【悲報】昭和のおばちゃん、宇宙世紀に転生したと思ったら、最推しの姉だった【あんまり過ぎる】   作:佐世保の中年ライダー

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サブタイ通りに、今回はビダン一家以外のネームドキャラが登場します。


おばちゃん、ネームドキャラと邂逅する。

 

 とある日曜日の昼下がり、デスクに向かいPCをカタカタと操作する、美少女としての片鱗を現す幼女は誰?そう私です、と私の前世の長男が好きなアニメの主人公を真似てみる。

 

 時は宇宙世紀0072・十月。五歳になった私は、今年の誕生日に両親に買ってもらったパソコンに向かい、モニターとにらめっこしながらカチャカチャクリクリカチカチ、ペンタブでカキカキッと操作してちょっとした絵を描いている。

 誕生日のプレゼントは何が良いかと両親に尋ねられて、私はコレしかないと思っていたパソコンをおねだりしたんだ。

 

 「う〜ん。しかし、五歳の幼稚園児にはまだ早すぎると思うのだがな」

 

 「ですけど貴方。どう見ても愛加那は同じ位の年頃の子よりも知能が高いわよ。その才能を今のうちに伸ばすのは悪く無いのではなくて」

 

 フランクリンパパはまだ早いと当初渋ってたけど、ヒルダママのその一言で納得してくれて、晴れて昨年の誕生日に私用のパソコンを我が家にお迎えしたのでした。取り敢えず今後のどう動くのが良いのかと思案し、両親と同じエンジニア方面の事を学ぶのがベストとは行かずともベターな選択なのではなかろうかと考えたんだ。

 

 「わ〜い!パパ・ママありかとぉ!」

 

 ニッコリ笑ってギュと二人に抱き着くと、二人は相貌をデレッデレに崩して喜色を表してた。特にフランクリンのおとんには、コレが特効で効いたみたいだった。前世の私の旦那もそうだったんだけどさ、どうも世の父親ってのは娘にはとことん弱いのかなと、若干呆れている私ガイル。

 しかし、そこで私はピンと来た。私が依然として絶賛実施中の子は鎹作戦にコレは有効なのだと。要するに私がパパ大好き娘ムーヴをかまして、オトンをデレさせてオカンとの間を取り持てば、フランクリンパパも他の女に目移りする可能性が低くなるのではと。

 そんでもって、ヒルダママにもパパとのコミュニケーションを都度促して仲違いをさせない様に立ち回る。そうすりゃビダン夫妻の仲は未来も盤石で、カミーユの精神がササクレだつ事も無いんじゃなかろうか?

 “パパ”が原作通りのロクデナシにならない様に頑張って“活”動する。コレがホントのパパ活だね!

 

 私がいる今現在、宇宙世紀0072年。時期的に考えても、そろそろジオンがモビルスーツの初期型の試作品とか完成させてても可怪しくないと思う訳で、その辺りも考慮してちょっとフランクリンパパに対して、モビルスーツとは言わないけど、人型のメカなど如何ですかとプレゼンしてみようかなどと考えた訳ですよ。まあなんだか出典は曖昧なんだけど、前世で聴いた話によると連邦軍は当初ジオンが人型を開発しているって情報を掴んでいながら、それを冷笑して捨て置いていたっていうしね。言うだけ無駄になるかもだけどと、やれる事はヤルよ。

 

 「おねえたん、あしょぼ!」

 

 おっと、PCモニターの前でドヤッと北叟笑んでいたら、お昼寝から目覚めた愛しのマイダーリンもとい、最推しから遊びのお誘いがかかりましたわ!当然だけど、今の私にこのお誘いを断るなんて選択肢は無いのさ!

 しかし、もう間もなく二歳になるカミーユだけど、本当に言葉もハッキリして来たなと感心するよ。前世の私の子達の場合は長女はわりと早く喋れるようになったけど、長男の方は二歳を過ぎるまであまり喋れなかったんだけどな。まあ二人の性格、個性の差もあるんだろうけどね。

 

 「うん。お姉ちゃんもお勉強終わったから一緒に遊ぼうね」

 

 作業も一段落してキリも良かったからね。私は椅子からお尻を上げカミーユと手を繋いでリビングへ行き、親子四人で午後のひとときを楽しく過ごしたのでしたとさ。

 

 

 

 

 

 

 

 夕飯も食べ終えた、その日の夜。私はリビングのソファに腰を下ろして寛ぐフランクリンパパの下に、PCを持って押し掛けて昼間作成したイラストを提示して見せる。

 前世でも同人活動やってたし、それなりに絵心はあるつもりな私だけど、それ以上にこの時代と言うか、この世界のパソコンの機能が令和の時代のソレの比べて性能が高い事も有って、五歳児でも描こうと思えばそれなりのレベルの絵は十分に描けるんだ。いや令和でもAIによる生成イラストとか結構なレベルに達してたけど。

 

 「アイカナ、これはなんだい?」

 

 私が提出した絵を見たフランクリンパパは訝しげに首をひねりながら疑問を呈した。それが何か分からんのかね?ふふふ宜しい、知らざあ言って聞かせやしょう。

 

 「あのね。この前テレビで宇宙開発の見たら働いているオジサン達、宇宙服で大変そうだったから、ロボットに乗ってお仕事したら危なくないかなって思ったの」

 

 「ん?」

 

 朧な記憶から、ジオンがモビルスーツの開発に着手するに辺り、宇宙作業用のメカとして開発を行っているとの欺瞞情報がなされていたとかなんとか。ならばと私もそれに倣いてプレゼンを行うわけですよ。まあちょっと子供らしさを演出するあまり、フランクリンパパの顔には疑問府が浮いてるけど。

 

 「少し前に、テレビで宇宙開発の特集が組まれていたのよ。コロニーの建造や資源衛星からの資源掘削の様子や、スペースデブリなどの危険ポイントを解説されてて、愛加那ったらそれを見て私に色々質問してきたのよ。それが愛加那には余程興味深かったのね」

 

 「なるほどな。ところでアイカナ、このロボットはどうして腕が四本もあるんだい?」

 

 ナイスですわよお母様!私の言葉足らずのプレゼンに補足を加えてくれて大助かりでございます。そうそう、一月ほど前にテレビで宇宙開発の特番やってたから、コレは使えると思ってヒルダママにアレコレと質問しまくったんだ。

 それで得心行ってかフランクリンパパがマジマジと私の絵を真剣に見始めて、疑問点の質問までしてくれた。よっしゃ〜ッ!

 

 「えっとね。手が沢山あれば色々な道具を持てるでしょ。それから悪い人達が来たら、鉄砲とか剣でやっつけたり、捕まえたりできるでしょ」

 

 「ふむ………」

 

 戦闘用のモビルスーツとしてでは無く、あくまでも作業用の機械としてのデザインだから、作業用の工具を持つ為の腕部だからね。そこに更に腕を追加したのは敵対勢力への対応の為って事にして、緊急時には武力行使も出来ますよとの用途提示ね。

 副腕のアイデアと用途自体はナ〇ツ&マジックの幻◯騎士(シルエッ◯ナイト)が出処なんだけどね。

 

 「そうか、背部にメイン推進器を備えた上で、機体の各所に方向転換用の推進部を設置し更にはか………機体に手足が付く事にもスラスターを配置すれば、それを動作させる事によって容易に推進方向を変える事も可能になる訳だな」

 

 よし!来たよ来たよ。やっぱりフランクリンパパは腐っても(今は腐ってないけど)技術者だもんね。目新しい物を見て、それが有用だと思えば論理的にも突き詰めようとするよね。しかつめらしい顔をしてブツブツと声に出して呟いているけど、口元の口角が曲がってるのが見て取れるよ。

 

 「ならば、機体制御オペレーターとと作業者を搭乗させる為のコックピットの大きさなどを考慮し、推進剤やエンジンなどのパワーユニットを搭載させ………その大きさは最低15メートルは必要になるだろうな……まあ将来的には、基本的な動作をAIの補助によって簡易化出来る様になるだろうからな」

 

 これが今後どんな結果を齎すかは分からないけど、本編とは何らかの違いが現れる可能性はゼロじゃ無いと思いたいな。出来れば良い方向に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 宇宙世紀0073・六月

 

 幼稚園の年長さんに上がった私は、あいも変わらずの日々を送っている。今のところビダン一家の仲はすこぶる良好だ。そんな私は今、家族総出で佐世保に来ている。

 

 『来月佐世保で新造艦の進水式が行われるのだが、どうだろう。家族旅行を兼ねて皆で行かないか?』

 

 そう提案したのはフランクリンパパで、その提案に真っ先に飛び付いたのは誰だろう私である。それは何故か、それは行き先が佐世保だからである。前世日本に於いて、佐世保市には県内で唯一私が愛してやまない『釜揚げ牧◯うどん三川内店』があったんだけど、それがなんと!店名は少し違うんだけど、この世界にも似た名前でうどん店が存在していたんだ。

 ネットで調べてその名を見つけた私が、どれだけ歓喜に震えたか誰もその思いを知る者は居るまいよ!そうして、進水式前々日に前乗りした私はパパにおねだりして、件のうどん屋さんに家族みんなで三川内まで赴いて、心ゆくまでうどんとお稲荷さんの味を満足するまで味わった。と言いたいけれど、残念な事に今の私のボディは五歳児のもので大した分量を食べる事は出来なかった(涙)大きくなったら絶対また来る!

 

 「うどんと、お稲荷たんおいしい!」

 

 しかぁーし!見てくれ給へよ、我が愛しの最推しが、私が愛して止まないうどんのお味に舌鼓を打ち満足してくれたんだ。私が愛する食を推しが好んでくれた!この嬉しさを一体何と綴ろうかだよ、デュフフフ。

 

 「だよねぇカミーユ。うどん美味しいよねぇ〜っ!」

 

 「ねぇ〜っ!」

 

 「ハハハハッ!いや、アイカナがうどん好きなのは知っているが、カミーユもうどんを気に入ったのか」

 

 「ふふふ、姉弟で味の好みが似るのかしらね」

 

 こうして、前世からも含めて数年振りに食べた、◯のうどんユニバーサルセンチュリーワールド・バージョンに大変満足した私と、ビダン一家でした。

 

 その翌日は家族で佐世保観光を楽しみ、更にその翌日。私達は新造艦の進水式並びな命名式に参列する為に、地球連邦軍佐世保方面海軍工廠を訪れた。なんとびっくり此処は前世の日本に照らし合わせると、私が知る。旧SSK佐世保重工業(現在は名村造船所の子会社)と地図上も合致する。

 その昔、小学生だった私は学校の社会科見学でSSKの工場見学に行ったんだけど、その内容はあえて触れまい。そこのところご理解願いたいものだ、って私は誰に対して言ってんだろう(笑)

 だけどこの工廠、この世界における旧佐世保重工業の敷地と施設をまんま転用しているのかと思ったけれど、流石に令和の世と宇宙世紀の七十年代だと百年以上の時間経過もあってか、それは叶わなかったんだろうね。その様相は超近代的に改装されてて、すっごい驚いた。いや、昔の私が見たS〇Kの施設はお世辞にも(以下略)

 

 『あっ、第三ドックと第四ドックはなんだか昔の面影がある様な気がする!』

 

 未来的改装がされてるけど、その大きさには覚えがあって、私しゃ何だか懐かしさを覚えたよ。確か習った情報だと、第四ドックは昭和十五年に作られたんだでたかな。全長が400メートルあって、戦時中此処で戦艦武蔵の改装が施されたそうな。前世の兄がよく言ってたな、宇宙戦艦ヤ〇トの設定全長263メートルはそのまんま戦艦大和の全長と同じなんだって。

 

 『佐世保か、何もかもみな懐かしい』

 

 懐かしさに、沖◯艦長ムーブをかまして閑話休題。

 

 今回建造された艦は宇宙用の艦艇じゃ無くて海上艦で、所謂航空母艦って艦種になるんだって。その全長が320メートルで艦載機を通常運用で40機搭載するんだってさ。私あんまり兵器とかに詳しくないから、そのスペックがどれ程の物なのかはピンと来ないんだけど、この艦の装甲素材にはヒルダママが開発に関わった物が採用されていて、その搭載される戦闘機の開発はフランクリンパパが関わっているんだって。それで今回の進水式に両親がお呼ばれしたって理由(わけ)なんだ。

 

 ワイワイガヤガヤと参列した人達の話し声が聴こえるんだけど。

 

 「おい聞いたか!?この新造空母、戦闘機だけでは無く、艦底部には小型の潜水艇を内蔵しているんだってな」

 

 「ああ、確か30メートルクラスの小型艇だと言う話だったな。名前はシイラ型潜水艇だったか」

 

 なん……ですと。朧な記憶にその名があるんですけどぉッ、しかも空母に潜水艇が搭載されてるって!ソレ、なんてブル◯ノア!?と言うかまさか、私以外にも転生者がいたりするんですか!?いやマジで、私って存在が此処に居るんだし、他にも居ても可怪しくは無いんだけどさ。でも、参ったな。本当に居たとして、その転生者がどんな行動を起こすのかまるで想像が付かないし、今後の歴史がどう変わるのかも何も分かんないし、第一まだ幼稚園児な私に何が出来るのかって事もあるんだけど。

 

 『今の私に出来るのは天に祈るだけ、カミーユが悲劇な末路を迎えない様に。』

 

 イヤイヤ、あまり悲観的になるのはよしとこう。まだ本当に転生者が居るって決まったわけでも無いし。私は私で当初の目的に向かって進むだけだよ。

 

 『うん!』

 

 今は、進水式に集中していよう。

 

 第四ドックの前に設えられた壇上で軍のお偉いさんがスタンドマイクの前でこの艦が如何に優れているのかと、威勢の良い演説を打っているんだけど、私はちょっと心配なんだよね。だって、将来的にジオンは水陸両用モビルスーツを実戦投入する事を知っている身としてはね。そんな心配も杞憂に終わってくれれば良いんだけど、どうかな。

 

 「おや、フランクリン君。フランクリン・ビダン君じゃないか」

 

 私が一人要らぬ心配をしていると、背後からフランクリンパパを呼ぶ声が掛けられて、パパも私もそちらを振り返ると!えっ嘘。

 マジですか!?だって、何でこの人が此処にいるのん?その姿に私は驚きを隠せない。だってその人は、私の家族であるビタン一家以外に初めて邂逅した、ネームドキャラにして一年戦争における地球連邦逆転のキーパーソンと言っても差し支えのない人だから。

 

 「あっ、まさか、テム先輩!?テム・レイ先輩ですか!?」

 

 「ああ久しぶりだねフランクリン君。それにヒルダ夫人もお元気そうで何よりだよ」

 

 「いや、テム先輩こそ。何故日本にお出でなのですか?確かサイド7の開発の為に移住されたと聞いたのですが」

 

 そう。何と、あのガンダムを始めとしたV作戦のモビルスーツを開発したって言うか、この時代だと開発する。その御仁が私の目の前にぃッ!?しかも何ですか、ビダン夫妻とは旧知の仲だってぇ!?

 

 「ああ、私もこの艦の設計にアドバイザーとして関わったものでね」

 

 「そうでしたか。しかしお元気そうで何よりですな」

 

 「ええ、本当にレイ中尉もご壮健そうで何よりですわ」

 

 両親とテムさんが握手をし挨拶を交わしているんだけど、私としては吃驚。なんでこんな所でネームドと出会うとか想定の外だよ。いや、三人とも連邦軍の技術士官だし繋がりがあっても何ら不思議は無いんだけど。

 だけだ、どうしよう。こんな所でだけど今後の世界に必要な人財であるテムさんだ、将来の為に此処は一つ顔繋ぎをしておいた方が良いかな。うん………よし!

 

 「あっ、おじさん。パパのお友達ですか?はじめまして、愛加那・ビダンです。五歳です。それと弟のカミーユ、二歳です」

 

 意を決して、私はカミーユと手を繋いだままでテムさんに挨拶をしたんだけど、私の拙い挨拶を受けたテムさんは、なんと膝を折って目線を私に合わせて微笑んでくれて。

 

 「おや、これはご丁寧な挨拶だね。私はテム・レイ。君のお父さんとは旧い友人だよ、よろしくねアイカナちゃんと、カミーユくんもね」

 

 カミーユの頭を優しく撫でてくれた。マジですか!?アニメの一話でのイメージで私はこの人って、わりかし冷淡な人な印象を抱いていたんだけど、結構優しい人じゃない?

 まあ確かに、劇中ブライトさんの年齢を知って若い人が戦場に出なきゃならない事に不本意そうにしてたし、不器用ながらもアムロの事を気に掛けてもいたし、やっぱり歴代ガンダム主人公の親の中ではマシな人な部類なのかな。

 

 「はい」

 

 「あい!」

 

 私も、そしてカミーユもそう感じだったのかな。テムさんにしっかりと返事を返した。

 

 

 

 着々と命名式及び進水式のプログラムは消化されて行ってて、遂に今回のメインイベントの一つである新鋭艦の艦名が発表される段階に至った。

 

 『それでは発表します。この最新鋭艦艇の名は!』

 

 スピーカーに乗って響くアナウンサーの声とドラムロールが否が応でも期待感を高めているんだけど、私としてはテムさんとフランクリンパパが交わしている話の内容の方が。

 

 『私、気になります!』

 

 な気持ちの方が勝っていて、さっきから二人の会話に聞き耳を立てている。

 

 「ところでフランクリン君。君はジオンが開発を進めていると言う、コードネーム『ザク』の情報は知っているかね?」

 

 そうなのです。テムさんの口から紡いで出たザクと言う固有名詞。それは間違い無く、ジオン軍の代名詞と言える元祖モビルスーツの名前だ。

 

 「はい。私の方にもその情報はもたらされていますよ、テム先輩。まあ軍のお偉方は取るに足らない情報だと捨て置いている様ですがね」

 

 「ん?その言い方、君は恐らくはだが人型兵器であろうモノを、有用な兵器だと認識している様に受け取れるのだが」

 

 二人の技術者によるモビルスーツ談義。もし今、私の前世の兄が此処に居たら狂喜乱舞する事間違い無しだよ。兄ちゃん見てる(訳ないけど)私今、もしかしたら歴史の転換点に立ち会ってるかも知れないよ。ドヤ、羨ましかかやろうもん!

 

 「ハハハ、そうですね。実は前年、この娘が私にそれを提案して来まして。はじめは如何なものかと思ったのですが、使い用に拠っては有用な戦力になるのではと考えたのですよ」

 

 「ほう!?この小さな少女がね」

 

 前年、私がプレゼンしたモビルワーカーのデザインを覚えていてくれたフランクリンパパがその事をテムさんに話すと、テムさんが眼鏡の奥の瞳をキラっと光らせて私をロックオンしてる。イヤですわ、連邦のエンジニアの鬼才にそう見つめられるとワタクシ照れてしまいますわよ。

 

 「ええ、本人は宇宙空間での作業用の重機の延長として考えたようなのですが、私も軍のエンジニアですので、どうしても考えが軍事利用に傾いてしまいまして、ハハハ」

 

 「そうか、いや実はな、私も君と同意見でね。上層部は艦船による打撃戦こそを有効として、小型機動兵器の存在を疎かに考えている様だが、私としてはな」

 

 「大艦巨砲主義ですか。かつての大海原を征く巨大な艦船が、小さな戦闘機群に駆逐されていった、前世紀の大戦の轍を踏む結果になりかねないと?」

 

 「うむ」

 

 「備えあれば憂いなしとは、この日本の諺でしたか。であれば我々技術者としては今のうちから、その備えに取り組むのもアリかも知れませんな」

 

 おおっ!どうやらこの邂逅で、二人のエンジニアの発明魂に小さな火が灯ったみたいだね。これはもしかしたらガンダムの開発も原作より早まるかも知れないと、ちょっと期待してしまうよ。

 

 でも、技術者畑の二人だけでは、大艦巨砲主義に凝り固まってる軍のお偉いさん達の考えを切り替える事は出来ないかもだし、やっぱりガンダムの開発は原作通りになるんだろうな。多分。

 

 「しかし、まさか君のところのお子さんも機械に興味を示しているとはね」

 

 「そう仰られると言う事はテム先輩のお子さんもですか。確かアムロ君でしたかな」

 

 なんと、フランクリンパパってばアムロの名前まで知ってたんだ。だけど、その名がフランクリンパパの口から聞けるなんて、考えても無かったよ。現時点ではだけど。

 

 「そうなのだよ。まあ君達はご夫婦揃って技術者なのだから尚更なのかも知れないな」

 

 初代と二代目主人公のオトン達によるトークは、中々に有意義なものだったたんじゃなかろうか。私のなかではそう思えるけど、それは今後の歴史が答えを出してくれるのかも知れないね。

 

 『発表します!この艦の名は。ブルーノア級航空母艦1番艦。その名をブルーノア!』

 

 って、オイオイ!?

 




と言う訳で、フランクリンとテムさんを先輩後輩の間柄としてでっち上げました。
二人の年齢設定を調べたのですが、ゼータの時点でフランクリンが正誤は定かではありませんが63歳とする情報を見かけたのですが、テムさんの年齢設定は発見出来ませんでした。しかし、63歳はちょっと歳を取りすぎているのではと思い、当作ではフランクリンの年齢をゼータの時点で五十代前半くらいに設定し、且つテムさんをフランクリンより二歳ほど歳上としました。

おばちゃん以外の転生者に着いては、今のところノープランです。ブルーノアネタを使いたかっただけの愚行です。
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