石油は何処にでもあるわけではない
ではなぜアラブ諸国では石油が湧き出るのか、それは大昔中東の近くにテチス海という広大で浅い海が存在したからである
テチスはとても温暖な気候で植物やプランクトンがよく育ち、陸に挟まれた場所だったので海流が循環しにくく、植物の死骸が溜まりやすく、それらが石油の元となったのである
やがて地殻変動で石油が地下に埋ってしまい、岩や砂のあいだに閉じ込められてしまったので膨大な量の石油がたまったのである
キヴォトスで石油は発見された例が少ない
大昔にアビドスがバレアレス油田を発掘して財を成したが、僅か20年で潰れてしまった
現在大規模油田を持っているのはカイザーモービルと、ライバルのヨースター石油株式会社のみである
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「ミレニアムから150km・・・・・・ホントにダイジョブかい?」
”・・・・・・・・・・・・”
「アビドスに油田はもうないんだろう?わざわざ確認に来なくても・・・」
”・・・・・・・・・・・・”
「・・・・・・賴助?聞いてるのかい?賴助!」
”・・・・・・・・・・・・”
「し・・・死んでる・・・・・・」
”死んでねぇよ、ちょっと黙ってろ・・・”
”あれを見ろよ・・・・・・”
「どれどれ・・・」
賴助に言われた通りにゴーグルを覗くと・・・
約3km先に眩しい輝きを放つプラント群が見える
おびただしい数のタンクとパイプラインが絡み合っていた
・・・よく見ると工場のロゴにカイザーと描かれている
「よく考えたらなぜこんな砂漠にプラントがつくられてるんだ?」
”ここはアビドス沿岸部、どうもおかしいだろ?”
”しかもあれはおそらく『製油所』だな”
「・・・もしかして 石油があるのかな・・・・・・」
”バレアレス油田を掘削したのは厳密にはアビドスじゃない、当時アビドスの下請け業者だったカイザーエンジニアリング・・・今のカイザーの前身だ”
「それにここが旧バレアレス油田地帯じゃないか・・・アビドスを騙したんだな」
”よし、帰るぞ”
「こんな深夜に連れ出して・・・・・・夜のصحراءは危険だぜ?」
”ミレニアムに帰ると思ってたのか?”
”知ってるか、アビドスには白蛇の化け物がいるらしい・・・”
「じゃあどこに行くんだ?ホテルだって市街にいかないとないよ」
”俺の友人がアビドス高校にいるんだ、きっとなんとかしてくれるさ”
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「賴助君はここをホテルかなにかと勘違いしてない?」
”まさか、ユメさん・・・俺を無法者と一緒にしないでくださいよ”
「この前はタダ飯食いにきたじゃん・・・」
”お金は払いましたよ?”
「お金って・・・、ただの鉄くずだったよね」
”まあなんでもいいさ、布団はあるだろ?今回はちゃんと現金で払うよ”
「信じるよ~?これでも君には恩があるからね」
”ウタハ、というわけで宿は取ったぜ”
「一応ね・・・、一応・・・はぁ」
「ところで二人はこんな夜中まで何してきたの?アビドスで肝試しって訳じゃなさそうだけど・・・」
”いやねぇ、うん・・・・・・観光だよ観光・・・ねっ、ウタハ?”
「うんうん、観光観光・・・多分、観光」
「・・・どうせ危ないことしてきたんでしょ?」
”イイヤソンナコトナイヨ”
「ナイナイ」
「まあいいや、そうだ!何か食べる?」
”お?もしかして作ってくれるってことですか!?”
「うーん・・・塩と砂ならあったよ!」
”・・・”
「って食べれるわけないか・・・」
「寝床を提供してくれるだけでもありがたいのに、食事なんて申し訳ないよ」
「大丈夫だよ、それに滅多に人が来ないから暇だったんだ・・・」
”じゃあ遊ぶか”
「ちょうどいい、たまたまバッグにチェスが入ってたんだ」
「ルール知らないんだけど・・・・・・」
”えぇ、ホントに知らないんすか・・・?”
「うん・・・・・・なんかごめん」
「・・・」
「・・・」
”・・・”