【悲報】昭和のおばちゃん、宇宙世紀に転生したと思ったら、最推しの姉だった【あんまり過ぎる】   作:佐世保の中年ライダー

5 / 5
おばちゃんは、最推しの成長に安寧を願う。

 

 宇宙世紀0071年8月8日。

 

 その日、私こと愛加那・ビダンは一つ歳を取り四歳となりました。そして今まで知らなかった事を一つ知ってしまいました。

 それはなんと、正式な名前が漢字表記で愛加那だったって事。いやね、これまではずっと普通にアルファベットでの表記なんだと思ってたんだよね。私の名付け親(ゴッドファーザー)がヒルダママだって事は、カミーユが生まれた日の二人の会話から知ったんだけど、まさかね。外国人なのに本名として戸籍登録されている名前までもが漢字で『愛加那』だとは、想像の埒外だったよ。

 

 『もうずっと会えないでいる、私がまだ愛加那と同じ位の頃からの親友(お友達)の名をいただいたのよ』

 

 私の問いにヒルダママはそう答えてくれたんだけど、その時のヒルダママの表情がなんとなくだけどそれ以上は踏み入ってくれるなと、言外に語っている様に思えて私は名の由来以外は聞けなかった。だってね、ママの言葉から察するとさ、二人の間にはきっと悲しい別れがあったのだと推察出来るし、(おばちゃん)もそれなりの長さの人生を送ったからさ、そう言った人の心の機微も多少は解るんだよ。

 

 「だぁ〜う!」

 

 「あっ!ゴメンねカミーユ」

 

 一月ほど前の事をちょっと回想してたら、もう生後十ヶ月になるカミーユから早くしなさいと、せっつかれてしまった。今はオシッコで汚れたカミーユのお襁褓の交換の真っ最中だったんだ。

 床に寝かせて下半身スッポンポンの状態のカミーユの、ちっちゃなポークビッツを拭いてあげている途中だった。

 

 「すぐに終わるからね」

 

 「う〜ぶ」

 

 さっさと拭き上げて、替えのお襁褓をチョチョイっと履かせて一丁上がりっと!

 

 「はい、終わったよ」

 

 「ぶぁう!きゃぁう!」

 

 ポンポンとお腹を二度叩いてから、両手をカミーユの脇に差し添えてヒョイと抱えて立たせると、嬉々としてカミーユが私に抱きついてきた!はぁ〜っ幸せぇ〜っ!!

 膝立ち状態でカミーユを受け止めて、その身から発せられる温もりに至高の幸せを感じつつ、カミーユのやわやわほっぺに自分の頬をスリスリさせて、私はその幸せをひしっと噛み締める。

 

 「あらあら本当に二人は仲良しなのね」

 

 「ハハハッ、そうだね。それにお襁褓の交換も完璧にこなしているしね、本当に大したものだよ私の娘は」

 

 リビングのソファで寛ぐパパさんとママさんが生温く私達を見守りつつ、カフェタイムを満喫して居られる。うんうん。中々良い感じですよお二人さん!このまま私の為にもカミーユの為にも、ずっと仲良くしてくれたまへ!

 

 「もう、貴方ったら親バカなんだから、私達の娘でしょう。ふふふっ」

 

 「そうだね。ははははっ!」

 

 仲良く隣り合って座っているお二人さん。フランクリンパパにヒルダママがごく自然な感じで、その身を預けて幸せそうだ。甘々ティータイム良き事ですね。

 二人とも互いに技術者同士だし、今後も互いをリスペクトし合ってほしいものだね。だってねぇ、この先モビルスーツの開発が始まればさ、その為の設計とそれを形作る資材ってのは切ってもきり離せない物だし。

 

 「きゃうッ、みぇた!」

 

 「なぁに、カミーユ!?」

 

 「みゃ〜ぅ!」

 

 そんな事よりも、いや、今後の未来にとって大切な事ではあるんだけど、それは一旦ポイッと放り投げて、今はカミーユとの触れ合いの時間である。まだまた何を言っているのか解らない赤ちゃん言葉だけど、最近は本当に沢山おしゃべりしてくれる様になった。

 

 「うん。にゃんこカワイイね!」

 

 私が物心つく以前に買ってもらっていたらしい猫の縫いぐるみを片手にカミーユが、楽しそうに私に見せてくれる。その縫いぐるみの頭を私が撫でると、カミーユがニパッと笑って。

 

 「きゃぁ〜ぃ!」

 

 喜声を発して私に抱き着いて来てくれた。くぅ〜っ!もう、我が生涯に一片の悔いなしだわ。コレだけで私は毎日余裕でご飯三杯イケるわッ!まあでも、そんな事してたらきっと将来糖尿病間違いなしだろうから、しないけどね。

  

 「にゃ〜、にゃ!」

 

 一頻り頬ずりに満足したのかカミーユは私から離れると、ちょこんと私の目の前に座って猫の鳴き真似をしながら縫いぐるみを撫で回して遊び始めた。あ〜んもう!カミーユってば、何をしていてもカワイイ♡

 

 

 

 さてと、可愛さが天元突破している、愛しの最推しの御姿をこの目に焼き付けつつ、私は自らの置かれた状況と今後の世界情勢などを勘案し、一度整理してみようと思う。

 先ず今現在が宇宙世紀0071年の9月。9月といえば私の世代だと、一風◯の『すみれ Sep◯emberLove』って曲が一世を風靡したんだよね。楽曲も良かったけどメンバーの皆さん、とくに土◯さんがすっごい色気があって、幼心にトキメキを感じたものだったよ。まあ今は関係無いですね。

 

 先ずはおさらいとして、ジオン・ダイクンは既に死去していて、ザビ家に依ってサイド3はジオン公国を名乗り独裁体制を敷いているんだよね。多分シャアとセイラさんはマッさんとこでお世話になっているだろうな。二人が地球に居るのか、それともテキサスコロニーで生活しているのかは定かでは無いけれど。あっ、そうそう私個人的にはORIGIN版のテキサスコロニーであの世界の本家本元シャア・アズナブルとの出会いから、それを謀殺して成り代わってしまうシャアのくだりとか、蛇足だと思っている派ね。

 それからアムロとテム父さんもとっくにサイド7で生活しているだろう。しかし、その二人との生活を捨てて、間男とのチョメチョメを選択したカマリアババァは私的には絶許だけどね!

 大体、数年ぶりに再会した実の息子が生命の危機に瀕してたってのに、そんな状況にあってさえ自分の主義主張を前面に押し出して我が子を非難するわ、最後の離別の際に間男をアッシーに使うわと子を持つ一人のオカン目線から言わせてもらって、ホントにアタオカだし長◯剛じゃ無いけど、ろくなもんじゃねぇ!だわよ。

 

 それから時系列とかあやふやなんだけど、ミノフスキー博士はもうミノフスキー粒子とか、モビルスーツのエンジンに使われる熱核融合炉とか開発し終えてるんだろうか。

 その二つが実用化されてるなら、ジオンはもうモビルスーツの開発に着手してるんだろうか。その辺いつ頃始まったのか、分かんないんだよね。仮に開発が始まっていたとしても、当然ジオンは極秘にしているか、或いはフェイクな情報を発信しているんじゃないかと思うんだけど。ああ、後は確かそれに関してミノフスキー博士の亡命とかのイベントがあったんじゃなかったかな。 

 

 「だぅあ〜、ねぇた!」

 

 「ん、なぁにカミーユ?」

 

 あちゃー。考えに耽ってたのがご不満だったのかな、カミーユが立ち上がって、私の頬をペチペチと叩きながら話しかけてきたんだけど………って、ええ〜ッ!?

 

 「かっ、カミーユ、今一人で立ち上がったの!?」

 

 私、見てなかったんだけど、今なんの介添も無く立ち上がったんだよね。マジっすか!うん。確かに早い子なら十ヶ月くらいで歩き始めるけど。

 

 「あーぅ!!」

 

 私の問い掛けを理解してるのかな?カミーユが両手を挙げてニコニコ笑いで答えてるんだけど。本当に自力で立ったのなら、私っては大切なイベントの一つを見逃してしまったって事になるじゃないのさ!

 

 「ねぇパパ、ママ、カミーユ今自分で立ったの?」

 

 「ええ、そうよ愛加那。カミーユは一人で立ったのよ、すごいわね。」

 

 「うん。アイカナより少し早かったな」

 

 堪らず、二人に確認をとったんだけど、その解答は私にとって非情なものだったよ。いやね、また一つカミーユが成長したんだから歓迎すべき事なのは当然の事なんだけど、その成長の足跡に立ち合えなかったのは、一生の不覚ってなもんですよ。

 

 「そうなんだ。すごいね、カミーユは偉いねぇ〜!」

 

 「きゃぃ!」

 

 私はカミーユの小さな身体の両脇に手を添え、大切なイベントとを見落とした悲しみを堪えて、褒めてあげると。屈託無く笑って返事をしてくれるカミーユ。ここで一句、天使かな 天使が居るよ 天使だね みんなもポ◯モンゲットじゃぞぉ!っと何処ぞの限界集落にお住まいの、ちょっと嘘つきな不思議生物研究科の博士の真似をしてみる。番組放送開始当時、全世界で151種類って言ってたけど、絶対その数に収まらないよね!

 

 

 

 

 さて、カミーユが初めて自力で立ち上がって、ヨチヨチだけど歩いた記念日の今日だけど、流石に遊び疲れたのか今はリビングに敷かれた布団のうえでスヤスヤと寝息を立てているカミーユ。私も今は、その隣に寄り添って、掛け布団代りのタオルケットを上に掛けて横になってる。

 これはいつもの日課で、今の私の身体は四歳児のものなので、やっぱり四歳児相当だとまだお昼は眠くなってお昼寝をしてしまうものなんだよね。保育園でも、各年齢毎にそれぞれ睡眠時間が設けられているし。

 そんで、今現在私はまだ眠くなっていなくて、先に中断してしまった状況整理や推察を再開しようと思う。ただいま私が疑問に思っているのは宇宙世紀の学校教育機関とか期間とかに付いてだ。

 ガンダムに於いて、宇宙世紀0079.9月の時点でブライトさんは十九歳で、士官学校を卒業し軍に配属されて半年って言ってたけど、その言葉から導き出せる答えって、もしかしすると宇宙世紀の学校教育の期間って日本のそれに準拠してるんじゃないのかって事ね。

 と言うのも、西暦の時代だと世界的に見て学校への入学シーズンって大体が秋口の九月だって話だよね。だから日本の様に四月が入学シーズンになってるのは、ごく少数の国に限られるみたい。

 そこから推察するに、ブライトさんがガンダム開始時で入隊後半年なら士官学校を卒業したのは春先になる、そうすると地球連邦政府に属する国の教育機関は、日本の様に春先の入学を採用しているんじゃないかと推測したんだ。

 そして教育期間だけど、日本式なら小中で六・三の計九年が義務教育期間にあたり、その後の高校大学への進学は任意。

 それを勘案して考えるに、ブライトさんは小中の六三教育を経て十六歳になる年の春に士官学校へ入学し、三年間の教育期間を経て0079・3月辺りに軍へ入隊とすれば卒業した年に19歳だから勘定が合うよね。

 それに追記すると、閃光のハサウェイの時点でブライトさんの階級が大佐止まりだったのって、作中でも語られてる様に一年戦争後に干されてたのって、連邦政府がニュータイプの台頭を嫌っての事ってのもあるんだろうけど、エゥーゴに参加したりとかのやらかしもあるんだろうけど、その他に、これはあくまでも私の推察でしかないんだけど、もしかしたら連邦軍の士官学校って、日本で言うところの陸上自衛隊高等工科学校に相当する教育機関ではなかろうか。だとしたら士官学校って高等学校卒業程度の学歴って事になるから、もし将来的に幹部、将官への出世を望むのなら、その上の教育課程への進学を、防衛大学校相当の教練を幾年か受けなきゃならないんじゃなかろうか。まあ、あくまでも私の想像に過ぎないんだけどね。

 

 この先、私の最大目標を叶える為に将来どんな道に進むのか、場合によっては士官学校への進学も一つのルートかも知れない。正直自分的にはあんまり選びたい選択肢じゃ無いけどね。

 

 

 

 

 

 

 宇宙世紀0072年、春四月吉日。

 

 平成後期から令和の時代だとこの時期はもう花を散らし、黄緑色の葉が茂り始めていた桜の木だけど、この宇宙世紀の七十年代現在だと、地球温暖化何それ美味しいの?ってな感じで、桜の花もまだまだ咲き誇り爽やかな桃色に彩られているこの日この時に、この年五歳になる私は幼稚園へと通う事と相成りました。

 私が幼稚園へと上がり、あまり手が掛からなくなったと言う事もあるのだろうけど、このタイミングでヒルダママは現場に復帰する事併せて、もう直ぐ一歳半になるカミーユも私が通っていた保育園へと通う事に。

 

 「さあアイカナ、撮るよ笑って」

 

 ものすっごくいい笑顔で、なんだかレトロなカメラを構えたフランクリンパパが、真新しい幼稚園の制服を着た(と言うよりも少し大きめサイズの為に着られている感じ)私を写真に撮るべく呼び掛けるんだけど、ン十年振りに、と言うか本来なら一度卒園したらもう二度と着ないはずの園児服を着ているせいか、なんだか自分でも笑顔が不自然になってそうな気がするぅ………なんだかねぇ、ちょっとイケナイプレイをしている気がして、背筋もムズ痒いんだよぉ!

 

 「ふふふ、とても可愛いのだから恥ずかしがる事は無いのよ愛加那。良く似合っているわよ」

 

 「ねぇた、きゃぁぃ」

 

 うぅぅ……カミーユもヒルダママも、そう言ってくれるのは有り難いですけど、けどやっぱり恥ずかしいんですぅ!いや、人目が無ければまだ恥ずかしさも然程じゃ無いのかもだけど。さっきから、外野の方々がチラチラと私の事を見てはボソボソと話している言葉が耳に入ってくるんだけど。

 

 「まあ、本当に可愛らしいお嬢さん達ね」

 

 「あら本当だわ。お姉ちゃんも妹ちゃんもとっても可愛いわ」

 

 そうなんだよ。私って言うか、愛加那・ビダンはもう既にかなり上レベルな美少女としての頭角を現しているんだよ。アニメのキャラ絵からだけ見ると信じられないけど、昔何処かで仕入れた情報によると、ヒルダママって若かりし頃はカミーユによく似ていて美人だったらしいんだけど、それマジなんだよ。

 少なくともこの世界の、私の母であるヒルダママはその情報通りのすっごい美人。私とカミーユは間違い無くこのママのルックスを受け継いでいる。現状の私の容貌は髪色も含めて、もうまんまカミーユを完全に幼女等身にデフォルメした感じ。それにカミーユも一歳半、産毛が抜け替わって、髪の毛もある程度生え揃ってて、その印象は随分とアニメに近い碧青色の綺麗な輝きを放ってる。

 と言うか、今カミーユの事を妹ちゃんと言った新入園児の親御さん、今はまだカミーユも言われた意味が解ってないし、劇中の様にメンタルを拗らせて無いから良いものの、これが本編中だったら一体どうなってる事か、そら恐ろしい………まあ精々お気をつけ下さいませ。

 

 

 

 

 

 さて、こうして始まった私の二度目の幼稚園児生活は、朝8時に自宅を出て登園し凡そ半日を園でお遊戯やお絵描きなどのカリキュラムを熟して、午後2時30分頃に降園(学校で言う下校)する。大半の園児は園が運営する通園バスを利用するんだけど、私の家は園から目と鼻の先程度の距離(百メートルも離れていない)だから徒歩で通園してる。

 まあ普通ならその程度の距離でも安全の為って名目で、通園バスの利用を推奨されるんだろうけど、私の家の周辺一帯が軍の官舎街だから定刻になるとMPと地元の警察がそれぞれ時間を変えて警邏してるし、安全性は保証されてる様なもの。そんな場所で犯罪やテロを起こそうなんて、そうそう可怪しい考えを企てる者もいないだろうね。

 あと序に追記すると、保育園と小学校と中学校も徒歩圏内だからこの官舎街で暮らす軍関係者の子女は大抵徒歩通園してたりする。

 

 幼稚園に通うようになって、私の日課に新たに加わった事があるんだけど、それは幼稚園から帰宅し園児服から普段着に着替え。

 

 「ねぇた!」

 

 「うん。お家帰ろうねカミーユ」

 

 保育園まで徒歩で赴き、私もお世話になっていた保育園にカミーユを迎えに行く事。保育士さんに挨拶をすると、保育士さんがカミーユを抱いて私の元まで連れてきてくれる。

 私の顔をみた途端に、にぱぁっと満面の笑顔で私に呼び掛けて抱き着いてくれる。ほわぁ〜っ、幸せ過ぎるぅ。

 

 「愛加那ちゃん、カミーユちゃん、気を付けて帰るんですよ」

 

 「はい先生、ありがとうございます」

 

 「てんてぇ、ばぃばぃ!」

 

 保育士さんと挨拶を交わして、私はカミーユと手を繋いで帰路に着く。

 

 まだまだ、舌っ足らずで聞き取り辛いけれど、最近カミーユは次第に言葉を話す様になってきた。と言うか、起きている間はすっごく積極的におしゃべりしてくれる。

 

 「ねぇた、にゃんこ!」

 

 「うん。にゃんこだね可愛いね!」

 

 「うん!かわい!」

 

 それに目に映る色々なものに興味を示し、それを私や両親に教えてくれる。今もよそのお家の塀の上で昼寝をしている三毛猫を見つけて指さして、私に報告してくれているんだけど、はい言わなくても分かりますよね。猫もカミーユもどっちも可愛いです。

 

 「じゃあ、猫ちゃんにバイバイしてお家に帰ろうね」

 

 「にゃんこバイバイ!」

 

 私の言う事を聞き分けて、三毛猫に向かって手を振ってさよならを告げて自宅への道をゆっくりと歩いて行く。ほんの数分間の道のりだけど、小さなカミーユにはそんな道のりもちょっとした冒険なのかも知れないね。こうして繋がれた手のひらから伝わる感触に、私はもう戻れない遥かな日々を思い出してちょっと切なくなってしまう。

 前世の子供時代、亡き母や父と手を繋いで歩いた日の事を、そして成長して大人になって今度は小さかった自分の娘と息子と手を繋いでこんな風に歩いていた日々を。その娘と息子も自分の家族を持ち、今度は母や父や私と同じ様に。

 

 「カミーユ、お家に帰ったらオヤツ一緒に食べようね」

 

 「うん!たべゅぅ!」

 

 いやぁ、なんか昔を思い出して、しんみりしてしまったよ。そんなセンチな気持ちを誰かに見られるのって、なんだかとてもこそばゆいんだよね。カミーユが私の気持ちの変化を感じ取ってたみたいで、心配そうな顔して私を見てたから、気持ちを切り替えられる様にってオヤツで釣ったら、途端にニッコリ笑ってくれたよ。ハハハハッ現金なヤツめ!

 なんてね。小さな子供ってさ、遊びに夢中になってても周りの空気感が変わった事に、わりかし気が付く子は気が付くんだよね。案外相手の事をよく見てたりするんだよ。特にカミーユは未来の最高ニュータイプだから尚更なのかな。

 

 「きょ〜おの、おッやつぅはなんだろな」

 

 「にゃ〜らろにゃ〜♪」

 

 私がでっち上げて口ずさんだ適当なメロディーにカミーユが相乗りしてくれて、二人で帰りの数分間を楽しく歌いながら帰宅していったんだけどね、舌っ足らずで調子っ外れなカミーユの歌声が天使すぎてもう、エンジェル・ハイロゥなんか必要でもせずして、おばちゃん昇天してしまいそうですわ。

 

 あと七年もすれば一年戦争が勃発してしまうんだよね。その流れを止める事なんて幼児な私に出来る訳がない、否たとえ幼児で無かったとしても、数十年に及ぶスペースノイドとアースノイドの間にあるギャップは埋めようも無いだろうね。今頃ジオンは水面下で戦争に向けて動いているはずだし、きっと連邦だってそうなった際の事は考えているだろうし、備えもするだろう。

 そうすれば、技術士官の両親もそれに合わせて何処かの工廠とかに勤務地が移るかもしれない。だけど、もう数年は家族四人で穏やかに、そしてカミーユの成長を見守って行ければ良いんだけどな。繋がれた手から伝わる温もりを感じつつ私はそう願う。

 




おばちゃん、ようやく自分の名が漢字表記である事を知りました。

名付けるに当たって、当初はカミーユの姉なので、カで始まる名前を考えていましたが、良い名が浮かばず→どうすっかなぁ?→そんなある日YouTubeにアップされた、キュアアルカ・ナシャドーの変身動画を視聴→うほぉ〜ッ!脇!生足!黒い衣装!サイコーォッ!→あっ、そんなら名前はアルカナ・ビダンにするか!→ん?なんかいまいちピント来んなぁ→じゃあどうすっかな、近い響きの名前で行くか→アルカナ、アイカナ……愛加那で良いんちゃう!?→でも、どっかで聞いたことある名前やなぁ。どこやったかな?→あっ!昔里見浩太朗さん主演のドラマ田原坂に登場した西郷さんの現地妻の人の名前や!→まあ良いか、それで行こう。→決定。

PS 東山奈央さんの声やっぱり良いなぁ。
そや!愛加那・ビダンの声のイメージ、東山奈央さんで行こう! 異論は受け付けます。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(必須:5文字~500文字)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

ガンダムU.C. Altered Line(作者:シャノワール)(原作:ガンダム)

一年戦争を舞台に、前世の記憶を持つ“モブ士官”が限られた情報と判断力だけを武器に生き延びようと足掻く物語。原作の大きな流れは変えず、彼女の小さな介入が「死ぬはずだった人物を救う」など歴史に微細な亀裂を生み出していく。戦場の緊張、ジオン内部の政治、救出や撤退戦を通じて、彼女がどのように歴史を繋ぎ直していくのかを描く。▼※Gジェネレーションオリジナルキャラクター…


総合評価:234/評価:7.12/連載:15話/更新日時:2026年05月29日(金) 21:25 小説情報

機動戦士ガンダムGQuuuuuuX SIDE AMURO ~少年が見た戦争~(作者:すずき 虎々)(原作:ガンダム)

サイド7襲撃の混乱で家族も友人も失った少年アムロ・レイは、なんとか生き延び、シャアに拾われる。▼技術者としてジオンに所属することになったアムロは、強奪したガンダムの逆解析や新型MS開発を通じて、短期間のうちにジオンの技術体系を塗り替えていく。▼やがて彼は、正体不明の金属“UNM”と接触し、七色の光の海と少女の幻影を見る。▼それはアムロ自身の存在を揺さぶる出来…


総合評価:228/評価:7.62/連載:28話/更新日時:2026年06月06日(土) 22:00 小説情報

妹に撃たれない方法(作者:Brooks)(原作:ガンダム)

ア・バオア・クーでキシリアに射殺されたギレン・ザビは、目を覚ますとジオン・ダイクン逝去の当日に戻っていた。次は絶対に妹に殺されたくない。その一点だけを現実的な目標に定めた彼は、戦争より先に家族会議を整え、暗殺より先に議事録を作り、歴史より先に妹の機嫌を取りにかかる。しかし未来を知るのは彼だけではなかった。動乱へ傾くサイド3で、兄妹は奇妙な休戦に踏み込む。笑え…


総合評価:483/評価:6.08/完結:226話/更新日時:2026年05月06日(水) 19:56 小説情報

戦犯にはなりたくない!(作者:蒼天)(原作:ガンダム)

一年戦争の初日にコロニーに毒ガスを注入してしまったオリ主(ニュータイプ)が、戦犯にならないためにいろんなガンダム作品のキャラクターたちと交流しながら奔走するお話。▼※一部原作キャラクターの設定を変更しておりますので、ご注意ください。


総合評価:1042/評価:7.72/連載:62話/更新日時:2026年06月11日(木) 18:00 小説情報

機動戦士ガンダム 不死鳥戦記(作者:だいたい大丈夫)(原作:ガンダム)

宇宙世紀0079。ジオン公国の有力名家フロートニック家の長男、カリス・ジークフリード・フロートニック(16歳)は、実家の財力で少尉任官し、私兵を率いてルウム戦役へ出陣した。▼「金の力で遊んでいるお坊ちゃん」と、同期のシャア・アズナブル中尉から冷酷に嘲笑されるカリス。しかし、初陣の激戦の最中、彼は敵の射線が光の道筋として見える「ニュータイプ」の力に覚醒する。▼…


総合評価:324/評価:7/連載:18話/更新日時:2026年06月09日(火) 21:34 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>