは全員が泡を吹いて卒倒。
「おい見ろよ……委員長の後ろ……血まみれのゾンビが張り付いてるぞ……!」
「悪霊だ……! 風紀委員長に取り憑いた呪いの地縛霊よ……!」
今やゲヘナ全域に『風紀委員長に付き纏うミレニアムゾンビ』という都市伝説が爆発的に広がる始末であった。
だが、ヒナの胃袋を雑巾のように絞り上げる苦悩の種は、ノアのストーキングだけに留まらなかった。
カチャリ。
ヒナが高級住宅街に佇む自邸の玄関ドアを開けた瞬間、リビングの奥から響き渡る下品な哄笑。
「ギャハハハハ!! おい見ろヒフミン! 今日のテレビ欄、夜の特番で『激闘! 暴走スケバン警察24時』やってんぞ!
「こ、コノカさん、あんまりテレビに近づきすぎると目に悪いですよぉ……! それに、勝手に他人の家のお茶菓子を開けてボロボロこぼすのはお行儀が悪いですぅ……!」
玄関ホールに立ち尽くすヒナの額に、ドス黒い青筋がビキビキと浮き上がる。
志真コノカと、阿慈谷ヒフミ。
お泊まり会の初日、ノアがヒナの自宅へ上がり込むという情報をどこからか嗅ぎつけたコノカが、「ゲヘナの魔王の城でパジャマパーティーだぁ? 面白そうじゃねえか!」と、嫌がるヒフミの襟首を掴んで強引に拉致。
土足同然の勢いでヒナの豪邸へと不法侵入を果たし、以来、この3馬鹿トリオによる悪夢の合宿が毎夜繰り広げられていたのだ。
リビングへと足を踏み入れたヒナは、先ほどノアとのゼロ距離入浴を終え、全身に真っ赤な達筆で『肉! 暴豚! OIL!』とデカデカと書き殴られた悪趣味なパジャマを身に纏っていた。
その前で、ヨレヨレの灰色のスウェットを着たコノカが、当たり前のようにヒナの大型冷蔵庫を勝手に全開にして物色していた。
「相変わらず食えるもんがねえじゃねえか。しけてんなぁ、おい」
パタンと乱暴に扉を閉めるコノカの手には、常人であれば一口舐めただけで高血圧で血管が破裂しかねない超高濃度ラードや塩漬けホルモンがギッシリ詰まった棚から、奇跡的に唯一無事だった極厚の生サーロインブロック肉が握られていた。
その傍らでは、巨大なペロロ様の着ぐるみパジャマに身を包んだヒフミが、オロオロと両手を振っている。
「あわわわ……! コノカさん、勝手にお肉を焼いちゃダメですよぉ! ヒナさんに怒られちゃいますぅ!」
口先では必死に止めるポーズを取りながらも、その瞳には「どうです? 身勝手なヤンキーと冷酷な魔王の間で健気に心を砕く、可憐で無力なヒロインの私! なんて愛らしくて守りたくなる存在感でしょう!」という、どす黒い自己陶酔の光が爛々と輝いていた。
そして、ヒナの背後から音もなく滑り込んできたノア。
彼女はいつの間にか純白の清楚なネグリジェ風パジャマへと着替えを済ませており、手にはバイオ兵器製造所でお馴染み『そらさき屋』のテイクアウト用特大ポリ袋を提げていた。
「ふふ、皆様お腹が空いているかと思いまして、帰りがけに購入しておきましたよ」
ゴトン! ゴトン! ゴトン! ゴトン!
ガラステーブルの上に並べられたのは、総重量にして40kgを超える『空崎印の真実牛丼』が4杯。
漆黒の砂糖醤油の甘辛スプレーとともにこんがり焼き上げられた牛脂の膜が蛍光灯の光を反射して怪しくギラつく、バーサーカー専用の質量兵器。
「……ふぅ。腹が減っては戦はできないわね」
気を取り直し、苛立ちを抑え込んで自分の丼へと手を伸ばそうとしたヒナ。
だが、その瞬間――。
ドカッ!
ガラステーブルの上に、コノカの素足がドンと乗せられた。
「あ? なんだこれ」
コノカは目の前に置かれた漆黒の牛丼を一瞥すると、心底汚らわしいものを見る目で顔を顰めた。
「イラネ。あたしがこんな産廃、口にするわけねえだろ。おい、ヒナっち。やるっすよ」
ズイッ。
コノカは親指の爪先を使い、自分とヒフミの前に置かれていた牛丼の丼を、無造作に足先でヒナの方へと蹴り除けた。
ピキリ。
ヒナのこめかみに、血管が破裂しそうな太い青筋が走った。
「……お前、今……私の愛する牛丼を……足で……」
殺す。このスウェットを着たクソヤンキーの首を根元からへし折って、ゲヘナの裏山に埋めてやる。
ヒナの右拳がゴキリと音を立て、殺気のオーラがリビングの空気を歪ませた。
しかし――寸前のところで、ヒナの理性という名の防波堤がギリギリと軋みながら踏み止まった。
ここが屋外の荒野や校庭なら、迷わず校舎ごと消し飛ばすフルパワーの殴り合いに応じるところだ。
だが、ここはヒナの私邸。ローンこそ完済しているものの、手塩にかけて整えた瀟洒な豪邸である。
ここでコノカと怪獣大決戦を繰り広げれば、更地になるのは我が家だ。一晩でホームレス高校生へ転落する未来など、絶対に御免被る。
「おいヒフミン! スマホ出せスマホ! ○berでピザ頼めや! 照り焼きチキンマヨのLサイズ3枚! ついでに豚骨ラーメンとカツカレー、ケ○タッキーのバーレルもバンバン注文しな! あ、もちろん支払いはヒナっちのカードな?」
ダイニングチェアをギシギシと前後に揺らしながら、ガハハと喉を鳴らして笑う蛮族の王。
「えっ!? 私の端末で頼んじゃっていいんですか!? ご、ごめんなさいヒナさん……! 私、コノカさんに逆らえなくて……!」
ヒフミは情けない悲鳴を上げながらも、その指先はすでにアプリの注文決定ボタンを迷いなく連打していた。
「(……じゃあその手を今すぐ止めろやクソアマがああああああッッッ!!!!)」
喉元まで出かかった怒号を、ヒナは血の味がするほど奥歯を噛み締めて飲み込んだ。
寛大な心。私は風紀委員長。この程度の理不尽など、日常の業務に比べれば微風に過ぎない。
「か……かっ……勝手に……し、しろ……ッ」
ヒナが引き攣らせた口元で作った笑顔は、天日干しにした梅干しよりも無残に皺くちゃに歪んでいた。
「ふふ、ヒナちゃん、とても素敵な表情です。怒気の抑制に伴う咬筋の緊張率、しっかり記録しましたよ」
その梅干し人間の耳元へ、ノアがスッと唇を寄せ、吐息混じりに囁きかける。
「もしお支払いが苦しいようでしたら、今夜の追加インタビューに30分応じていただければ、ミレニアムの経費で全額私が立て替えて差し上げますが?」
「……テメェの金なんぞ死んでも受けるかボケが」
ヒナは低い唸り声を上げ、蹴り除けられた牛丼の丼を抱え込んで、凄まじい勢いで肉を胃袋へと流し込み始めた。
夜22時。
届いた大量のジャンクフードがコノカとヒフミの胃袋へと消え去り、食後のボードゲームの時間となった。
「オラァッ! 『数字の10』を伏せて提出! 次の手番で嘘だと思う奴は『コヨーテ』って叫びな!!」
「ふ、ふえぇ……! コノカさんのハッタリか本当の数字か、全然分かりませんよぉ……! でも、場の合計値はもう限界のはずです……! コ、コヨーテです!」
「ブッブー! 残念、ヒフミちゃんの負けです。場の合計値はまだ25でしたよ」
リビングの絨毯の上で繰り広げられた心理戦カードゲーム『コヨーテ』も一段落し、宴も酣。
時計の針が22時半を指したところで、ヒナは立ち上がった。
「……寝るわよ。夜更かしは肌に障る」
ヒナが寝室のキングサイズベッドへと潜り込むと、当然のように部屋の隅へ運ばれてきた折りたたみ式のエキストラベッドへと、コノカとヒフミが滑り込んだ。
「ふわぁ〜あ……食った食った。ヒナっちの家のベッド、意外とフカフカで寝心地いいじゃねえか。明日の朝飯は寿司にしてくれや」
「コノカさん、歯磨きしましたか……? もう、おやすみなさいです……」
二人が泥のように眠りに落ちていく中、ヒナのベッドの真横。
そこには、冷たいパイプ椅子に背筋をピンと伸ばして座り、上からヒナの顔を見下ろしている生塩ノアの姿があった。
「……寝る直前の定例問診です、ヒナちゃん。今日の体調に異常はありませんか?」
「あんたが視界にいること以外は極めて健康よ」
「それは重畳です。それでは、本日の最後の質問です」
ノアは手帳を開き、万年筆の先端を紙面へトンと当てた。
「ヒナちゃんから見て、かつてのゲヘナの最高権力者……『雷帝』とは、一体どんな人物でしたか?」
その問いが投げかけられた瞬間。
ヒナは毛布から片目を出し、心底怪訝そうな表情で眉をひそめた。
「……は? 誰よそいつ」
静寂。
ノアの薄紫色の瞳が、スッと細められた。
1秒、2秒、3秒、4秒、5秒。
時計の秒針が刻む音だけが部屋に響く、完全なる沈黙。
ノアはヒナの瞳孔の開き具合、微かな呼吸の乱れ、首筋の脈拍、体温の微変動を、ミリ秒単位で完全に走査した。
「……そうですか。それでは、おやすみなさい」
パチリ。
ノアはそれ以上何も追及することなく、壁のスイッチを押して部屋の明かりを消した。
闇に包まれる寝室。
暗闇の中にあっても、ノアはパイプ椅子に座ったまま、彫像のように微動だにせずヒナの寝顔を見下ろし続けていた。
カチ、カチ、カチ、カチ……。
やがて、ヒナの寝息が規則正しく、深いものへと変わっていく。
完全にヒナが夢の世界へと旅立ったのを見届けた、その瞬間――。
パチッ!
眩い白色光が部屋を照らした。ノアが突如として立ち上がり、部屋の照明を全点灯させたのだ。
スタスタと足音を立ててエキストラベッドへと歩み寄ったノアは、毛布を剥ぎ取り、眠りこけていた二人の肩を揺さぶった。
「おはようございます。ヒナちゃんは寝ましたよ」
「……んぁ? なんだよノアっちょ……。やっとかよ。ヒナっちの野郎、寝付きまでしぶといなぁ、オイ」
コノカが目を擦りながら、豪快にあくびを噛み殺して身を起こす。
「ふぇ……? え? え? な、なんですか……? もう朝ですか……? まだ外が真っ暗ですけどぉ……」
状況が全く飲み込めていないヒフミが、ペロロ様のフードを目深に被ったまま目を白黒させた。
コノカはニヤリと八重歯を覗かせ、ベッドから降りる。
「それでノアっちょ。例のものを早く出せや」
「ええ、準備は万全です」
ノアはネグリジェの懐から、重厚な金属ケースを取り出した。
カチャリとラッチを開けると、中から現れたのは、無数の生体センサーと光ファイバーケーブルが複雑に絡み合った、異様な形状のヘッドギアであった。
中央に大型の親機が1基、そこから太いケーブルで接続された3基の小型子機が収められている。
「こ、これ……なんですか……? 医療用の器具……?」
ヒフミがおずおずと尋ねる。
「ミレニアムの極秘プロトタイプ、『深層記憶ダイブギア』です。対象の脳波を共鳴させ、その人物が過去に体験した記憶の空間へと、意識を直接潜り込ませることができます。これで、ヒナちゃんの過去へダイブしましょう」
「えええええっ!? ひ、ヒナさんの過去の記憶に潜り込むですってぇ!? な、なんでそんな恐ろしいことをするんですか!?」
ヒフミが飛び上がって後ずさる。
ノアは冷徹な光を瞳に宿し、静かに語り始めた。
「『雷帝』……かつてゲヘナ学園を恐怖と狂気で支配し、その圧倒的な策謀と政治手腕によってキヴォトス全土を震撼させた前生徒会長。そして雷帝が在任していた当時、ヒナちゃんはゲヘナ情報部に所属する1年生でした。情報部とは、雷帝の直下で動いていた情報機関です」
「ははーん、読めたぜ」
コノカが腕を組み、得意げに鼻を鳴らす。
「ヒナっちと雷帝は、どう考えてもズブズブに繋がってるはずなんだよな。直属の部下だったんだから、顔も名前も知らねぇはずがねぇ。なのに――」
「そう。先ほど、ヒナちゃんは『誰よそいつ』と明確に答えました。瞳孔の収縮、呼吸数、脈拍、皮膚電気抵抗、いずれの生体データも、彼女が嘘をついていないことを証明していました」
「え、えと……その雷帝って人とヒナさんは関わりがあるはずなのに、ヒナさん自身は本当にその人を知らない……という矛盾があるのは分かりました。でも、それがなんでヒナさんの記憶に直接ダイブすることに繋がるんですか……?」
ヒフミが眉をハの字にして問いかける。
「バッカだなぁ、ヒフミン! ヒナっちの過去に、記憶を消されるか書き換えられるようなヤバい事件があったに決まってんだろ! だから直接見に行くんだよ! ハッハー! 王であるこのアタシを差し置いて『帝王』なんぞと名乗りやがった過去の遺物、そのツラを拝んでボコしてやるぜ!!」
ボキリ、バキリと両の拳を鳴らし、好戦的な笑みを浮かべるコノカ。
その凶悪なやる気満々の姿を見て、ヒフミは背筋を冷たい氷で撫でられたような戦慄を覚えた。
「あ、あの……ノアさん。いくら記憶の空間とはいえ、コノカさんが過去の世界で大暴れしたら……歴史が変わっちゃったり、過去改変とか起きたりしないんですか……?」
恐る恐る尋ねるヒフミ。
それに対し、生塩ノアは――。
「………………ハハッ」
この世のあらゆる倫理と良識をゴミ箱へ投げ捨てたような、純度100%の悪魔の笑みを浮かべた。
「さぁ、お二人とも被ってください」
ノアは手際よく小型の子機ヘッドギアを差し出す。
「(ひ、ヒエェェェェ……!? 過去で暴れたら絶対にヤバいことになるって分かってるのに、ノアさん、それを特等席で記録して楽しむ気満々じゃないですかぁぁぁッ!!)」
ヒフミが拒絶して逃げ出そうとした瞬間、背後からコノカの太い腕が伸び、ガシッと頭部を万力のようにロックされた。
「ほらヒフミン、お前もさっさと被りな! 過去のゲヘナ観光ツアースタートだぜ!」
「や、やめてぇぇぇ! 助けてペロロ様ぁぁぁーーーッ!!」
無理やり小型ヘッドギアを頭に押し込まれ、バックルをガチリと締められるヒフミ。
その間に、ノアはすやすやと眠りこけるヒナの枕元へ歩み寄り、大型の親機ヘッドギアをその銀髪の頭部へと静かに装着させた。
自らも最後の小型子機を装着したノアは、手元の特製リモコンの液晶パネルを操作する。
「それでは――2年前のゲヘナ学園へ、ダイブです」
ポチッ。
ノアの細い指先が、赤いエンターキーを力強く押し込んだ。
ピガガガガッ! キュイィィィィンッ!!
視界が極彩色の光の奔流に呑み込まれ、4人の意識は時空の彼方、狂乱の過去へと急速に吸い込まれていった。
次回、2年前へとタイムスリップ!
いや、この場合メモリースリップですかね?
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