ソードアート・オンライン〜剣の世界の探索者〜   作:来主 結斗

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第二話 本当の始まり《ゲーム》

サイト「ログアウトボタンがなかったのは僕たちだけじゃなかったみたいだね」

 

周りを見渡しながら言った。

 

ユウキ「わぁ・・・人がいっぱいだ~」

 

サイト「多分、今ログインしてる人全員が集められてるんだと思う。」

 

ユウキ「え!?じゃあ、ここにいる人全員ログアウト出来ない人なの?」

 

ユウキが驚きながら聞いてくる

 

サイト「・・・多分、ん?」

 

空に【System Announcement】の文字が浮かびあがった。

 

ようやく運営側からのアナウンスが始まるみたいだ。

 

夕焼けに染まった空の一部がどろりと垂れ下がり、空中でとどまった。

 

そして、そのどろりとした塊が形を変え20メートルはある人間の形になった。

 

形はSAOに出てくるGMの恰好をしている。

 

だか、そのGMのローブの中に顏は無く、袖の中には腕も無い。

 

肉体自体がない。

 

とりあえずGMのアバターの恰好だけを用意しただけみたいだ。

 

アナウンスの為に用意したのか。

 

だが、アナウンスの為にGMのアバターなんているのか?

 

GMの両手がゆっくりと揚がり口を開いた。

 

『プレイヤー諸君。私の世界へようこそ。私の名前は茅場晶彦。今やこの世界をコントロールできる唯一の人間だ』

 

茅場・・・さん?

聞き間違えるはずはない・・・GMアバターから発せられた声は紛れもなく茅場さんの声だった。

 

『プレイヤー諸君は、既にメインメニューからログアウトボタンが無いことに気づいてると思う。

それは、不具合ではなく≪ソードアート・オンライン≫本来の仕様である』

 

・・・え?

 

『諸君は今後、この城の頂を極めるまで、ゲームからログアウトすることはできない』

 

城・・・≪アインクラッド≫のことか?

 

『また、外部の人間によってナ―ヴギアの停止、解除を試みられた場合、ナ―ヴギアが諸君の脳を破壊する』

 

脳の破壊?

 

茅場さんが何を言っているのかまるで分からなかった。

ユウキ「そ、そんなことできるわけが……」

 

ユウキが声をあげた。

 

サイト「いや……最新技術っていっても原理は電子レンジと同じ。出力さえあれば脳を蒸し焼きにすることもできる」

 

ユウキ「で、でも、電源コードをいきなり抜けば…」

 

サイト「ナ―ヴギアの重さの3割はバッテリセルだ、コードを抜いても無駄だ」

 

ユウキ「そ、そんな…」

 

だけど、もしも瞬間停電とかが起きたりしたらどうするつもりだ?

 

『正確には10分間の外部電源切断、2時間のネットワーク回路切断、ナ―ヴギア本体のロック解除、または分解、破壊のいずれかによって脳破壊シークエンスが実行される。

 

現時点で、警告を無視しナ―ヴギアの強制除装を試み、すでに、数名のプレイヤーがアインクラッドおよび現実世界から永久退場している』

 

……既に死人がでているのか。

 

『今、ありとあらゆる情報メディアによってこの状況は報道されている。

 

ナ―ヴギアを装着したまま、2時間の回路切断猶予時間のうちに病院、施設に搬送され、現実の肉体は厳重な介護体制のもとにおかれる。

 

諸君には、安心してゲーム攻略に励んでほしい。』

 

……本気なのか?

茅場さんは本当にこんな事の為にVRMMOをソードアートオンラインを作ったのか?

周りの人が嘆き、怯え、喚いている。

これが……ゲーム?

 

『さらに、≪ソードアート・オンライン≫はもうただのゲームではない。

 

もう一つの現実だ。

 

今後、ありとあらゆる蘇生手段は機能しない。

 

HPがゼロになった瞬間、諸君のアバターは永久に消滅し、ナ―ヴギアによって脳を破壊される』

 

破壊……つまり死ぬ、そうか今この瞬間この世界は僕たちにとってのもう一つの現実になったのか

 

『最後に諸君にこれが現実である証拠を見せよう。アイテムストレージに私からのプレゼントがある。確認してくれたまえ』

 

アイテムストレージを開くとそこに一つあった。

 

アイテム名[手鏡]

 

オブジェクト化し鏡を覗くと自分が作った顔があった。

 

黒い髪に黒い目、色白な肌に平均的な顏。確かに僕のアバターだ。

 

首をかしげていると、急に体を白い光が包んだ。

 

しばらく経ち光が消えた。

 

何が起きたのだろう?

 

サイト「ユウキ?」

 

隣にいるユウキに声をかけた。が………返事をしたのは

 

ユウキ?「ん、何?サイ……と?」

 

全く知らない女の子だった。

いや待てよ、今この子は僕の事をサイトと読んだ……つまり

 

サイト「ユウキ……なのか?」

 

ユウキ?「サイトなの?」

 

手鏡を覗くと確かに写っていたのは僕の顔だった。

 

アバターではなく本当の……現実の僕の顔だった。

 

これが証拠か……

 

『諸君は、今なぜこのようなことをしたのか、と思っているだろう。

 

大規模なテロでも身代金目的でもない。

 

私の目的はすでに達成してる。

 

この状況こそが私の最終目的なのだ。

 

…以上で≪ソードアート・オンライン≫正式チュートリアルを終了する。

 

プレイヤー諸君の健闘を祈る』

 

そう言い残すと茅場さんのGMアカウントは空へと消えいった。

 

しばしの静寂の後、広場に絶叫が響いた。

 

プレイヤーたちは怒鳴り、わめき、悲鳴をあげた。

 

今僕が取るべき行動は……

 

サイト「ユウキ!」

 

僕はユウキの手を取り駆け出し人気のない場所に移動した。

 

サイト「ユウキ、今から言うことを落ち着いて聞くんだ。」

 

ユウキは無言でコクコクっと頷いた。

 

サイト「茅場晶彦の言葉が本当ならこれからこの世界で生き残るにはひたすら自分自身を強化していかなくちゃいけない」

 

ユウキが無言で話を聞いている。

 

サイト「このはじまりの街周辺のフィールドは僕と同じことを考える連中にすぐ狩りつくされると思うんだ、つまり今すぐにここをでて次の街に向かうべきなんだ」

 

ユウキ「………」

 

サイト「不安なのはわかる……でもユウキと僕のレベルなら安全に次の街まで辿り着ける。万が一君が危険に晒されても僕が命を賭けて君を守る」

 

ユウキが顔を真っ赤にしてこちらを見ている、非常事態だからといって何口走ってんだ僕は……

 

サイト「あ、えっと変な意味じゃないよ!そのなんというか!えっと……」

 

必死に言い訳を言おうとあたふたしているとユウキが

 

ユウキ「ふふふ……こんな時なのにサイトは……いいよ!ボクはサイトに付いてくよ!」

 

わ、笑われた……

 

ユウキ「よーしそうと決まれば早速次の街へゴー!だよ!」

 

元気良く腕を上に上げながらユウキが叫ぶ。(僕を信じてくれたんだ……絶対に守ってみせる……!)

そう心に誓い、僕たちははじまりの街を後にした。

 

 

 

 

 

 

 




まずは最新話の更新が遅くなってしまい、申し訳ございません!!就職活動とか就職活動とか就職活動をしてたらこんな事に(*´iωi`*)これからはもうちょっと頻繁に更新していこうと思ってますのでよろしくお願いします!

次回 第三話 2年後

お楽しみに!
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