ヒロアカ世界に転生した者が千手を背負い過ごしていく。   作:名も無き住人

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基本的にNARUTOの柱間やアシュラの技ですが、わかってる方もいると思いますがHUNTER×HUNTERのネテロの技も出てきます。また追加がありましたらお伝えします。
トウカ@12さん、taoさん、評価してくださりありがとうございます。


第九話

 

 オールマイトが解散といい授業終わりとは思えないとんでもない速度で走っていくのを見て、みんな更衣室へ歩いていく。

 

  着替えていると、爆豪が近くに来た。

 

「お前の試合、見たぞ」

 

「そうか」

 

「壱乃掌てっいう技で壁を崩したな」

 

「ああ」

 

「手加減してあれだと言ってやがったな」

 

「そうだ」

 

 爆豪が少し黙った。

「……俺と戦うとき、本気出す気はあるか」

 

 俺は爆豪の顔を見た。

 純粋な欲求だ。挑発でも威圧でもない。ただ——本当のお前と戦いたい、という目だった。

 

「ある。出したい」

 

「ならいい」

 

「お前も本気を出せ。そうじゃないと俺が本気を出す理由にならない」

 

 爆豪が少し目を細めた。

「……言うじゃねーか」

 

「本当のことを言っただけだ」

 

「チッ」

 爆豪は鼻を鳴らして背を向けた。でも——口元が、ほんの少し動いた気がした。

 

 俺はその後ろ姿を見て、少し思った。

 

(あいつとの戦いは——楽しいだろうな)

 爆豪の爆破と、俺の真数千手、ぶつかったときにどうなるか——想像するだけで少し血沸く感覚があった。

 

 戦闘狂、と自分を呼ぶつもりはないが。

 

 こういう感覚が俺の中にあることは——本当のことだ。

 

 放課後はクラスの皆んなと反省会というものをやろう!という流れに身を任せ、透と一緒について行き自己紹介や今日の反省点やこれからの目標などを楽しく話し合った。

 

 透と一緒に帰宅していると。

 

「悠太の試合、見てたよ」と透が言った。

 

「そうか」

 

「日輪ノ環……廊下が光で埋まって。なんか……綺麗だった」

 

「綺麗か」

 

「綺麗。怖いんだけど、綺麗だった」

 

 俺は少し考えた。

「個性が綺麗って言われたのは初めてかもしれない」

 

「そうなの?」

 

「強いとか怖いとかはよく言われるが」

 

「……でも綺麗だよ。黄金の光が広がるの、本当に綺麗」

 

「透にそう言ってもらえると、悪い気はしないな」

 

「……ほんとに?」

 

「ほんとに」

 

 透が少し黙った。

「……良かった」

 声が柔らかかった。

 

「悠太の個性は、悠太が作ったものだから。綺麗だと思う」

 

 そんな話をしていると、 スマホが鳴った。ねじれから。

 

『どうだった!!!!!!!!!!!!!!!!!!戦闘訓練あった?!!!一人で戦ったって本当?!!!!』

 

「ねじれ先輩から?」と透。

 

「ああ。一人で戦ったのをもう知ってる」

 

「どこで聞いたんだろ」

 

「さあ」

 

 俺は『今夜うちに来い。飯作る』と返信した。

 

一秒で『やったーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』が来た。 

 

 夜。炊き込みご飯と豚汁と卵焼きを並べた。

 

「一人で二人と戦ったって本当?!」

 

 ねじれが座るなり言った。

 

「本当だ」

 

「なんでそういうくじが……」

 

「二十一人だったから誰かが余る。それが俺だった」

 

「悠太に当たった相手が大変だったじゃん……!」

 

「まあ、建物に損壊が出たのは俺のミスでもある」

 

「え、損壊……?」

 

「日輪ノ環を建物内で使ったら崩れた」

 

「…… 日輪ノ環って何……?」

 

「真数千手の腕一本に螺旋のエネルギーを宿して放つ技だ。」

 

 ねじれが「……え、何それ」と言った。

 

「えっとつまり……たった一個の螺旋状の球体で建物が崩壊……?」とねじれがゆっくり確認した。

 

「そうなる」

 

「……そっかー……」

 

「そっかーじゃないよねじれ先輩」と透が突っ込んだ。

 

「いやほら……なんか……段々と感覚が麻痺してきてて……」

 

「俺の個性に慣れてきたのか」

 

「慣れてというか……もう受け入れるしかないというか……」

 

 俺は少し笑った。

 

「壱ノ掌で壁が崩れたとこ、見てた」と透が言った。

 

「手加減してそれだったんでしょ?」

 

「ああ。相手への直接ダメージを抑えながら制圧するために出力を絞った。本気なら壁どころか建物ごと崩れる」

 

「……建物ごと」とねじれが繰り返した。

 

「そうなる」

 

「……悠太って、本当にどこまで強いの」

 

「まだ自分でもわかってない」

 

「えっ、わかってないの?!」

 

「頂上化仏の最大出力は計測したことがない。他も同様だ。上限がまだ見えていない」

 

「……そっかー……」とねじれがまた言った。

 

「そっかーじゃないよ本当に」と透が再び突っ込んだ。「ねえ悠太」

 

 食事が終わって、ねじれが言った。

 

「なに」

 

「悠太の歌——近いうちに聞かせてくれるって、昨日約束したじゃん」

 

「したな」

 

「今日は?」

 

「今日は少し疲れてる。訓練の後で、個性を結構出した」

 

「……そっか。わかった」

 

「ただ——」

 

「ただ?」

 

「今週末、時間が取れそうなら聞かせる。そっちの方がちゃんと歌える」

 ねじれが少し目を丸くした。

 

「……本当に?」

 

「本当だ」

 

「今週末」

 

「ああ」

 

「やった……!」

 

 ねじれが少し小声で言った。静かな「やった」だった。いつもの全力の「やった!!!!!!!!!!」じゃなくて——本当に嬉しいときの、静かなやつだ。

 

 透が「私も聞ける?」と聞いた。

 

「もちろんだ」

 

「……楽しみ」




この話に出てくる日輪ノ環はNARUTOに出てくる青い螺旋丸ではなくあくまで個性による為金色です。
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