ソードアート・オンライン〜剣の世界の探索者〜   作:来主 結斗

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第一話 出会い

「これで準備OK!」

 

《ソードアートオンライン》をプレイ出来る興奮を抑えきれない僕は誰もいない家で一人声をあげながら《ナーヴギア》の接続を済ませていた。

 

「後はナーヴギアを装着してログインするだけだな」

 

頭にナーヴギアを装着しベッドに横になった。

 

(またあの世界に行けるのか・・・僕と兄さんと茅場さんで作り上げたあの世界に・・・!)

 

目を閉じ、自分の鼓動が早くなるのを感じながらログインに必要な言葉を呟いた

 

「リンクスタート」

 

僕の意識は一瞬暗闇の世界に飛ぶ。

 

直後、目の前に『βテストのデータを使用しますか?』

 

と、画面が現れた。

 

迷わずに『YES』を選択する。

 

そして、カラフルな色のリングをくぐり僕はソードアートオンラインの世界に降り立つ。

 

「やっと帰ってきたんだ、この世界に・・・!」

 

辺りを見渡すと何人ものプレイヤーがいた。

 

まぁ当たり前なのだが僕がテストプレイをしていた時は僕と兄さん、茅場さん以外は《NPC》つまりコンピューターばかりだったのでプレイヤーが大勢いるのは僕にとって違和感を感じるものだったのだ。

 

とりあえず武器を買うために僕は武器屋を目指した。

 

武器は迷わず片手剣を買った。

 

テストプレイの時もずっと片手剣を使っていたから扱いには慣れている。

 

ウインドウを開きフレンドリストに目を向ける、どうやら兄はまだログインしていないようだ。

 

「どうするかなぁ・・・」

 

フィールドにでて肩慣らしにモンスターでも狩りに行こうかなと考えていると

 

「どいて!どいてぇぇぇ!」

 

「え?」

 

女の声だった、反射的に声のする方向を向く。

 

同時に僕の体は激しい衝撃に襲われた。

 

声の主と思われる女が僕に突進してきたのだ。

 

「ぐはっ!?」

 

「わっ!?」

 

なんとか受け止めようと踏ん張るが耐えきれず倒れてしまった。

 

「「痛ぅぅぅ・・・」」

 

女の子だった。

 

背は僕より低めで髪は短めの濃い紫色。

 

そんな子が僕に馬乗りになってた。

 

「・・・」

 

「・・・」

 

目が合った。

 

同時に女の子は顔を真っ赤にしながら

 

「ごっ、ごめんなさい!」

 

と謝罪しながら僕から離れた。

 

「だ、大丈夫、大丈夫」

 

「本当にごめんなさい」

 

「大丈夫だって、ここ圏内だしダメージ判定もないから」

 

と、まだ謝ってる女の子に大丈夫だと返事をしていると。

「見っつけた〜」

 

「こんな所にいたんだね〜」

 

二人組の男だった

 

「知り合い?」

 

女の子に聞く

 

「ううん、知らない人だよ。さっきからパーティー組もうパーティー組もうって追いかけてくるんだ」

 

「そんなこと言わないでさ〜」

 

「仲良くしようよ〜」

 

二人組の一人が迫ってくる僕はそいつの前に立った。

 

「誰君?」

 

「やめてあげてください。嫌がってるじゃないですか。」

 

男がニヤニヤしながら

 

「君には関係ないよ」

 

「運営に通報しますよ?それとも監獄エリアにでも跳ばされたいですか?」

 

『監獄エリア』とは各種犯罪、ハラスメント行為をしたものを閉じ込めておくエリア(つまり犯罪者の牢屋)を言う。

 

「けっ」

 

男達は黙って去って行った。

 

「あの・・・どうもありがとう」

 

「気にしなくてもいいよ、当然の事をしただけだし」

 

「もしかして君、βテスター?」

 

女の子が聞いてきた

 

「え?あぁ、そうですよ」

 

堂々と嘘をついた

実は僕はソードアートオンラインのβテスト当選には落ちている。

けどソードアートオンラインのプレイテストをしたのは本当だしテスターなのは嘘ではないよね(汗)

 

「やっぱり!!詳しかったからそうかなって思ったんだよ!もしよければ、少し戦い方について教えてもらってもいいかな?ボクVRMMORPGはこれが初めてなんだよね~」

 

ん~まぁ、いいかな。

正直言うと僕も暇だったし肩慣らし程度にフィールドにも行くつもりだったから

 

「僕でよろしければ喜んで」

 

「ありがとう!そういえば君の名前は?まだ聞いてなかったよね」

 

「あぁ、僕はサイトっていいます」

 

「サイトかぁ~、いい名前だね!ボクの名前はね・・・ユウキ!」

 

これが僕とユウキの出会いだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「でやぁぁぁぁぁあ!」

 

・・・なんというか凄かった

フィールドに出て何分間か僕はユウキにソードスキルの使い方や相手《フレンジー・ボア》の特徴等を教えていたがユウキはソードスキルのコツを数分で掴んでしまい今じゃそこら辺のモンスターを狩りまくり一人楽しく無双をしていた。

 

「って、もうこんな時間か」

時間を確認するともう既に時間は5時を過ぎていた

「ユウキー!そろそろ!」

ユウキが走ってくる

 

「楽しかったー!」

 

「初日で、初心者がレベルを3にまで上げるとは、恐れ入るよ、ユウキは凄いね」

 

「サイトのおかげだよ!今日は本当に楽しかった!ありがとね」

 

「あ、あぁ」

 

ユウキの言葉に思わず顔が赤くなってしまった。

 

夕陽が出ててよかった・・・

 

「この後はどうする?まだ続ける?」

 

えへへ、と笑いながらユウキは

 

「今日は、もう落ちるよ。お姉ちゃんに怒られちゃう」

 

と答えた。

 

「そう、明日は?」

 

「うん、明日もログインするよ」

 

「なら、明日も一緒にやらない?」

 

「いいよ。じゃあ、また明日ね。」

 

そして、ユウキは右手を振りメニュー画面を開きログアウトしようとした。

 

「あれ?」

 

ユウキが疑問の声をあげた。

 

「どうしたの?」

 

「ログアウトボタンが無いんだよ」

 

「え?何言ってんの。ちゃんと、メニューの一番下に・・・・・・・」

 

おかしなことにメニューから本当にログアウトボタンが無い。

 

バグ?

 

いやいや、ログアウトボタンが無いなんて今後の運営に支障をきたす大問題だぞ?

 

「ユウキ、GMコールしてみて」

 

「やってるよ。でも、反応が無いんだよ」

 

試しに僕もしてみるが、本当に反応が無い。

 

どうなってんだ?

 

「運営側からのアナウンスも無い。本当にどうしたんだろう?」

 

頭を抱えて悩んでいると突然、鐘のような音が鳴り響いた。

 

「何だ!?」

 

「え、何!?何!?」

 

突然のことに驚いていると、体が鮮やかなブルーの光に包まれた。

 

これは、場所移動アイテムによる≪転移≫だ。

 

テストプレイの時に体験したからわかったが、僕もユウキも転移アイテムは持ってもいない。

 

なら、これは運営側による強制転移だ。

 

でも、これをアナウンスもなしに普通するのだろうか?

 

転移が終わると僕達は≪始まりの町≫にいた。

 

 

 

 

 




第1話どうだったでしょうか?やっとヒロインのユウキが出てきて楽しくなって来たと思います。

次回、第二話 本当の始まり

お楽しみに!
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