アフリカ地方中部にある村。そこは、ジオン軍が制圧している村だった。村民は、ジオン軍に虐殺されたのかそれともジオン軍から逃げたのかそこには、ジオン兵しか滞在していなかった。戦力は、歩兵が10人、ワッパが3台あった。
「隊長、メイチャパトロール隊から通信。連邦軍の部隊を発見。数は61がが1両と歩兵部隊が20人が進軍中とのことです」
「ニャニール基地を奪った部隊か?」
「分かりません。どうします?攻撃させますか?」
「いや、キリマンジャロ司令部に繋ぎ指示を仰げ」
「了解」
司令部に通信を繋げようとすると突然ノイズが激しくなり通信障害が起きてしまった。
「これは!」
「どうした?」
「ミノフスキー粒子です!ミノフスキー粒子が散布されて」
その時だった。
「!?」
扉が蹴破られた。外にいたのは、アサルトライフルを持ったレイブンだった。隊長は、急いでハンドガンを抜こうとしたがそれよりも早く発砲され隊長と通信士は、その場で死んだ。さらに、レイブンはグレネードを出しピン抜いてそのまま部屋の中に投げた。レイブンは、落ち着いて外に出て胸ポケットから葉巻を取り出し火をつけると同時に爆発した。外にいた兵士達は、レイブンの手によって全滅していた。
レイブンは、信号弾を撃ち上げて合図を送るとモビルスーツを乗せたトラックが来た。村に到着するとレイブンクロウ隊の隊員達が降り早速、死体の処理と警戒に入った。
「さすがですレイブン。伝説の連邦兵は、伊達ではありませんね」
葉巻を楽しんでいるとキャリアンが話しかけてきた。
「陽動に引っかかってくれてよかった。パトロール中の部隊が陽動部隊を発見してくれたおかげで制圧できたからな」
レイブンは、葉巻を捨てトラックの方に向かった。
「整備は終わってるのか?」
「はい、完了しています。ですが、本気なのですか?用意された機体はレイブンに相応しい機体ではありませんが」
「俺達の目的は、鉱山基地の奪還の支援だ。なら、別に白兵戦が得意な機体じゃなくても問題ない」
そう言ってレイブンは、トラックの荷台にあるモビルスーツ【ザニー】に乗り込んだ。ザニーを起動させゆっくりと立ち上がるとトラックに載せられていた120mm低反動キャノン砲を装備した。
「ガンタンクの120mm低反動キャノン砲を改造した兵装らしいけど使えるのか?」
レイブンがそう呟くと。
『そこは、レイブンの腕次第になります』
キャリアンがオペレーターとして通信してきた。
「ミノフスキー粒子のせいで映像が少し乱れてるな」
『レーザー通信を使ってはいますがさすがに低品質の機材ですからね。乱れるのも仕方ありません』
「ったく、ゴップの嫌がらせか?」
『というよりも参謀本部の嫌がらせかもしれません。ゴップ閣下は、あなたにご執心ですからね。参謀本部は、あなたに嫉妬してるんですよレイブン』
「あんな狸ジジイに好かれたくはないけどな」
そう言ってると。
『!レイブン、見張りからの報告です!異変に気づいたパトロール隊がこちらに向かっています!』
「戦力は!?」
『ザク強行偵察型が1機とワッパが6台、歩兵が30です!』
「了解だ」
レイブンは、そう言って膝をついて120mm低反動キャノン砲を構えた。スコープを構えザク強行偵察型に狙いを定めると狙撃をした。しかし、ザク強行偵察型は左にサイドステップをとり躱した。
「ほぉ、偵察型にしてはいい動きをするな」
レイブンが2発目を発射すると2発目も躱されたが後方にいたワッパ3台を吹っ飛ばした。ザク強行偵察型は、ザクマシンガンを構え走りながら撃ってきた。
『レイブン、反撃を!』
「落ち着け!走りながらの射撃はそうそう当たらん!」
そう言ってレイブンは、3発目を発射。3発目も躱されるとザク強行偵察型は、バックパックのブースターを吹かして大ジャンプをしレイブン達の頭上からザクマシンガンを構えた。
「退避!!」
レイブンは、声を上げるとレイブンクロウ隊は、すぐに行動した。ザク強行偵察型の120ミリ弾が爆撃のようにレイブン達を襲った。レイブンも120mm低反動キャノン砲を構えた。
「空中なら逃げ場所はないだろ!」
レイブンは、そう言って攻撃をしようとしたが120ミリ弾が運悪く120mm低反動キャノン砲に命中してしまい爆発した。
「しまった!」
レイブンは、衝撃にやられて膝をつくとそれを好奇と見たのかザク強行偵察型は、ザクマシンガンを捨ててヒートナイフを構えた。レイブンは、なんとか立ち上がるがザク強行偵察型は、ブースターを吹かしてレイブンに目掛けて突撃をしヒートナイフをコックピットに向けて突き刺そうとした。
「ッ!!」
レイブンは、左手でヒートナイフを受け流しそのままザク強行偵察型の腹部に膝蹴りをした。ザク強行偵察型は、一時的にくの字に曲がりその瞬間を狙って両手を組みダブルスレッジハンマーの要領でザク強行偵察型を地面に叩きつけた。その衝撃でザク強行偵察型が持っていたヒートナイフは、レイブンの近くに落ちた。
「・・・・使えるか?」
レイブンが乗っているザニーは、ザクのコピー機。機体のパーツも全てとは言わないがほとんどがザクのパーツで作られた機体だ。だからこそ、このヒートナイフは、使えるんじゃないかとレイブンは考えた。試しにレイブンは、ヒートナイフを拾ってみるとヒートナイフは、ロックがハズレちゃんと起動した。
「よし」
レイブンは、ヒートナイフを逆手に持ちザク強行偵察型に目掛けてバックパック越しにコックピットを目掛けてヒートナイフを振り下ろした。ザク強行偵察型のモノアイの光が消え機能が停止する時レイブンはヒートナイフを引き抜いた。
そしてさらに腰に装備していた試験型の100ミリマシンガンを右手に持ち構えると残存部隊に攻撃を開始。敵パトロール隊は、全滅したのだった。
「さすがですねレイブン」
キャリアンは、制圧した村の家でコーヒーを作りレイブンの前に出した。
「所詮は、偵察仕様機だ。ちゃんとしたザクだったらどうなってたことか」
「ですが、あのカウンターは有効でしたね。えっと・・・・」
「対MS・CQCだ」
レイブンはそう答えながらコーヒーを少し飲んだ。
「と、言ってもモビルスーツの格闘戦はまだ基礎すらもできてないからな。俺が勝手にそう呼んでるだけだ。他に候補があるならそれでもいいぞ」
レイブンは、そう言って葉巻を出して火をつけた。
「死体の処理はどうなってる?」
「順調です。破壊された偵察仕様機も使えそうなパーツは、こちらで回収しておきました」
「そうか、暗号通信で報告しておいてくれ。攻略拠点の確保に成功したと」
「もうすでに送っています。ゴップ閣下の指令で今は、諜報員を鉱山基地に送っています」
「仕事が早いな。それなら少し休ませてもらうぞ」
レイブンは、そう言って家にあったベッドで横になるのだった。