キューバ基地に先制攻撃をすることになり空母一隻と護衛艦2隻の艦隊で出航しキューバ基地に向かった。その間、レイブンはミデアからプロトタイプガンダムを下ろしていた。
今回、持って来た兵装は、100ミリマシンガンとヒートナイフそして試作型のハイパーバズーカだった。
「今回持って来たハイパーバズーカは、ザクバズーカと同じようにミサイルを発射するモビルスーツ用実弾兵装です。装填数は、5発。今回は、ハイパーバズーカ用のマガジンは、持って来てはいませんがレイブンならこれで十分でしょう」
「実戦データをとるためとはいえ使えるのか?」
「連射することはできませんし弾速は、遅いですが威力は抜群です。ルウム戦役でもザクは、艦隊を沈めるためにザクマシンガンよりもザクバズーカや核弾頭を装備したザクバズーカで攻撃することが多かったようです。対モビルスーツ戦では、一歩劣るかもしれませんが」
「まぁ、臨機応変に使い分けるよ」
レイブンがそう言って葉巻を咥えようとしたその時だった。
「!?」
基地に突然、ミサイルが飛んできたのだ。
ドミニカ基地の港で待機している残った護衛艦は、ソーナーで索敵をしていた。
「異常なし」
乗員はヘッドフォンをとりフーッと息を吐きながら天井を見上げた。
「お疲れさん」
班長が缶コーヒーを乗員の前に置くと乗員は缶コーヒーを受け取り飲み始めた。
その時だった。
「!?なんだ!?」
突然の衝撃に班長達は目を丸くした。慌てて上甲板に出ると基地が襲撃されていた。
「どうなってる!?敵はいなかったんじゃないのか!?」
「はい!そのはずです!」
「ならなぜ!基地が襲撃されてるんだ!?」
「分かりません!少なくとも私が聞こえた音は、クジラが数匹通った音しか!」
そう言ってる間に護衛艦にミサイルが1発命中すると班長達はぶっ飛んだ。
「ジオンの奇襲だな」
レイブンは、プロトタイプガンダムに乗り右手に100ミリマシンガン、左手にヒートナイフ、腰に試作型ハイパーバズーカを装備した。
「キャリアン!敵はどれくらいの規模だ!?」
『分かりません!少なくとも、攻撃される瞬間までレーダーに敵は映りませんでした!』
報告を受けレイブンは考えた。
(敵は、潜水艦のようなステルスなのか?)
レイブンは、現場に向かうとそこには、ザクとは全く違う・・・・どちらかというと可愛らしさを感じさせる機体が6機もあった。
「新型か!?」
レイブンは、100ミリマシンガンとヒートナイフを逆手に持って構えた。
レイブンの前にいるのは、ジオンの偵察用モビルスーツでありステルス機能を搭載した水陸両用モビルスーツ【アッガイ】だった。
アッガイがレイブンの存在に気がつくとアッガイは、左腕を突き出すと6連ロケットランチャーからミサイルを発射した。レイブンはブースターを吹かしてサイドステップをとり躱すと100ミリマシンガンを構え100ミリ弾を連射した。
装甲は、それほど硬くないのか100ミリ弾は装甲を破りオイルが血のように噴き出すととそのまま後ろに倒れ爆発した。他のアッガイもレイブンの存在に気がつく1機は頭部バルカンで105ミリ弾を連射しもう1機は、左腕の6連ロケットランチャーでミサイルを発射した。
レイブンは、バックパックのブースターを吹かして大ジャンプをして上空からアッガイにに向けて100ミリ弾を連射しそのままアッガイを蹴り飛ばした。もう1機のアッガイは、右手からアイアンネイルを出しレイブンの頭を破壊しようとした。上体を下げてアイアンネイルを躱すとコックピットに目掛けてヒートナイフを突き刺した。
アッガイは、コックピットからバチバチと電流を垂れ流しながら倒れモノアイの光が消えた。蹴り飛ばされたアッガイはギギギっと嫌な音を鳴らしながら立ちあがろうとした。カスタムされてるのか頭部ミサイルランチャーからレイブンに向けてミサイルを発射した。レイブンは、それを躱しコックピットにヒートナイフを突き刺し100ミリマシンガンを至近距離から連射した。
アッガイは爆発四散し残り3機のアッガイを探そうとすると上空に赤い信号弾が飛んだ。それを見たのか襲撃していた残りのアッガイは、すぐさま海に入り逃亡した。
「撤退したか」
威力偵察と判断したレイブンは、キャリアン基地内の被害状況を確認すると空母が持って行った戦闘機と爆撃機以外は全滅し基地も少しダメージを受けていた。護衛艦の方は、中破レベルまでダメージを負ったが沈没するようなダメージではなかった。
戦闘は終了したとレイブンが考えていると。
「!?」
突然、港の方で爆発が起きた。
『レイブン!!港にあった艦隊が全滅しました!』
「見れば分かる。何があった?」
レイブンが警戒をすると。
『レイブン、気をつけて!レイブンの方向にモビルスーツが向かっています!さっきの機体じゃありません!完全な別機体です!』
そう言ってると今度はまるでダルマのような形をした大型のモビルスーツが来た。
レイブンは、ブースターを吹かしてバックステップをとり距離をとると100ミリマシンガンを連射して100ミリ弾をくらわせた。
「なに?」
だが、レイブンの攻撃は全て跳弾し目の前のダルマには、まったくと言っていいほど効いていなかった。
「100ミリ弾が効かないのか。なら、これならどうだ?」
レイブンは、ナイフをしまい100ミリマシンガンから試作型ハイパーバズーカに持ち変えるとハイパーバズーカを構えた。
「装甲が厚いからか動きは遅い。どれだけ装甲が硬くてもハイパーバズーカなら」
レイブンは、ハイパーバズーカを撃とうとした。だが、レイブンはすぐに気づいた。ダルマ型の水陸両用モビルスーツ【ゴッグ】の腹部にエネルギーが溜まっていることに。
危険を察知したレイブンは、すぐにブースターを吹かして回避行動をとった。そしてゴッグの腹部からビームが発射された。
「!?モビルスーツに固定兵装としてメガ粒子砲を搭載してるのか!?」
レイブンが驚いていると。
『レイブン!別の場所から同じタイプのモビルスーツが2機上陸して来ました!』
キャリアンから別のところからゴッグが上陸したと報告が上がった。
『すでに守備隊が迎撃に向かっていますが絶対にもちません!レイブン、なんとか援護に!』
「無理だな。1機だけでもかなり面倒な機体なのに2機3機と連戦するのは難しい」
レイブンは、そう言ってるとゴッグのアイアンネイルがレイブンを襲った。レイブンは、ギリギリで躱しハイパーバズーカを構え撃った。ハイパーバズーカから発射されたミサイルはゴッグに命中し爆発した。
「少しは効いたか?」
煙が晴れるとそこにはほぼ無傷のゴッグの姿があった。
「!?バズーカも効かないのか?」
ゴッグの腹部メガ粒子砲を躱しもう一度ハイパーバズーカを撃った。しかし、ゴッグにはまったく効いてなかった。
「なんてモビルスーツだ。これだと並の兵器じゃコイツの装甲すらも傷つけられないぞ」
レイブンは、どうするか考えていると、上空から何者かがゴッグを攻撃した。バルカンという豆鉄砲だったが攻撃を受けたゴッグの意識は、空に向いた。
レイブンも空を見てみるとそこには、レイブンクロウ隊所属のコアファイターが2機が援護してくれたのだ。
『ご無事ですかレイブン!?』
『アルファ、ブラボー、これより援護に入ります』
そう言ってコアファイター2機は、対地ミサイルを発射した。ミサイルは、命中したがゴッグにダメージはなかった。
『クソ!全然だ、ジオンの奴らめんどくせーモビルスーツ作りやがって』
アルファがグチを言った。そしてレイブンは、気づいた。
(そうか、あのダルマは腹にメガ粒子砲を搭載していた近接武器もあのクローだけだろう。だとしたら、あの機体は対空防御をする手段だがない。いや、あの装甲があるから対空防御をする必要がないんだ。だとしたら)
そこでレイブンは閃いた。
「アルファ、ブラボー、対地ミサイルをあのダルマの足下に撃ちまくれ」
『アルファ了解』
『ブラボー了解』
レイブンの指示に従うと2機のコアファイターがゴッグの足下に対地ミサイルを集中的に撃ち続けた。レイブンもゴッグを牽制するために頭部バルカンをゴッグに目掛けて撃ち続けた。
「まぁ、効かないよな」
レイブンは、そう言ってハイパーバズーカを撃った。ゴッグは、ハイパーバズーカを受けながらレイブンに目掛けて突進しアイアンネイルで切り掛かった。レイブンは、それを躱してゴッグの背後に回ると。
「至近距離のバズーカならどうだ!」
ハイパーバズーカを至近距離で撃った。爆発の衝撃がレイブンにも襲いかった。しかし、レイブンはなんとか持ち堪えた。ゴッグは、ゆっくりとレイブンに振り返るがダメージはやはりなかった。
「塗装くらいは剥がれたか?」
レイブンは、舌打ちをしながら軽く後ろに下がった。ゴッグは、メガ粒子砲を撃ちレイブンは、それを躱して後ろに下がった。動きの遅いはゴッグは、ゆっくりとレイブンに近づきレイブンは、ハイパーバズーカを構えた。
「残弾はあと1発、いけるか?」
レイブンバズーカを撃った。ミサイルは、ゴッグの目の前で爆発すると突然、ゴッグは体勢を崩した。ゴッグは、ゴッグは何が起きたのか理解できないのかモノアイが激しく動いた。
それを見たレイブンは、ハイパーバズーカを捨ててヒートナイフを抜いた。狙う場所はゴッグのコックピット。ゴッグは、レイブンに目掛けてビームを撃つがビームを撃つが躱されてしまいレイブンはヒートナイフでゴッグのコックピットに突き刺した。ゴッグのモノアイは、消え動かなくなった。
「ハァハァ」
レイブンは、汗を拭い息を切らした。
『さすがです、レイブン。しかし、あの機体はなぜいきなり?』
ブラボーが質問して来た。
「簡単な話だ。コイツは装甲が厚い分重量はかなりあるはずだ。だからこそ、簡易的な落とし穴を用意した」
そこはさっき、コアファイターが対地ミサイルを撃ちまくった場所でありレイブンがとどめにハイパーバズーカを撃ったことモビルスーツからしたら微妙だが人間からしたらかなりの深めの穴になっていた。
「こいつも相当な高性能バランサーを持っていたかもしれないが平面なところでいきなり窪みのある場所に足を踏み入れたら多少なりともバランスは崩すと思ったんだ。まぁ、コイツの重量が重すぎたみたいだからまさか、倒れるとは思わなかったがな。それよりもこんな奴が後2機か」
レイブンは、100ミリマシンガンに持ち変えるとゴッグが2機レイブンの前に現れた。
「チッ、アルファ、ブラボー、援護をしろ」
そう言ってレイブンが戦闘を始めようとすると。
「そこの連邦軍モビルスーツ」
ゴッグがオープンチャンネルでレイブンに呼びかけた。
「俺は、ジオン公国軍突撃機動軍所属【サイクロプス】隊隊長シュタイナーだ。すでにドミニカ基地は、降伏した。これ以上の戦闘は、無意味だ」
『レイブン、さっき、各部隊に一斉通信が来ました。敵の言っていることは本当です。ドミニカ基地は、降伏したようです』
その報告を聞いてレイブンは、ため息を吐くと両手を上げた。
「捕虜の扱いは南極条約に則ってもらうぞ」
レイブンは、そう言ってコックピットから出ようとした。すると、レイブンの近くにレイブンクロウ隊専用のミデアが飛んできた。
『レイブン!早く!』
レイブンは、その場を離脱しようとすると。
「待て」
シュタイナーが攻撃をしようとした。レイブンは、バックパックのブースターを吹かしてミデアに飛び乗った。ミデアがバランスを崩し墜落するかと思われたがなんとか持ち直すとレイブンクロウ隊は、その場から離脱するのだった。
「いいんですか隊長?今ならあのモビルスーツを簡単に鹵獲できるのですが」
「今回の任務はドミニカ基地の奪取協力要請だ。その仕事にモビルスーツの鹵獲は入っていない。仕事に戻るぞ」
シュタイナーは、そう言ってレイブンが逃げた方向を見た。
(ワタリガラスのエンブレム。あの機体に乗っていた兵士がジオンでも騒がれてる伝説の連邦兵【レイブン】か)