legendary soldier   作:ナイトメア・ゼロ

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Ep.2 ミノフスキー亡命作戦

「なら早くここから逃げ出そう」

 

 ドクターミノフスキーは、そう言ってレイブンの両肩を何度も叩いた。

 

「待て、落ち着けドクター。荷物はまとめてるのか?」

 

「そんなもの必要ない。早くワシをここから連れ出してくれ」

 

 そう言われてレイブンは、先頭に立ちドクターミノフスキーをエスコートした。

 

「それで、アンタはなんでジオンから亡命するんだ?ジオンではそれなりの地位にいるアンタが」

 

 レイブンは、護衛をしながら訊ねた。

 

「それは、ワシが開発した兵器が恐ろしくなったのじゃ」

 

「アンタが開発した兵器?ミノフスキー粒子以外にも何か見つけたのか?」

 

 すると、警報が鳴った。

 

「!潜入がバレたのか?」

 

「いや、違う。これは、模擬戦開始の合図じゃ」

 

 そう言ってドクターミノフスキーは、レイブンから離れた。

 

「おい、勝手に離れるなよ」

 

 レイブンは、ドクターミノフスキーを追いかけると広場に2台のロボットが立っていた。

 

「!?なんだあれ?」

 

 見たことのない兵器を見てレイブンは、目を丸くした。

 

「あれはワシが開発した兵器じゃ」

 

「あのロボットが?」

 

「月の地下資源採掘を目的に開発された人型汎用作業機械、モビルワーカーをベースにワシが進化させた機体【モビルスーツ】じゃ」

 

「モビルスーツ?」

 

「そうじゃ。核融合炉の小型化に成功しその核融合炉から発生したエネルギーを」

 

「OK、分かった。どうせ、説明されても俺には分からねぇ。詳しい説明は隊長にしてくれ」

 

 そう言ってると1台目のロボットが前に出た。

 

「ジオニック社が開発した【MS-05 ザク】じゃ」

 

 MS-05 ザクは、大型のマシンガンとシールドを持つと目の前になんと61式戦車が3両も現れた。

 

「!?なんで連邦の主力戦車がこんなところに!?」

 

「アナハイムの横流しじゃ。アナハイムは、金さえ払えばどのような組織にでも提供するのじゃ」

 

 MS-05ザクの模擬戦が始まった。61式戦車から150ミリ砲が発射されたがMS-05ザクは、シールドで砲弾を弾き背中のブースターを吹かしてサイドステップのように躱した。

 

「なっ!?」

 

 そしてMS-05ザクは、マシンガンを構えるとそのまま攻撃を開始、3両の戦車は、一瞬で全滅した。

 

「61が一瞬で」

 

 モビルスーツの性能を見てレイブンは、開いた口を閉じられなかった。

 

「もう1機は、ツィマッド社が開発したヅダのようじゃがそれはいいとしてお前さんは、これを見てどう判断する?」

 

「戦争の主役が変わる」

 

 レイブンがそう答えるとドクターミノフスキーは首を縦に振った。

 

「モビルスーツとワシが開発したミノフスキー粒子、この2つを合わせれば戦闘の主役である戦艦や戦闘機、精密誘導兵器から奪い取り新しい主役をも決定する。これがモビルスーツなのじゃ」

 

 レイブンとドクターミノフスキーは、その場を離れ警備兵を掻い潜りまずは、施設から脱出した。

 

「ドクター、ついてきてるな?」

 

「もちろんじゃ」

 

 レイブン達は、宇宙港に向かいそこで宇宙港を奪いそのまま脱出を考えていた。

 

「ドクター、あの軍艦はモビルスーツを搭載するのを前提に考えられてるのか?」

 

「そうじゃ、ジオンは・・・・・いや、ギレン・ザビは本気で連邦とことを構えるつもりなのじゃ」

 

 ドクターの話を聞いてレイブンは、息を呑んだ。

 

「モビルスーツがあれば連邦軍に勝てると?」

 

「そうじゃ、モビルスーツがあれば人類史に書かれた死者数以上の人間が死ぬ。ワシはそれを恐れたのじゃ。下心がなかったと言えば嘘にはなるがワシは祖国防衛の役に立てる道具を作ったつもりじゃった」

 

「それが亡命の理由か?」

 

 なんとか宇宙港に辿り着き宇宙港の管理室を占拠、ドクターミノフスキーに宇宙服を着せながらレイブンは、連絡をした。

 

「隊長、ドクターミノフスキーの救出に成功しました」

 

『見事な働きだなレイブン。新参者の隊員とは思えない』

 

「宇宙港からブースターパッグを使って脱出をします。その際の回収を」

 

『分かっている。頼んだぞレイブン』

 

 通信を終了してドクターミノフスキーの方を見るとすでに着替え終えていた。

 

「ブースターパッグで脱出し仲間が回収してくれる手筈になっている。急ぐぞ」

 

 そう言ってレイブンが管理室を出た時だった。

 

「!隠れてろドクター!」

 

 レイブンは、そう言ってハンドガンを構えながらドクターミノフスキーを管理室に押し込んだ。彼の眼の前には、武装した兵士が5人もいたのだ。

 

「!その赤い腕章、親衛隊か」

 

「その通りだ。我々は、ギレン総帥に忠誠を誓ったギレン親衛隊。ミノフスキー博士と新型兵器の研究を監視していた者だ。まさか、博士が亡命を考えてるとは思っていなかったが貴様を殺して博士を監禁すればいいだけの話。うまくいけば、ギレン総帥の直属の部下になれるかもしれんしな!」

 

 そう言って兵士達は、アサルトライフルを構えた。それを見たレイブンは、ハンドガンを捨て降参の意思を見せるように両手を上げた。

 

「なんだ、意外と素直なんだな」

 

 そう言って隊長らしき男が近づきレイブンを拘束しようとした瞬間。

 

「フッ!」

 

「なに!?」

 

 レイブンは、兵士の手首をキめて逆に拘束をし肉盾にするとそのままアサルトライフルを連射し敵を2人殺した。

 

「なっ!?」

 

「隊長!」

 

「俺に構うな!博士をここから出すな!」

 

 そう言われて2人の兵士は、アサルトライフルを構えてレイブンを撃った。しかし、隊長を肉盾にして2人の兵士の攻撃を防いだ。

 

「!隊長を盾に!」

 

「ひ、卑怯な!」

 

 そのまま近づき死体になった隊長を捨てるとそのままナイフで兵士の喉を斬り裂いた。

 

「こ、この!」

 

 最後の兵士もアサルトライフルを向け直すがアサルトライフルは、蹴り飛ばされそのまま脳天に踵落としをされ脳が揺れ跪きそのままナイフで背中から刺した。

 

「し、親衛隊を一瞬で」

 

 こっそり覗いていたドクターミノフスキーは、驚愕していると。

 

「急ぐぞドクター!潜入はもうバレてる!」

 

 そう言ってレイブンは、ドクターミノフスキーの手を引っ張って進み宇宙港から宇宙空間に飛び出した。

 背中のブースターパッグを起動させそのままドクターミノフスキーを持ったまま戻っていると。

 

「!」

 

 すでにレイブンが乗ってきた艤装船が待機していた。艤装船は、ワイヤを射出しレイブンは、それに掴まるとドクターミノフスキーと一緒に無事回収された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「レイブンの回収完了しました!」

 

「よし、最大船速!この宙域より離脱する!」

 

 回収を終えた艤装船は、最大船速でサイド3宙域を離脱しようとしていた。すると。

 

「!ミノフスキー博士!」

 

 メインブリッジにドクターミノフスキーが入って来た。

 

「あなたがこの部隊の隊長かね?」

 

「はいそうです。お目にかかれて光栄ですミノフスキー博士」

 

 隊長はそう言って握手をしようとしたが。

 

「それよりももっと早くここから離れられないのか!?」

 

「ご安心ください。艤装をしていますが艤装装甲をパージすれば中から30ミリ機銃が出てきます。例え、戦車が出てきたとしても追撃を振り払うことは可能です。ですから安心して船旅をお楽しみ」

 

「そんな呑気なこと言ってる場合か!」

 

 ドクターミノフスキーは、そう言って隊長の胸ぐらを掴んだ。

 

「落ち着いてください博士。ちゃんと連邦まで亡命のエスコートをしますので「隊長」なんだレイブン?」

 

「ドクターは、追撃部隊がモビルスーツを使って来ることを恐れてるんです。現に私もダークコロニーでモビルスーツの模擬戦を見て来ました」

 

「モビルスーツ?諜報部が手に入れたあの玩具のことか?あんなのを実戦配備するつもりなのかジオンは!?」

 

 隊長は、そう言って大笑いしブリッジにいる仲間達も大笑いした。

 

「それは嘘の情報じゃ!ワシが開発したモビルスーツは、あんなポンコツじゃない」

 

 その時だった。

 

「!?何事だ!?」

 

 警報アラームが鳴った。

 

「隊長、後方から4機接近して来ます!」

 

「追撃部隊か?」

 

「はい!ですが、なにこれ?」

 

「どうした?」

 

「は、速いです!この艤装船では振り切れません!」

 

 レイブンも近づいたレーダー確認した。

 

「モビルスーツだ」

 

 レイブンがそう呟くと隊長の方を見た。

 

「隊長!艤装装甲をパージして対空戦闘の準備を!私は後部機銃で迎撃をします!」

 

 そう言って、レイブンは後部機銃に向かった。

 

 

「来た、来てしまった。もうダメじゃ。ワシらは逃げきれん」

 

 そう言ってドクターミノフスキーは、激しく絶望したのだった。

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