legendary soldier   作:ナイトメア・ゼロ

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 宇宙世紀0079、ジオン公国は、地球連邦政府に対し宣戦布告。ジオンと連邦は、戦争状態に入った。戦力差は、30対1。誰もが連邦軍の圧勝だと考えていた。
 しかし、予想は裏切られた。宇宙での戦いは、ジオン軍が圧勝しレビル中将は、ジオン軍の捕虜となってしまった。レビル中将の捕獲情報を聞いたギレンは、地球連邦政府との休戦協定の交渉の準備を始めていた。


Ep.4 レビル救出作戦

 地球連邦軍本部ジャブローの統合参謀本部。そこの廊下を歩いているレイブンは、すっごく嫌そうな顔をしていた。本部長の部屋の前に到着しノックをして中に入るとそこには、ゴップ大将が仕事をしていた。

 

「来てくれたかレイブン」

 

 ゴップは、立ち上がりレイブンの前に来るとレイブンと握手をしようとしていた。レイブンは、嫌そうにゴップを避けると。

 

「で、なんのようで呼んだんだゴップ?まさか、『お前がもっとちゃんとモビルスーツの危険性を教えなかったから連邦軍は負け寸前まで追い詰められたんだ』って言うんじゃないだろうな?」

 

 レイブンは、部屋のソファーに乱暴に座りゴップを睨みつけた。

 

「そんなことは言わんよ。君は、報告すべきことは、全て報告しその上でモビルスーツの危険度は低いと判断したのは、私とレビルを除いた上層部と政治家達だ。今頃彼らも慌てているだろう。『私のワタリガラス《レイブン》は、正しかった』と」

 

 ゴップは、愉快そうに笑った。

 

「それでなんで俺を呼び出したんだ?まさか、愉快話をするために読んだんじゃないだろうな?」

 

「もちろん仕事の話だ」

 

 そう言ってゴップも向かい側のソファーに座った。

 

「君も知っての通りルウム海戦で連邦宇宙艦隊は、壊滅し第一艦隊の司令官、レビルがジオンの捕虜となった。ジオンは、休戦協定を結ぼうと言ってきたがこれは実質的降伏勧告だな」

 

「そうだな。連邦もここまでボコボコにされたらもう、ジオンとも戦争を継続させる気はないだろうな」

 

「だからこそ、この仕事は君にしか頼めない。レイブン、参謀本部より指令を出す。ジオン本国に単独潜入をしレビルを救出して来てくれ」

 

 そして今、レイブンは、どこにいるかというとジオンの負傷兵になりすましジオンの病院船に紛れ込んだいたのだ。

 

(任務は、たった1つ。レビル中将を交渉が成立する前に救出すること)

 

 頭の中でレビル中将の救出を考えながら病院船は、ジオンの首都バンチであるコロニー【ズムシティ】に到着した。レイブンは、松葉杖をつき負傷兵のふりをしながら無事ジオン本国に潜入することに成功した。

 

(ミノフスキーの救出作戦以来だな。まぁ、あの時は、ダークコロニーへの潜入だったけど)

 

 レイブンは、こっそりと負傷兵達から離れ路地裏に隠れると着ていたジオンの軍服を脱ぎ捨てゴミ箱から汚れた服を着た。

 

「ホームレスと思われれば幸いかな」

 

 脱ぎ捨てた軍服から取り出していたメモを確認して協力者の合流地点へ向かった。合流地点は、薄暗い路地裏のような場所だった。奥に進むとレイブンと同じ格好をしたホームレスがいた。後ろにナイフを隠してるのか両手を腰に回しており一般人では分からないくらいに殺気を出していた。

 

「レイブン」

 

「クロウ」

 

 合言葉に答えたホームレスの男を見てコイツだと判断したレイブンは、男がついて来いとジェスチャーをしそれに応じた。建物の中に入り二階に上がるとそこには、武装をしたジオンの人間がいた。

 

「アンタらがダイクン派の?」

 

「そうだ。そう言うアンタは連邦の軍人で合ってるのか?」

 

「あぁ、ゴップの野郎から話は聞いている。アンタらがレビル中将への案内人だって」

 

 ゴップは、密かにダイクン派の派閥に連絡をとっていた。コイツらはその中でもザビ家が支配しているジオンから亡命を希望している連中だった。

 

(ジオンには、レビルの居場所に案内してくれる案内人も用意した。まずはそこに向かうといい)

 

(アイツ、いつの間にこんな協力者用意してたんだ?そもそも、本当に信用していいのか?)

 

 レイブンは、警戒しながら彼らが用意した机の上の地図を見た。

 

「まずだが、レビルがいる場所は、この特別収容所だ。分かってると思うがここの警備は厳重だ。そう簡単に潜入は不可能だろう」

 

「けど、アンタらなら抜け道を知ってるんだな?」

 

 彼らは首を横に振った。

 

「残念だが、抜け道は、分からない。だが、金を渡し中に入れてくれる内通者を用意することはできた」

 

「信用していいんだろうな?」

 

「もちろんだ。その為に潜入専用の武器も用意した」

 

 そう言って、彼らが机の上に置いたのはサプレッサー付きのハンドガン型麻酔銃だった。

 

「こんなのなんのために用意したんだ?」

 

 レイブンはそれを拾い弾倉を抜くと確認を始めた。

 

「ブリッツという小さな会社が開発した特殊部隊専用の装備だ。潜入に特化させるためにノーキルを前提に開発されたが上から「動物でも捕獲するつもりか」って言われ開発は、中止されものだ」

 

「こいつは、1発撃つたびにスライドを引くのか?」

 

 動作の確認を終えて壁に向けて引き金を引いた。カチッと音が鳴り麻酔銃を下におろした。

 

「射程距離が短いのと普通のハンドガンより装填数が少ないのとオートマティックのように撃たないっていう欠点はあるが命中すれば標的を半日眠らせることもできるし潜入先のことを考えたら下手に殺す実銃よりかは、役に立つはずだ」

 

 レイブンは、嬉しそうな顔をすると。

 

「作戦時間は?」

 

と、言って麻酔銃をズボンの間に入れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、深夜。レイブン達は、軍用車で特別収容所に向かっていた。収容所の門番に偽の身分証を見せると門番は頷き中に入れてくれた。

 

「あれが協力者か?」

 

 ドライバーが頷くと予定通り収容所に到着した。

 

「我々は、コムサイを用意して待機している。できるだけバレるなよ」

 

 レイブンは、中に入り怪しまれないように堂々と廊下を歩いた。当直室に入りレビル中将の居場所を確認しようとするとそこには、雑誌を読んでいる警備兵がいた。

 

「帰って来たか」

 

「はい」

 

「レビルは、戦争勝利の鍵なんだ。緊張するのも分かるがもう少し余裕を持て」

 

 レイブンは、さりげなく資料を漁り内容を確認していると。

 

「ん?ちょっと待て。お前誰だ?」

 

 どうやらこの警備兵は、顔をちゃんと覚えてる人間のようだった。

 

「お前みたいな奴、ここで見たことないぞ」

 

 レイブンは、麻酔銃を抜き銃口を向けた。警備兵も慌ててハンドガンを抜こうとしたがレイブンの方が早く撃った。弾が命中し警備兵はすぐに眠りについた。

 

「危なかった」

 

 警備兵を座り直させゆっくりと眠らせるとハンドガンを盗んだ。

 

「ここにレビルがいるのか」

 

 レビル中将の居場所を確認するとレイブンは、すぐに行動を開始。巡回者に軽い挨拶をしながら怪しまれないようにレビル中将の独房に近づくと。

 

「おい、そこで何をしている?」

 

 警備兵に止められた。

 

「レビル閣下の顔をもう一回見てみたいなと思いまして」

 

「何を言ってる?レビルへの面会は、総帥や公王陛下以外は禁止と命令書に書いてあるだろ」

 

「・・・・・」

 

「お前、怪しいな。名前と階級を言え」

 

 そう言って警備兵は、ショットガンを構えて近づいて来た。レイブンは、ゆっくりと息を吐くと振り返りそして。

 

「!貴様何を!」

 

 襲いかかった。ショットガンを掴み銃口を下に向けるとそのまま顔面に肘打ちをし警備兵が怯むとショットガンを奪い取りそして警備兵を壁に叩きつけた。

 

「カハッ!」

 

 警備兵は気を失ったのを確認するとレビルの独房に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 独房で眠っていたレビルは、人の気配を感じ目を覚ますと独房の扉が開いた。

 

「お休みのところすみませんが移送です。閣下」

 

「移送?聞いておらなかったな。もっとも、捕虜にいちいち知らせてもくれんか」

 

 そう言ってレビルが出てくるとおかしなことに気づいた。まず、見張りが気絶していたことと移送と言っておきながら迎えに来たのが目の前の男1人だけだったことだ。

 

「・・・・私の移送にしては、随分と手薄だな」

 

「ご案内します。お急ぎください閣下」

 

 そう言って、男、レイブンはレビルを連れ出した。

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