【悲報】昭和のおばちゃん、宇宙世紀に転生したと思ったら、最推しの姉だった【あんまり過ぎる】   作:佐世保の中年ライダー

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おばちゃんと、最推しの成長を見守る日々。

 

 何時もカミーユを寝かせている揺り籠の四方を囲む落下防止柵、その足側の方にクランプ固定により取り付けられたくるくると廻るメリーゴーランド。正式名称はベビーメリーって言うんだけど、そのベビーメリーに付いているオルゴールが単調で緩やかな音楽を奏でつつ、フリフリとした飾りが遠心力によって末広がりに広がってクルクルと廻ってる。

 揺り籠に寝かされている生後一ヶ月のカミーユが、クリクリお目々で興味深そうにそれを見つめる様子がもうね、とぉ〜っても愛くるしい今日此の頃。私含めてビダン家一同は、その愛くるしさにお顔の表情筋が機能を失い崩壊に至ってしまうかってくらいに、トロットロのメロメロです。

 保育園から帰宅して直ぐに私は、カミーユが寝かされている揺り籠の左舷に自分専用の小さな椅子を持って来てスタンバる。此処が私の定位置だ!ふふふんっ、この私が此処にいる限り、カミーユの左舷の弾幕が薄いなんて事はあり得ないのよブライトさん!

 

 「何時もカミーユを見てくれてありがとう愛加那。もう少し待っててね、コレが片付いたら貴女のおやつを用意するからね」

 

 私は右手にビームライフルでは無く、振るとカラカラと鳴る玩具(ラトルって名称らしい)を手にしてカミーユをあやしていると、デスクにPCを置いてリモートワークに励むヒルダママが、此方を振り向いてほほ笑んで私に感謝の言葉を掛けてくれた。

 

 「うん、ありがとうママ。私ずっとカミーユのお世話するからね!」

 

 そんな礼にはおよびませんよヒルダママ。カミーユには、今後も私が持てる最大限の愛情を、もうコレでもかッ!と言うくらいに注いで行きますからね。ソレこそが、この世界における私のライフワークでありますからして、ドンと来いってなものですよ!

 

 「ふふふ、頼りになるお姉ちゃんね」

 

 「ほらカミーユ。カラカラっていい音でちゅね〜っ!」

 

 カラカラを振って、カミーユをあやす私にヒルダママは苦笑なのがどうかいまいち分からないけど笑安心してくれたのか、笑ってデスクワークへと戻る。因みにヒルダママは基本的に育児優先として、仕事はリモートワークをメインにしているんだけど、たまに現場に赴いて資材(材料)なんかの現物相手の仕事もしているっぽい。

 フランクリンさんの場合はヒルダママとは逆で、現場メインで時々リモートって感じ。ゼータ本編のフランクリンさんはどうだか分からないけど、この世界のフランクリンさんは現場に出るのが好きみたい。帰宅後にヒルダママ相手に現場の事とか、すごく楽しそうに語ってるし。お二人さんには是非ともこのままの関係を壊崩壊させないで頂きたいものです。 

 さてそんな訳で私はこう思う。キャラクター設定にて、カミーユのプロフィールの趣味の欄が機械いじりって書かれてたけどさ、やっぱりそれってフランクリンさんの影響を多分に受けてるんだろうね。

 それにほら独自にマークIIのフレームとリック・ディアスの装甲を掛け合わせて、チャチャっとZガンダムの基本設計をこなすくらいだから、カミーユってやっぱり技術者としても優秀なんだろうね。それを見たアストナージさんも、計算は間違ってないって太鼓判押してたしさ。

 でも優秀なのはフランクリンさんもヒルダママもだけどね。いやはやビダンファミリーって全員エンジニアとしてドエれぇ優秀ジャマイカ!!こりぁヤバいぞ、もしかして将来私だけ味噌っかすにならないだろうね!?

 

 

 

 

 

 

 早いもので、カミーユも生後三ヶ月を過ぎた頃。この頃には生えていた産毛も抜け落ちてしまっていて、もうしばらくすると新たな毛が生えてくる頃合いだね。カミーユも今まさにその真っ最中。

 それと髪の毛もだけど視力の方も上がってきていて、自分の上で廻るベビーメリーの動きや、私が振るカラカラの動きを興味深げにキョロキョロと目で追っている。クリクリお目々が悶絶物で超絶的にキュートです。むほぉ〜っ!

 それから音に対する反応も大きくなってきてて、ベビーメリーのオルゴール音やカラカラの音以外にも、私達家族の接近音や声にも反応してはケラケラと笑ってくれたり、時には泣いたりと大変お忙しい。

 

 『私の子供達と孫もこんなだったな』

 

 日々成長して行くカミーユに、在りし日の令和の世界に残して来た家族の事を、幼かった子供達と孫の成長して行く日々の姿を思い出してしまい、私は少しセンチメンタルになってしまった。未だに私は何故、どんな状況で命を落としてこの世界に転生してしまったのか思い出す事が出来ない。生来田舎育ちで元気だったし、病気を患っていたなんて事も無かったし、誰かを庇ってダンプに轢かれたなんて記憶も無いんだけどな。

 

 『確か、鍵なゲームメーカーのゲームで、事故か何かに遭った主人公達が、泡沫(うたかた)の夢の世界で騒がしい日々を送るってのがなかったかな?』

 

 カラカラを片手にふと、そんな事を思い出して、今の私の居る此処がそんな泡沫の世界なのではと思ってしまい、ちょっとセンチな気持ちに陥ってしまう。だけど。

 

 「ぁぅ、ぅぁう〜っ」

 

 あうあうと可愛く小さな声を発して、私が差し出した左手の指を小さな手でちょこんと掴んで離さない。はうぅ……カミーユから伝わる体温が、コレは夢ではないと言ってくれている様に思えて心がじんわり温かくなってくるよぉ〜。そうだよね、此処が現実なのか夢なのかなんて、今の私には確かめようは無いけれど、この世界で出来ることをやって行くしか無いよね。目指すべき場所は決まっているんだし!

 

 「やぁってやるぜ!」

 

 Zガンダムと同時期に放送されてた、ロボットアニメ史上最長に主役ロボの登場が遅い(メカ部チ◯ンネル様調べ)番組の、その主人公の決めゼリフを引用し、改めて気合注入だッ!

 

 「あら、何か言った愛加那?」

 

 おっとイカン!ヒルダママに聞かれてしまったわ。なんだか訝しげな目でヒルダママが私を見てるんだけど、ちょっとやり過ぎたかなぁ。取り敢えず『何でもない』と誤魔化しておくとします。

 すると『あら、そうなの』と訝しみつつもヒルダママは納得?してくれたみたいで、直ぐにまたPCに向かって作業を再開してくれました。ふ〜っ、何とかセーフかな。だけどここは一丁駄目押しに、もうちょい幼女ムーブを発動しておいた方が良さそうだね。

 

 「んとねぇ、ママ。私ちょっとお腹空いたかな、おやつ食べたい!」

 

 「あらそうなの。ゴメンね愛加那、母さんももうお仕事片付くから、もうちょっとだけ待っててくれるかしら」

 

 お腹に手を当ててアイ・アムハングリーをアピールすると、ヒルダママはコチラに振り返って、クスっと微笑み私にもう少し待つようにと言う。ハイ、了解ですありますヒルダママ。

 

 「はぁ〜い!」

 

 私は右手を上げて返事を返す。そしてヒルダママは先の言葉通りに、テキパキと一仕事片付けるとキッチンへと向かいオヤツと飲み物を用意してくれた。クッキーもオレンジジュースも大変美味しゅう御座いました。

 前世では何年か前から世界的にオレンジが不作で、オレンジジュースが嘘みたいにバカ高い値段に跳ね上がって、100%ジュースとか迂闊に買えなくなってたからね。あとチョコレートもな!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 いや早なんとも、時が進むスピードの早い事、早い事。可怪しいな、前世の子供時代は時間は無限大で、経過速度も途轍も無く遅く感じたものだったんだけどなぁ。それがもうあっという間にカミーユも生後7ヶ月を迎えましたよ。まあ前世でも、二十歳を迎える頃には次第に時間の経過が早くなった様な気がしたし、実際本当に五十を超えたのはあっという間で、『光陰矢の如し』とはよく言ったものだと体感をもって実感したね。

 

 三十を越えた頃に過去を振り返ったりすると『あれ?可笑しいな。ついこの間、高校を卒業したばっかりだし、成人式やったばっかりだよね』とか思ったりしたものだったよ。うん。そんで四十を越える頃には『えっ!このアニメって十年前?つい最近だったよね』って感覚になってたし……おそロシア(汗)

 そんな訳でなもので、私が一度人生を五十年以上経験しているものだから、尚更に私の体感がそう感じているのかも知れんね。

 

 「ばぶぅ、きゃ〜ぁ!」

 

 そんな私の感慨なんぞ知った事かと、愛しのカミーユも日々着実に成長しておりまして、近頃はもうハイハイをして家中を冒険しまくっているよ。こうなってくると子育てはすごく大変で、子供が起きている間は寝ている時以外、束の間も目が離せないんだよねマジで。そんなだから世のママさんは育児に疲れ果てて、心身をそんもうしてしまうんだよね。それをパパさんが気が付いてくれて共に育児を分かち合ってくれれば良いんだけど、『俺は外で働いているんだ』とか嘯いて家事育児の協力をしない旦那の多い事多い事。幸い私の前世の旦那はそうでは無かったから、私はそんなストレスとは無縁だったけどね。

 だいたいね、失われた三十年とか言って、経済成長率もずっとマイナスで景気も芳しくないところに、巨額の税をかけられている現代日本人家庭は、共働きが当たり前田のクラッカーな状況なんだから、俺は仕事で忙しいはもう通用しないんだからね。

 

 さて閑話休題。そんなある日の休日の事。

 

 「ほぅらカミーユ、パパの所へおいで!」

 

 「いいえカミーユはママのところへ来るのよね!」

 

 「違うよ!カミーユはお姉ちゃんのところに来るんだよ。ねぇ、カミーユ!」

 

 フランクリンさん改め(今はアニメのようにクソな人間では無いから)フランクリンパパ(と呼ぶことにする。どうかこの先の未来も真人間とまでは言わないけれど、良き家庭人であって欲しい)を中心に左側にはヒルダママが、そして右側に私と、三人横並びでフローリングに座って、元気にリビングをハイハイで動き回るカミーユに向かい、私達は両手を広げておいでおいでと呼び掛けている。

 これは今を遡る事数分前、フランクリンパパとヒルダママの二人が、家族三人でカミーユにおいでと一斉に呼び掛ければ、果たして誰の元へカミーユが向かうだろうか等と言い出した事が発端で今に至るってわけです。

 

 「だぁ〜っ、ばぶぅ」

 

 私達に呼び掛けられてカミーユはニッコニコ笑顔に赤ちゃん言葉で応えて、此方に思いっきりよく突進するかの如く向かって来る。

 

 「ほらほらカミーユ。パパだよ!」

 

 「カミーユ。ほらママですよ」

 

 二人は身を乗り出してカミーユを抱きとめるべくスタンバっている。因みにこの官舎の建築様式は日本式で、靴は玄関で脱ぐ様に作られていて、基本室内では裸足がスリッパを着用しているんだ。

 各部屋の床は其々にリビングはフローリングでダイニングはカーペット敷き、そして勿論トイレは洋式ね。当然アレの機能(ウォ◯ュレットって言う呼称は商品名だから使えないから、お尻清浄機能付きトイレと呼称するべきか、いやでも、建設重機のバックホーとかパワーショベルをユ◯ボって呼称が一般化してるし、ウォシ◯レットも元祖だし今や一般名称化してる感もあるし)も付いてて、お風呂もちゃんと湯槽が設置されている上に追い炊き機能もついる。

 これはには精神が日本人のおばちゃんである私としましては、大変にありがたく存じるところですわ。まあだけど、畳部屋が無いのが私的にちょっとイマイチポイント。

 

 「だぁ〜っ!」

 

 嬉々として赤ん坊独特の奇声を発して、此方へとハイハイしてくるカミーユ。おおよその見当として、どうやらヒルダママの元へと向かっているっぽいね。うん、知ってた。

 やっぱり産みの親だし、毎日おっぱいをあげているママが赤ちゃんには一番なんだろうね。

 

 「ふふふっ、勝負ありね!」

 

 自分の方へと向かってくるカミーユに、勝確したヒルダママがニヤリと笑ってそう宣言するんだけど、さてどうでしょうか。

 

 『相手が勝ち誇ったときそいつは既に敗北している』とニューヨークの不動産王も言っていたからね。フフフッ、逆転のトライを決めるべく、私はスチャッと右手に必勝のツールを装備するよ!そして。

 

 「ほらぁカミーユおいで!カラカラですよぉ〜っ!」

 

 まだハイハイも出来ない頃から私が毎日カミーユをあやすのに使っていたカラカラをユラユラとこれ見よがしに振る。それが景気の良い音を立てると、その音に興味を惹かれたカミーユがハイハイポーズのまま停止して、ヒルダママから私の方へと顔を向けてきた。

 

 「ちゃ〜ぃ!」

 

 間髪を置いてカミーユはにっこりと笑って私の方へと向かって来た!そうだよカミーユそのまま真っすぐ此方にハイハイして来てぇの、そっから私の膝の上に登りぃの!それから小さな手を精一杯に伸ばしてぇの、私の右手からカラカラを略奪してぇの、ヤッタとばかりにめっちゃキャッキャと奇声を発して、喜んでおられている。

 

 「ヤッター!カミーユ私のところに来たよパパ、ママ!」

 

 私の膝の上に鎮座して、奪い取ったカラカラを振っては鳴り響く音に、カミーユが奇声を上げて笑ってる。カミーユが喜んでくれてるのは大変結構なんだけど、あんまり大きく振り回して私の顔にぶつけないでね。お姉ちゃんからのお願いだよ!

 仕方の無い事だけど、子供って加減が分かんないからね。下手をすると振り回した手や持ってる品物が、ダイレクトに目に当たったりするんだよね。本当に迂闊に気を抜けないからね。

 だがしかし、そんな事を抜きにしても私に寄りかかってカラカラを弄んで、屈託無く笑う赤ちゃんカミーユのなんとカワイイ事か。

 

 『はぁ〜っ、カミーユぅ(しゅ)きぃ〜っ♡』

 

 ヤバいなぁ……今の私きっと、エッチい漫画のヒロインのエッチいシーンの時の様に、きっと瞳の中にハートマークが浮かんでいるに違いない。と思う。

 

 「ふふふっ、まさかそんな手を使うとはね愛加那、やるわね!」

 

 「ああ、驚いたな。もしかするとアイカナは将来とんでもない策略家になるかも知れないな」

 

 カミーユから選ばれなかった二人が早くも敗北宣言とも取れる発言をしているんだけれど、私はまだ自分が勝利を掴んだとは思っていないんだ。だってね、乳幼児って気紛れだから直ぐに興味が別のところに行ってしまうんだよね。こうしている間にも直ぐに何か他のものに目移りしてしまうから。

 だから今の私は、武道でいうところの残心を残しているって心持ちかな。と言うかそれはそれとしてフランクリンパパ、自分の娘を捕まえて策略家とか、それって褒め言葉なんでしょうかね? 

 て言うか、子供って結構あざとかったりずる賢かったりするからね。普段から案外大人の態度や言動行動を見て学んでいるんだよ。殊に三歳くらいなら次第に自我が芽生え始めてるから、自己保身的な言動やずる賢い行動もするからね。そうやって人格形成もなされていくんだよ、何時迄も無垢な天使じゃいられないって事ね。

 

 「ねえ貴方、もしかすると愛加那は三歳児としては、かなり知能が高いのではないかしら?」

 

 「そうだね。言われてみれば、普段からアイカナはカミーユの事をとても可愛がっていて、色々なお世話をしているしね。私はそれをごく普通に受け入れていたが、どんなものなのだろうか。子供は大人と違い思考も柔軟だし、我々の思いつかない様な突飛な発想が事を思い付いても不思議では無い気もするのだが」

 

 「でも、私は何も教えていないのに、愛加那は何時の間にかカミーユのお襁褓の交換をできるようになっていたのよ。きっと、私がカミーユのお襁褓を交換しているところを見て覚えたのでしょうけど、それを差し引いても凄いのではなくて?」

 

 うっ!ちょっとヤバいかな。パパンとママンに私の行動の端々から、とても三歳児とは思えないなんて疑問を抱かせてしまってるみたい。私的には前世で家事育児は長い事やって来てたから、大体が身体と言うか精神に染み付いてる的な感じだから、お襁褓の交換くらい朝飯前のチョチョイのチョイてなもんですよ旦那。

 しかし……うみゅぅ、大人目線だとちょっと疑問を抱かざるを得ないのかな私って?

 でもねぇ、前世の私の兄なんて板前やってた叔父さんの見様見真似で、もう五歳の頃には少し包丁も扱えてたらしいし、ガスコンロの使い方も覚えてしまって軽い料理を作れていたってお母ちゃんが言ってたもんな。

 

 それを勘案すれば、三歳児(もう間もなく四歳児になるけれど)がお襁褓を替えるのなんて別に大したことでは無いのですわ。お父様お母様!それに日本にはこんな言葉があるんですよお二方。

 

 『十で神童、十五で才子、二十過ぎれば只の人』

 

 今の私は単に前世と言う下駄を履いている様なものなんだよね、だから長じて大人になれば、周りの同世代の子供も成長するんだから、私はその言葉通りの只の人に成り下がりますよ。

 

 「うん。確かにそうかも知れないが、ではだからと言って君はアイカナに何かを望むのかい?」

 

 「いえ、私としては愛加那もカミーユも二人とも健康に育ってくれれば、それで良いと思うのだけれど、でも将来的に愛加那が何かの道に進みたいと言うのなら、その為に教育は(おし)まないつもりよ」

 

 いやはや御二方。そう言ってもらえるのは有難いんですけどね、あまり期待を持たれてもプレッシャーがキツイでんよ。何せこちとら旧世紀の人間ですし、宇宙時代相当の学力とか持ち合わちゃいませんのよ!

 

 「なるほど、決して無理強いをする訳では無いのだね。うむ、だったら私もその時は協力しよう」

 

 そりゃ私としても、今後の事を考えると学びは必須だと思うし、この先何をやるにしても基礎学力とか知識ってのは必要不可欠なものだし。それを優秀な研究者のお二人から学べるのなら渡りに船だし、超バッチ来いなんだけどね。

 

 

 

 

 さて、今日のその後の事をすこし。

 

 カラカラを餌にカミーユを釣った私だったけど、私に抱き着いてそのカラカラを手に一頻り遊んで満足したカミーユは、それを私の手に返すと背を向けて私の膝の上に座って、私の胸にその身を預けてリラックスモードに突入したんだけど。

 

 「あぅ、む〜っ!?」

 

 一分もしない内にカミーユは私の膝を降りて振り返ると、私に身を預けて寄り掛かり膝立ちの状態で、何を思ったのか私の胸を小さな手でペタペタと触れ何故か少々ご不満気味なお顔をなされた。

 

 『ああ、うん。ご期待に応えられなくてゴメンよカミーユ。でも三歳児にゃあ胸の膨らみは無いからね。後十年くらい待ってておくれよ』

 

 そして、ステテテっとハイハイでヒルダママの元へと去って行き、チャッカリとヒルダママの膝の上に座り、その後頭部をヒルダママのお胸に預けてとても満足そうでした。

 

 この日の勝者、最終的にはヒルダママ。

 

 しかし、どうやらカミーユの女好きは、既に乳幼児時代から持っていた属性なのだと言う事を、この日私は不本意ながら知ってしまったのでした。

 




おばちゃん。主婦としての経験やアニメの展開は知っていようとも、宇宙世紀に対応する学力など持ち合わせていないので、何れにしろ勉学は必要となるのは当然の話。
ですが、エンジニアとして優秀な両親の元ならばしっかりと教育は受けられるでしょうから、その辺りは安心でしょう。
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