レイブンが連邦軍本部ジャブロー上空に到着するとジャブローに続く地下入り口が開いた。そこに着陸し無事、レイブン達は、ジャブローに帰還した。
ザクの鹵獲に成功しキャリアンとレイブンは、そのままゴップの下に向かった。
「やぁ、レイブン。無事、作戦を成功してくれたみたいだな」
そう言ってゴップは、レイブンの手を掴み握手をした。レイブンは、嫌そうな顔をしながら。
「それよりも【新生 レイブンクロウ隊】ってなんだよ?俺は何も聞かされてないぞ?」
「それはそうさ。【新生 レイブンクロウ隊】は、私の私兵部隊だと思ってくれたらいい」
「特殊部隊の名前を私兵部隊にしたのかよ」
レイブンは、呆れた顔でそう言った。
「ミノフスキー博士の救出任務に失敗してからレイブンクロウ隊は、再編成されることはなく忘れ去られた部隊だ。なら、私が勝手に貰ってしまっても誰も文句は言わさんよ」
そう言ってゴップは悪い笑みを浮かべた。
「そして彼女は、誰だ?」
レイブンがキャリアンの事を訊ねるとゴップは、首を傾げ。
「現場で自己紹介をされなかったのかい?」
と、逆に問われた。
「一応、された。だけどいきなりのことだったからあたまが追いつかなかった。一体、どういうことなんだ?」
「どういうことも何もラインバーグ少尉もといキャリアンは、君の部下になる兵士だ」
「俺の部下?」
「そうだ。そもそも、新生 レイブンクロウ隊は、君のために再編成した新しい特殊部隊だからな」
「俺のため?」
「扱いとしては、さっきも言ったとおり私の私兵部隊だ。私が指揮官となり君達には、積極的に前線に出てもらう。だが、実際の指揮は、すべて君の自由にするといいレイブン」
この時、レイブンはめちゃくちゃゴップを警戒していた。あまりにもレイブンに有利すぎる内容だったからだ。
(どういうことだ?ゴップは、俺の為にレイブンクロウ隊を復活させた?いくらなんでも怪しすぎる。私兵部隊とか言ってるけど実際は、お飾りである事を認めてるよな?どういうことなんだ?ゴップは何を企んでるんだ?)
レイブンは、政治方面は、完全に専門外である為ゴップの企みが理解できず混乱した。
「最近では、君の活躍も評価されつつある。兵士達も君のことを噂するようにもなった」
「噂?」
「【伝説の連邦兵】と呼ばれてるのだがもしかして知らなかったのかね?」
「なんだよそれ?どんな噂なんだ?」
「噂も何もほとんどが真実じゃないですか〜」
振り返るとそこには、ミンシュェンがいた。
「レビル将軍の救出から始まって、単独でマゼラアタック12台の撃破、生身で初めてモビルスーツを撃破、単独で基地を奪還してザク1の鹵獲、そして更にザクの鹵獲。前線で戦ってる兵士からしたらレイブンは、もう伝説の存在ですよ〜」
「色々と尾鰭がついてるだろそれ」
噂を聞いてレイブンは、ため息を吐いた。
「だが、これで兵士達の士気が上がるのなら好都合だ」
そう言って、ゴップはレイブンに葉巻を手渡した。レイブンは、それを受け取り火をつけようとするとキャリアンが近づいてライターを出した。
「ありがとう」
レイブンは、火をもらい葉巻を吸い始めた。
「彼女もレイブンの噂を聞いて君に憧れ部隊への転属を希望して来た。彼女も自由に使いたまえ」
「期待してますよ〜レイブン」
そう言って2人は離れて行った。