この物語はヒューマンバグ大学様の二次創作であり、またフィクションです。
本作に登場する人物、企業、宗派、団体は実在のものとは一切関わりがありません。
苦手な方、違和感を覚えた方は無理をせずブラウザバックをお願いいたします。
とある空港にて、普通でない風格の男が空を見上げる。
煙管に火をつけ一服し、久しぶりの日本に帰ってきたという実感と変わってしまった少しの空気に頭痛がした。
「……シマの奪い合いに、私刑の連鎖か。少し見ない間に、随分と野蛮な国になったもんだ…。」
__そう、この男こそが。日本の治安維持を司る最高責任者であり、一代で巨万の富を築いた怪物。
日本警察の警視総監でありながら、織姫グループという財閥を一代にして築き上げた超人だ。
そんな彼が今までどこにいたのか?
事の始まりは、二年前――。
日本の外交官の一人が、私利私欲のために国家の予算を食いつぶすという、前代未聞の巨額横領事件を引き起こした。
この不祥事により、日本の国際的な信用は失墜。怒り狂う海外の外交官たちとの関係は、一触即発の事態にまで陥っていた。
その失われた【信頼】を取り戻し、さらには異国の地で不穏な動きを見せる他の外交官たちを監視・警護する。
そんな、一歩間違えれば国際問題に発展しかねない【極限の任務】を完遂できるのは、日本でただ一人。
警察の頂点であり、経済界をも支配するこの男、
彼はこの二年間、異国の地で影となって日本を支え、腐敗した膿を根こそぎえぐり出してきた。
そして今、その任務を完遂し、怪物が帰還したのである。
彼が不在だった二年の間に、国内では極道や半グレ、さらにはマフィアによる抗争や戦争が相次いでいる『修羅の国』へと変貌していた。
鳴り止まない頭痛に顔をしかめ、星彦はとある場所へと足を進めた。
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星彦がある場所に向かうために商店街の中を歩いていた時、彼の鋭い眼光が雑踏の中で
明らかに「浮いている」一人の青年を捉えた。
おどおどと周囲を気にし、抱えたバッグを必死に守るように歩く青年。
その様子は、単なる不審者というよりは、「自分が何に関わっているか分かっていない獲物」のそれであった。
(……チッ。あれは『無知』が招く破滅の顔だな)
星彦は気配を消し、青年の後を追った。
警視総監という立場でありながら、その足音は一切響かない。
青年が辿り着いたのは、人通りの途絶えた薄暗い路地裏。
そこには、蛇のような目をしたいかにもな男たちが待ち構えていた。
「も、持ってきました! これを運べば報酬が貰えるって……」
「へへ、ご苦労さん。……おい、中身を確認しろ」
男たちがバッグを開けると、そこには大量の白い粉末――違法薬物が詰まっていた。
それを見た青年は、顔を真っ青にして絶叫する。
「えっ……!? 薬物!? これ、ただのサプリメントの配達業務だって……!」
「あぁ? 闇バイトに決まってんだろ、ガキが。……運んじまった以上、お前も立派な共犯だ。黙って消えろ!」
外道たちが青年に暴行を加えようとした、その時であった。
「――『知らなかった』では済まされんのが、この国の法だ。だが……」
静寂を切り裂くような重厚な声。 男たちが振り向くと、そこには紫煙を吐き出す星彦が立っていた。
「あぁ? 誰だジジイ、失せろ!」
一人の男がナイフを抜き、星彦に突きかかる。
だが、次の瞬間。 ゴォッ!という空気を切り裂く音と共に、男の体は壁まで吹き飛んでいた。
「ぐ、はぁっ……!?」
「法で裁けねぇなら、俺が裁く。それだけのことだ」
星彦の動きは、もはや人の域を超えていた。
残された受注者たちも、何が起きたか理解する暇さえ与えられない。
拳一つ、蹴り一発。 たった数秒の間に、路地裏には意識を失い転がる外道たちの山が築かれていた。
呆然と座り込む青年に、星彦は冷徹ながらもどこか慈悲のある視線を向ける。
「おい、そこのガキ。お前が背負わされたのは、数えきれない人間を廃人にする呪いだ。……命があるうちに、そしてまだ染まりきっていないうちに、警察へ行って洗いざらい話してこい。いいな」
「あ……あぁ……」
「自首すれば、まだやり直せる。いくらこの国の司法が腐っていようと、俺が戻ってきたかぎり、この国の司法を一から叩き直してやる…」
星彦はそう言い残すと、気を失った犯人たちを、まるで米俵でも扱うかのように軽々と両肩に担ぎ上げた。
大の大人二人、合わせて150キロを超える重量を物ともせず、彼は夜の闇へと消えていく。
残された青年は、その背中に圧倒的な「正義の重み」を感じ、震えながら立ち上がるしかなかった。
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星彦が担いでいた二人を警察署に連行した後に向かった先。それは…
喫茶BAR『宝船』と書かれた三階建ての店だった。
カランカランというドアベルの音に星彦は懐かしさがよみがえる。
「おかえりなさいませ。星彦さん」
静かな店内で星彦を迎えた人物は、宝船のマスター
「おう、ただいま。なんだ?マスター1人だけの見送りたぁね。一派の頭の帰還だぞ?」
「すみませんねぇ。先ほど
「なるほどねぇ。叶恵も帰ってきたばっかじゃなかったか?たしか、警察学校の長期訓練合宿ってやつの」
「はい。疲れた様子でしたが、ここに帰ってきた途端に疲れが吹き飛んだ、と言っておられましたよ。なので莉寿と一緒に今晩の食事の買い出しに向かっていただいてるんです。一派の武闘派である四名の帰還なのですから、それはもう豪華なものにしましょうか。」
「そうだな。俺も久しぶりに、日本のうまい酒が飲めるってこった。祝い酒で今晩はパーっとしても文句は出ねえな。」
星彦がガタっとカウンター席の奥に座ってマスターとこれまでの話をしていた。
喫茶BAR『宝船』。
ここは星彦が設立した平和を守るための私設部隊、『織姫一派』の拠点でもある。
一階は朝から夕方までは喫茶店で夜はバーになる店、二階は事務所、三階は一派の居住スペースとなっている。
喫茶店のマスター兼バーテンダーの天蔵も武闘派ではないが一派の一人だ。
今年で56歳になっているという初老の男性だが、40歳までは腕利きで名の立つ弁護士をしていた、情報通で年の功もあるサポート役だ。
ちなみに星彦は織姫一派では頭でありながらも自ら前線に出る武闘派の中の武闘派だ。
「どうぞ。貴方のための最高の一杯をお入れいたしました。これを飲んで、あの子達を待ちましょうか。」
「そうだな。こうしてあいつらを待って珈琲を飲んでるのも、戻ってきたって感じだ…」
星彦が珈琲を一口飲み、帰ってきたことを改めて実感していると、またカランカランと音がなって誰かが入ってきた。
「おじいちゃんただいま。あ、星彦さん帰ってたんだ」
「マスターさん、ただいま戻りました。父さんもお帰り。」
入ってきたのは先ほど話に名が挙がっていた、叶恵と莉寿だ。
叶恵は、星彦の一人息子で今年で二十歳になった国立警察大学に通う二年生の青年だ。
一派では武闘派の部類だが、まだまだ未熟な部分が多く前線にはあまり出ない。
その為裏方業務が多いが、ハッキングなどが得意で、しかもスナイパーとしての腕と視力がピカイチな立派な武闘派の一人だ。
ただ、顔の右に残っているやけど痕とそれを隠すような前髪で少しなよなよしているようにも見える。
莉寿は天蔵の孫娘で、ここ宝船の看板娘でもある。
齢10歳の小学四年生だがかなりしっかりした女の子で、彼女の手にはいつも母親の形見のぬいぐるみを持ち歩いている。
天「おう、ただいま。それとおかえり。」
星「二人とも、おかえりなさい。」
叶「あ、帰り道に日向さんとギルさんが帰ってくるところを見ましたよ。同じ時間帯だったんですね。」
莉「またみんなと揃って会えるのが嬉しい。改めて、おかえりなさい」
莉寿の言葉に、星彦はふっと目元を緩める。だが、その視線の先にある窓の外――夜の闇に沈む街には、今もなお悲鳴が溢れていることを彼は忘れていない。
星「……あぁ。全員揃うのが待ち遠しいな。だが、のんびり飯を食うのは今日までだ。明日からは、溜まりに溜まったゴミの掃除を始めるぞ」
叶「やっぱり…。父さんならそうくると思ったけどさ…」
星彦は空になったカップを置き、鋭い眼光を夜の街へ向けた。
星「法という根が腐っていれば、根から成り立つ正義も、そしてその正義に守られている人たちも死ぬ。俺たち一派が、この国の司法を一から叩き直してやる」
――帰還した巨星。その一歩が、日本の裏社会を、そして腐敗した権力構造を根底から揺るがすことになる。
織姫一派。彼らの真の戦いは、ここから始まるのだ。
名前:織姫 星彦(おりひめ せいげん)
誕生日:7月7日
好物:粕汁、酒、チョコ
身長:188cm
年齢:45歳
警視総監。
現在の日本の政治、憲法、秩序などを改善する為に日々頭を悩ましている。
警視総監だが特殊で、あまり警察署に行かず自宅で仕事を行っている。
日本の警察や政治家に呆れを生じている。
戦闘力はとても高く、基本武器は使わず素手であり、その場にある色んなものを武器にしている(乱定剣)。
警察の印でもある旭日章は付けており制服は基本肩にかけているだけで着崩している。
なんなら階級章もつける時や付けない時とまばらで自分の階級などに頓着はない。
なお、一代で築き上げた織姫財閥の当主でもあり、資金援助(合法)や土地の売買(合法)や経営資金に使っている。
いつも頭痛が続いており治らないためお酒をよく飲むがザルなため酔わない。
煙草はキセルで吸う。
自ら前線にでる武闘派の武闘派。
未亡人で現在は独身を貫いている。
裏社会の一部組織とは利害の一致により協力関係を結んでいるが、度を超えた場合はいつでもしょっぴく構えでいる。
織姫一派の拠点であり住所である場所
喫茶BAR『宝船』。
オーナーの天蔵とその妻とで開業した朝から夕方までは喫茶店で夜はバーになる店。
オムライスと天蔵特性ドリンクは絶品で『食べたら一周回って虚無になる』ほど美味しい。
その他のメニューもほぼ絶品で日々新しいメニューなどを考えている。
ケーキ屋のようにスイーツの持ち帰りなども行っており、値段もお手頃である為、商売繁盛である。