ヒロアカ世界に転生した者が千手を背負い過ごしていく。   作:名も無き住人

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ストックが無くなった➕仕事が忙しくAI使っていても結局半分程書いているのでその時間も無くなるの為、頑張りますがもしかしたらしばらく投稿できない可能性が今後出てきます。申し訳ありませんが何卒よろしくお願いします。またUA10000超えました事を報告いたします。本当にこのような作品を見てくださりありがとうございます。これからよろしくお願い致します。


第十話

 週末が来た。

 

 約束通り、俺は二人に歌を聞かせた。

 

 場所は近所の公園。夕方で人が少ない時間を選んだ。

 

 一曲歌った。

 

 最初に作った曲じゃなく、最近作った新しい曲だ。三人の日常を書いた歌詞で、メロディーは少し穏やかなものにした。

 

 歌い終わると、ねじれがしばらく黙っていた。

 

 透も動かなかった。

 

 五秒ほどして、ねじれが口を開いた。

 

「……悠太」

 

「なに」

 

「本当に——本当に、プロになれる」

 

 声が震えていた。

 

「前にも聞いたのに、何度聞いても同じ気持ちになる。なんで……なんでこんなに届くんだろ」

 

「さあ」

 

「さあじゃなくて」

 

「俺にはわからない。届いてるなら、それで十分だ」

 

 透が「……私、また泣きそう」と小さく言った。

 

「また「朝の吸い物」みたいな気持ちになるか?」

 

「……うん。でも今日は吸い物より、もっと大きい」

 

 俺はその言葉を受け取って、少し笑った。

 

「……ありがとう、二人とも」

 

 ねじれが「こっちがありがとうだよ」と言った。

 

 透が「うん」と静かに言った。

 

 夕日が三人を照らしていた。

 

 週明け 

 

 ホームルームで、相澤先生が言った。

 

「今週、USJでの救助訓練がある。ヒーロー活動では戦闘だけでなく救助も重要だ。様々な災害状況に対応した訓練を行う」

 

 USJ——様々な災害状況を模した施設だと説明を受ける。

 

「移動はバスを使う。今回コスチュームの着用は各自の判断で構わない。中には活動を限定するコスチュームもあるだろうからな。」

 

 教室がわっと湧いた。

 

 俺は特に騒がなかったが——楽しみだとは思っていた。

 戦闘と別の方向の訓練。自分の個性を「守る」ために使う場面。どう考えるか、どう動くか——それはそれで面白い問題だ。

 

 しかし後日ある事件が起きその考えを改める可能性の出てきた。

 

 翌日

 

校門前に多くの人ゴミが集まっている事に気づいた。そんな中、1人の女性がマイク片手にうしろのカメラマンを引き連れてこちらに向かってきた。

「すみません!貴方達ヒーロー科の生徒?オールマイトの授業はどんな感じです?」

 

おそらく今いる人間はメディア関係の人達、というよりもマスコミだろうな。オールマイトが雄英の教師に就任したというのはニュースで既に報道されている。

そのせいもあって連日マスコミが押し寄せる騒ぎとなっている。

俺は気配を消し、透は元々透明なので人混みも相まってマスコミに気付かれることはなかった。門近くでは流石に声をかけられたが門さえ通れば学生証や通行許可IDを持っていない者が雄英の門をくぐろうとすればセキュリティが発動し門が閉じるシステムが作動する。それを知ってか知らずか諦めた様子で他の学生の方に走って行った。

 

(随分と暇な人達もいたものだ)

 

 昨日の戦闘訓練、お疲れ。Vと成績を見させてもらった。爆豪」

 

 相澤先生が朝のHRを始める。そしてすぐさま爆豪に話しかける。

 

「お前もうガキみてぇなマネするな。能力あるんだから」

 

 先生が爆豪を注意する様に言う。

 

 昨日の訓練の爆豪の私怨丸出しの行動を相澤先生は軽く注意する。

 

「……わかってる」

 

しかし爆豪本人は不貞腐れながらも反論はしなかった。

 

「で、緑谷はまた腕ぶっ壊して一件落着か」

 

 今度は緑谷に声をかけるとビクッとなる。相澤先生は緑谷の個性の制御が出来ていない事を指摘する。

 

「個性の制御、いつまでも『出来ないから仕方ない』じゃ通させねえぞ。

俺は同じ事を言うのが嫌いだ。それさえクリアすればやれる事は多い。焦れよ緑谷」

 

「っはい!」

 

 その後学級委員長を決める投票が行われて、緑谷四票、八百万二票となった。

 

(というかよく皆んな声が揃ったな……)

 

 そして昼休み各々短い休息の時マスコミ侵入事件が起きた。

 

 (とりあえず透は無事、……ねじれも恐らく大丈夫なはずだ)

 

 その後廊下でなにやら起きた後すぐに先生達が出てきたのを確認し少しずつ皆んな落ち着きを取り戻していった。

 

 放課後になり、HRで緑谷は飯田を委員長に推薦した。しばらくの間クラス内での飯田の愛称が『非常口』となっ

た。事情を聞いたのだが飯田が体を張り慌てている人達を落ち着かせたそうだ。HRも終わりそのまま帰路に着いた。

 

夜。

 

 今日も三人で飯を食べたがいつもと違った状況になった。

 

 今日は俺じゃなくて透が作ると言い張った。ねじれも一緒に来ていた。

 

「楽しみだね〜透の料理!」

 

「まぁな」

 

 今日起きたマスコミ侵入事件は大丈夫だったか、三年生の授業内容等普段料理しているからできなかった何気ない話をした。

 

(こういうのも……悪くないな)

 

 そうこう話してるうちに透が台所から「ご飯できたよ」と言った。

 

 今日の透のご飯は——少し焦げた卵焼きと、薄い味噌汁と、普通の白飯だった。

 

「……焦げてる」とねじれが言った。

 

「わかってる」と透が言った。「でも食べて」

 

「食べる!!」

 

「焦げた卵焼きも食える」と俺は言った。

 

「本当に?」

 

「食えないものじゃない。ただ、次は火を少し弱くすると良い」

 

「……うん。また教えて」

 

「ああ」

 

 三人で食べた。焦げた卵焼きは、普通に食えた。

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