ヒロアカ世界に転生した者が千手を背負い過ごしていく。   作:名も無き住人

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今回はUSJヴィラン襲撃まで書きます。次位から原作と異なり始めます。


十一話

 マスコミ騒動が起こった日から数日後、昼休みが終わり、午後からのヒーロー基礎学の時間となった。

 

「今日のヒーロー基礎学だが…俺とオールマイトそしてもう1人の3人体制で見ることになった」

 

(なった?変わったのか?)

 

「はい!何するんですか?」

 

相澤の説明に各々が疑問を抱いていると、瀬呂が授業について質問した。

 

「災害水難何でもござれ、レスキュー訓練だ。」

『RESCLE』のカードを見せながら相澤が今日の授業について説明した。

 

「レスキュー……今回も大変そうだな。」

 

「ねぇ~?」

 

「バトルじゃねぇのか、かったるいなぁ~。」

 

「オイオイ、これこそヒーローの本分じゃねぇか!鳴るぜ、腕が!!」

 

「水難なら私の独壇場。ケロケロ♪」

 

 教室がわっと湧いた。

 

 俺は特に騒がなかったが——楽しみだとは思っていた。

 戦闘と別の方向の訓練。自分の個性を「守る」ために使う場面。どう考えるか、どう動くか——それはそれで面白い問題だ。

 

 数分後 雄英高校 昇降口付近

 

 昇降口に集まった面々は、一部パーツを外しているクラスメイトもいたが、ほぼ全員がコスチュームを着用し、

 唯一緑谷はこの間の爆豪とのバトルでボロボロとなったのでジャージであった。

 

 バスに乗り込んだ。

 

 俺の隣の席に、自然と緑谷が来た。

 

「あの、千手くん、隣いい?」

 

「構わない」

 

「ありがとう……!」

 

 緑谷が座った。しばらくして、小さな声で言った。

 

「今日の訓練……少し楽しみなんだ。救助って、戦闘とは全然違う頭の使い方が必要だから。どうすれば一番効率的に人を助けられるか……個性の使い方も変わってきて……」

 

「考えてるな」

 

「あっ、えっと……つい独り言が……」

 

「良いことだ。俺も考えてた」

 

「え、そうなんですか」

 

「自分の個性を救助に使う場合、腕の数は有利だが出力の制御が重要になる。弱い人間を助けるとき、力が強すぎると怪我をさせる。そのバランスをどう取るか」

 

「……なるほど……! 千手くんって、本当に色んなことを考えてるね」

 

「考えないと動けない場面が来たとき困る」

 

「……僕も、もっと考えるようにします」

 

「お前は十分考えてる。あとは出力の制御さえ取れれば、応用の幅が広がる」

 

「……うん。頑張る!」

 

 緑谷がまたどこから出したのかわからないがノートを取り出して何か書き始めた。俺はそれを横目で見ながら、窓の外を眺めた。途中蛙吹からの指摘に緑谷が狼狽えていたが、しばらくしてUSJに着いた。

 

 巨大なドームの中に入ると——様々な地形が広がっていた。

 

 水害エリア、山岳エリア、火災エリア、荒野エリア、市街地エリア——それぞれが別のゾーンに分かれていて、中央には広い広場がある。

 

「すげー……」

 

「本当に色々なエリアがある……!」

 

 クラスメイトから声が漏れた。

 

 俺もその光景を見て、少し目を細めた。

 

(よく作られてる)

 

「皆さん、待ってましたよ!」

バスを降りると、入口には宇宙服の様なコスチュームを身に纏ったヒーローがおり、その姿からスペースヒーロー13号がいた。

 

13号に案内されて建物の中に入ると、中にはアトラクションの様な設備が複数あり、先程口にした言葉がまた出始め

改めてこの景色から「USJかよ!?」という声まで上がるほどであった。

 

「水難事故、土砂災害、火災、暴風etc……あらゆる事故や災害を想定し、

僕が作った演習場です!その名も、『ウソの災害や事故ルーム』……略してUSJ!!」

 

『(本当にUSJだった!?)』

 

「13号、オールマイトは?ここで待ち合わせるはずだが……。」

 

「先輩、それが……。」

 

 聴き耳を立てて聴き要約すると、どうやらオールマイトは出勤の際体力ギリギリまでヒーロー活動しておりその為現在は仮眠室におり、授業の最後にだけ顔を出す事になった様であった。

 

「不合理の極みだな、オイ……。」

 

(やはりあの人教師向いてないのでは?)と思った俺は間違いではないと思いたい。

 

「今日はまず私のお話を聞いてください。ヒーローの仕事は戦うことだけじゃありません。災害から人を救うことも、同じくらい大切な仕事です」

 

 13号の話は丁寧で、要点がはっきりしていた。個性は使い方次第で人を助けることにも傷つけることにもなる。ヒー

ローは「殺す技術」ではなく「救う技術」を学ぶ必要がある、という話だった。

 

『わぁぁぁぁっ!』

 

13号の話が終わると、生徒達から拍手と歓声が上がった。

 

 俺もその話を真剣に聞いていた。

 

(正しい話だ)

 

 13号先生の話が終わった。。

 

「よし、そんじゃまずは……。」

 

と、相澤が授業について話そうとした、その時であった。

 

 その瞬間。

 

 俺は気づいた。

 肌が——ざわっとした。

 空気が変わった。

 施設の中央に——黒い霧が渦を巻いていた。

 

「……!」

 

 俺は反射的に体の重心を落とした。

 黒い霧が広がっていき。その中から、人間が現れ始めた。

 一人、二人、十人、二十人——数えるのが追いつかないほどの人数が、霧の中から姿を現した。

 

「ひとかたまりになって動くな!!13号!!生徒を守れ!!」

 

 どうやら相澤先生も気付いたようだ、

 

「何だアリャ!?また入試ん時みたいなもう始まってんぞパターン?」

 

「動くな!!あれは!!敵ヴィランだ!!!!」

 

 状況が呑めない切島に相澤先生が強い口調で言い放つ。すると黒いモヤが流動性のある動きをしながら鋭い黄色の眼光が見える。

 

黒いモヤからは掌が頭から全身をかけて身に纏っている異質な姿の男、脳みそが剥き出しの黒い肌の半裸の化け物、その他にも大勢のヴィランがモヤから出てくる。

 

「・・・やはり先日のはクソ共の仕業だったか・・・」

 

(先日の……あのマスコミ侵入事件か!)

 

「ヴィラン!?ヒーローの学校に入り込んでくるなんてアホすぎるぞ!」

 

「先生、侵入者用センサーは!」

 

「もちろんありますが・・・」

 

「現れたのはここだけか、学校全体か・・・何にせよセンサーが反応しねぇなら向こうにそういうこと出来る"個性"がいるってことだな。

校舎と離れた隔離空間、そこにクラスが入る時間割…バカだがアホじゃねぇ、これは何らかの目的があって用意周到に画策された奇襲だ」

 

「どこだ……?せっかくこんな大衆連れて来たのに……。オールマイト……平和の象徴……いないのか……?」

 

「……子供を殺せば来るのかな?」

 その言葉には、純粋で、それ故に底知れない悪意が満ちていた。

 

生徒たちの肌が粟立つ。本物の殺気。本物の敵意。

 

(面白い……)

 

 不謹慎かもしれないがそのような言葉が浮かび

 ヴィランと対等した。




キリがいいのでここまで。
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