レイブンは、マンホールを開けて下水道から刑務所へ潜入しようとしていた。
「ひどい匂いだ」
レイブンは、鼻を押さえ臭そうな顔をすると懐中電灯を取り出し前を照らした。レイブンは、地図を取り出し確認をしながら下水道を進んだ。下水道の中には、刑務所に繋がっているパイプが存在しておりそこは汚水を捨てているパイプだった大の大人でも通れるくらい大きいパイプなのでそこから潜入すれば少なくとも汚物処理室に繋がっているようだった。
正直、やろうと思えば囚人達もここから脱獄できるようだがさすがの囚人達も臭い汚水パイプから脱獄するのは嫌悪感からあるみたいでやろうと計画をしても結局はやらずに終わるみたいだ。
「このルートを通ったのは囚人を含めても俺が初みたいだな」
レイブンは、オエっと吐きそうになりながらもなんとか刑務所に繋がっている汚水パイプを見つけそこから潜入を開始した。なんとかよじ登りときおり嫌な感触を味わいながらも進み続けた。
「オエッ、そろそろ到着か?」
レイブンは、そう言って蓋に繋がるルートと思われる場所を見つけるとレイブンは、そこに掴まり確認した。予想通り蓋がありなんとか蓋を持ち上げてこっそりと外を確認するとそこは地図の通りの汚物処理室だった。
「ひどい匂いだった。オエッ」
レイブンは、なんとか這い上がり予定通りに刑務所への潜入に成功した。腰に取り付けていたサプッレサー付き麻酔ハンドガンを構え警戒をしながらまずはゆっくりと汚物処理室の扉を開けた。
周囲を警戒しながら外に出ると運動場には、アサルトライフルを装備した囚人達とサッカーをして遊んでいる囚人達がいた。レイブンは、そいつらを無視して本館の方に向かった。施設の陰を利用して静かに行動をしていると。
「?なぁ、なんか臭くないか?」
「?そうなのか?俺、嗅覚死んでるから分かんねーけど」
「あぁ、なんかうんこみたいな臭いがするような・・・・」
(うるせーよ)
レイブンは、心の中でそう言うと囚人は首を傾げながらその場を離れた。本館にようやく到着すると持っていたハンドガンタイプのフックショットを屋上に目掛けて撃ちそのまま屋上に登った。そこには、見張りをしている囚人がひとり立っていた。まだ、レイブンの事に気づいておらずこれはチャンスだと思ったレイブンは、こっそりと近づき首を絞めた。
囚人はなんとか抵抗をしようとするが息ができずうまく抵抗できなかった。囚人はレイブンの首締めで意識を失い気絶した。レイブンは、ゆっくりと囚人を寝かせるとレイブンは、そのまま刑務所内部に潜入した。
(まずは、人質の救出からだな)
レイブンは、地下に向かおうとすると階段にハンドガンを持った囚人が2人見張りをしていた。と、言っても見張りをサボってるのか2人は刑務官から奪ったのかタバコを吸いながらだらだらと喋っていた。レイブンはサプッレサー付き麻酔ハンドガンを構え麻酔弾を1発撃ち込むと囚人は眠りについた。
「おい!どうした!?」
そして更にレイブンは、階段から飛び出しそのままもう1人の囚人にドロップキックを食らわせて壁に叩きつけた。
「っ!!」
あたりどころが悪かったのかもうひとりの囚人は、そのまま気を失ってしまった。そして激しい音に気づいたのか中にいた囚人が出てきた。
「!」
それに気づいたレイブンは、即座に動いた。出てきた囚人の胸ぐらを掴みそのまま一本背負いの勢いで投げ床に叩きつけた。奇襲を受けた囚人は何が起きたのか分からずジワジワと痛みが出てきてそして視界が歪んでいた。そして更にレイブンは、囚人をひっくり返し拘束するとナイフを抜き首に当てた。
「人質はどこにいる?」
「ち、地下の懲罰房だ」
「お前達のリーダーはどこにいる?」
「3階の奥の隔離房にいる」
「吐いてくれてありがとう」
レイブンはお礼を言うとそのままナイフで囚人の喉を掻っ切った。
「懲罰房か。急いだほうが良さそうだな」
レイブンは、そう言って地下に向かった。まずは1階まで降りると次は中の廊下を渡り向かい側の階段を降りれば懲罰房につくはずだ。レイブンは、慎重に扉を開けると中は、囚人が屯っていた。
「これじゃムリだな」
レイブンは、どうしようか考えていると換気ダクトを見つけた。レイブンは、それによじ登り換気ダクトの中を匍匐前進で進み向かい側の階段に向かった。向かい側のダクトになんとか到着しダクトをなんとかこじ開けるとそのまま飛び降りた。そして無事、地下の懲罰房に到着した。
「?」
そしてレイブンは、妙な違和感を感じた。見張りがいないのだ。1階には、武装した囚人達がいるから見張りは必要ないと考えたのかと思ったがレイブンは、なんとなく嫌な予感がした。
扉を開けようとしたが予想通り鍵がかかっていた。レイブンは、ピッキングで鍵を開けサプッレサー付き麻酔ハンドガンを構えながら中に入った。中には、誰もおらず監視孔から懐中電灯を使って中を覗いてみると。
「!!」
そこには、すでに死体となった刑務官が数人いた。
「まさか」
他の懲罰房を確認するとほとんどの懲罰房に捕まっていた刑務官達が残酷に殺されていた。警棒で何度も頭を殴られたのか目が潰れて頭から血を流している刑務官もいれば投げナイフの的当てにされたのか裸にされて腹に血で描かれた的の絵が描かれておりそこに目掛けてフォークやナイフが刺さっていた。
「ひどい殺され方だな」
レイブンは、そう呟いて最後の懲罰房を確認すると。
「!!おい、大丈夫か!?」
最後の懲罰房に刑務官が3人生きていた。レイブンは、ピッキングで懲罰房を開けると中にいた刑務官は。
「ヒィィィッ!」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
「たすけてママ」
3人とも酷く怯えていた。おそらく仲間の死と悲鳴を聞き続けてこころが壊れてしまったのだろう。
レイブンは、持っていた無線機を使い周波数を合わせて呼びかけた。
「こちら、レイブン。司令部応答せよ」
『こちら、司令部。人質は見つけたのか?』
「あぁ、見つけたが懲罰房に入れられていた刑務官は、3人を残して全滅だ」
『!!本当なのか?』
「あぁ、おまけに生き残っている3人もメンタルがイカれたみたいだ」
司令部は、レイブンの報告を聞いて絶句した。
「それでどうする?正直、この状態で彼らを連れ出すのは不可能だ。リーダーを制圧し無血開城させるほうが断然楽だ」
『・・・・・できるのか?』
「人質救出より楽だ」
レイブンは、そう答えると許可が出た。レイブンは、上に上がろうとすると上から声が聞こえた。どうやら囚人が降りてきてるみたいだレイブンは、咄嗟に扉の後ろに隠れサプッレサー付き麻酔ハンドガンを構えた。
囚人が扉を開けて中に入ってきた。足音からして人数は1人。レイブンは、音を立てないように扉を押し背後から囚人の首を絞めた。囚人は、泡を吹いて倒れそのまま気絶して持っていたアサルトライフルを落とした。レイブンは、それを拾いマガジンを抜いてスライドを引き薬室の中に入っていた弾丸を抜き構えて引き金を引いた。
「細工はしてなさそうだな」
マガジンを再装填しスライドを引いて構えるとレイブンは、来た道を戻った。さっきと同じように換気ダクトに入りなんとかバレずにすんだ。レイブンは、そのままさっきの階段を登りアサルトライフルを構えながら3階のドアを少しだけ開けた。
奥の隔離房が開いておりそこには、リーダーの取り巻きと思われる囚人が3人と恰幅の良い囚人がいた。
(あのデブがリーダーか?)
レイブンは、そう考えていると。
「ん?」
取り巻きの1人がドアが少し開いている事に気づいた。バレたと思ったレイブンは、ドアを蹴り開けそのままアサルトライフルを連射し取り巻き3人を撃った。
突然の銃撃にリーダーらしき男は驚いて硬直し3人の取り巻きは、血を出して倒れた。
レイブンは、アサルトライフルを捨てて格闘戦に移行すると。
「だ、誰じゃぁぁぁぁ!!」
リーダーらしき男は刑務官から奪ったと思われる警棒を抜き迎え打とうとした。レイブンは、リーダーの警棒を躱し顎に右フックを引っ掛けた。
「がっ!」
そして更に左でボディーブローをしリーダーをくの字に曲がるとそのまま顔面に膝蹴りをくらわせた。リーダーは、床に倒れ顔をおさえているとレイブンは、無理矢理立たせて壁に叩きつけた。
「この野郎!」
リーダーらしき男はハンドガンを抜きレイブンに銃口を向けたが脳が揺れてるせいかハンドガンは、ブルブルと震えていた。レイブンは、そのハンドガンを奪いとりマガジンを抜いてスライドを引き一瞬でハンドガンを分解するとそのまま男の側頭部に回し蹴りをして倒した。
「言え!これだけの銃をどうやって受け取った!?内通者は誰だ!?」
レイブンは、拘束して男にナイフを当てた。
「よ、よせ!や、やめてくれ!」
「吐け!!」
男の薄皮一枚を軽く切り少しだけ血が垂れた。
「わ、分かった言う!言うからやめてくれ!!依頼されたんだよ!!この刑務所を占拠するように!!」
「依頼された?」
「そうだ!自由になりたかったら協力しろって!ジオンが近いうちにこの町を制圧するから滞在してる連邦軍を可能な限り引きつけろって言われんだよ!その後は、俺達をジオン軍人として雇うって話だったんだよ!なのに、全然ジオンの奴らは攻撃してこねーし!!」
「誰にその話を持ちかけられた?」
「新人の看守だ。年齢は4、50代くらいの男だ」
そうしていると。
「リーダー!!大丈夫か!?」
「なんの音だ!?」
囚人達がアサルトライフルを持ってやって来た。レイブンは、リーダーを無理矢理起こしナイフを首に当てながら肉盾にした。
「動くな!動くとリーダーの命はねーぞ!」
そう言うと囚人達は、ニヤリと笑い容赦なく撃って来た。
「!!」
リーダーは、すぐに蜂の巣になりそれを見たレイブンは、リーダーを捨ててすぐに壁に隠れた銃弾を躱した。
「アイツら自分のリーダーを見捨てたのか?」
レイブンは、無線機を使い司令部に繋いだ。
「司令部、リーダーは排除したが、どうやら囚人は、見境なしののようだ」
弾切れになったのか弾幕が収まりサプッレサー付き麻酔ハンドガンを撃ち囚人を眠らせた。
「もう、交渉は不可能だろう。攻撃して一気に制圧するべきだ」
レイブンは、そう言って葉巻を咥え火をつけた。
『了解した。すぐに突撃して制圧をする。協力に感謝するぞ』
そう言って、司令部からの通信が切れた。
『そうだ!自由になりたかったら協力しろって!ジオンが近いうちにこの町を制圧するから滞在してる連邦軍を可能な限り引きつけろって言われんだよ!その後は、俺達をジオン軍人として雇うって話だったんだよ!なのに、全然ジオンの奴らは攻撃してこねーし!!』
『新人の看守だ。年齢は4、50代くらいの男だ』
「その、新人気になるな」
レイブンは、屋上に登り警察と連邦軍が正面入り口を守っていた囚人達を射殺し次々と囚人達を拘束、射殺されるのを見た。
そして、刑務所は無事制圧された。だが、レイブンの中には、嫌な予感が胸の中に渦巻いていた。