ドラゴンに転生したと判明したゼオンは洞窟の中を進むと日の光が視界に入った
「外だな・・・・」
洞窟の外に出ると周囲にあるのは森だった
「・・・・森だな・・・・此処はどこら辺だ?」
ここが何処だが分からなかったゼオンは遠くの景色を見る為に背中にある翼を動かす練習をし始めた
それから数時間後
日が傾いて夕暮れになった頃、ようやく感覚を掴んで翼を羽ばたかせて宙に浮くことに成功した
「やっと・・・・浮くことが出来た。さてと、上に上がるか」
ゼオンは翼を羽ばたかせて空高く飛び上がった
飛び上がったゼオンは十分な高さまで行くと翼を羽ばたかせて滞空しながら周囲を見回すと東の方に懐かしい街と城が見えた
「・・・・あれは・・・・王都のエンディーだ。城の向きと位置からすると・・・・そうか、ここは王都の西にあるバルディアの森だ」
王都の西にある【バルディアの森】は前世で死んでしまった【デヒュマの森】同様危険な森だけど危険度でいえば【デヒュマの森】よりも数段劣る
何故なら【デヒュマの森】はB~Aランクの魔物が多数生息しているのに対し【バルディアの森】はF~Cランクまでの魔物が多種多様に生息している森だった
「ふむ・・・・洞窟があるのはバルディアの森の奥地か・・・」
場所の確認を終わったゼオンはゆっくりと降下して地面に着地した
「・・・・ドラゴンに転生した以上迂闊に王都に近づく訳には行かねぇか・・・・ドラゴンの寿命は数千年~数万年もあるし・・・・ゆっくりとやるしかねぇか・・・・」
そう言うとゼオンは【バルディアの森】の中には入って晩飯の為の魔物や木の実などを探すのだった
その夜
ゼオンは洞窟の中で【バルディアの森】で仕留めたDランクのエビルボアと言う猪を食べていた
(人間の時の味覚から魔物の味覚に変わったからなのか・・・・生を食べても不味くは無いな・・・・)
ゼオンは生の肉を食べながらそう思っていた
食べ終えると
「明日はこの身体で何が出来るか、確認しないとな・・・・」
翌日
太陽が出ている青空の中
洞窟から出たゼオンは早速身体を動かそうした時にふとあることを思った
「・・・・鑑定スキルとか持っているのかな?・・・・試してみるか・・・・鑑定」
自分に向けて鑑定スキルを発動すると目の前に表示した
蒼獄竜 ヴェルガルト
種族:上位竜(特別個体) ランク:SS
名前:無し
体力:SS 攻撃力:SS
防御力:S 俊敏力:S 魔力:S
スキル
【鑑定】 【気配察知】 【言語理解】 【魔力感知】
【火炎魔法】【気流操作】【アイテムボックス】
【強化魔法】 【状態異常高耐性】【魔法高耐性】
固有スキル
【蒼炎】
【獄炎】
このような表示だった
「・・・・・」
鑑定スキルで出た自分のステータスがあまりの凄さにあんぐりと口を開けて呆然となった
(鑑定出来た・・・・と言うか・・・・何だ・・・・このステータスは・・・・)
ゼオンは震える声で呟いた
「な、なんじゃこりゃ・・・・便利そうなスキルとチート級スキルが盛り沢山な上に全てS以上のステータス・・・・SSランクの魔物なんだな・・・・俺・・・・」
それから数分後
鑑定スキルで俺のステータスを見ながら思考した
(耐性系スキルと強化魔法は上位の魔物なら有りがちな物だが鑑定とアイテムボックスは人間しか持っていない筈なのと上位竜の特別個体なのも転生した影響か?・・・・2つの固有スキルである蒼炎と獄炎は検証する必要があるな・・・・気流操作は飛ぶ時用だと思うな・・・・言語理解は人間と話しをしやすくする為かな・・・・だから言葉が話せるのか・・・・今更ながら納得した・・・・体力や攻撃力などはSSランクに相当するクラスだな・・・・自分ながら末恐ろしい・・・・)
その後ゼオンは固有スキルである【蒼炎】と【獄炎】を試した
それから数時間後
ゼオンは2つの固有スキルを検証し終えた
「なるほど・・・・蒼炎は火炎魔法よりも遥かに高い温度の青い炎を自在に生み出し、操るスキルで獄炎はあらゆる物を焼き尽くす漆黒の炎を生み出して操るスキル・・・・しかもこの2つのスキルの所有者である俺は熱さや焼き尽くすなどの影響は全く無いと・・・・とんでもねぇな・・・・」
その後ゼオンは
「寿命は数千年以上あるし、のんびりとするか・・・・それと・・・・鑑定スキルで出た通り、今日から俺はゼオン改めヴェルガルトとするか」
名を改めたヴェルガルトは晩飯である獲物を獲りに森に入った
こうしてヴェルガルトの1日は終わった
主人公
蒼獄竜 ヴェルガルト
前世ではAランクの冒険者だったが風竜の【ウィンドメリア】によって死亡した
その後何故かドラゴンに転生した
2つの固有スキルを持つSSランクの上位竜(特別個体)