しすこん☆外伝 ブラコン美少女のACLR! 作:アルファるふぁ/保利滝良
「・・・痛っ」
ユウリの足取りはとてつもなく不安定だった 過労によるものではない それは彼女自身がよくわかっていた
しかしそれでも、ユウリの体は不調であった むしろ原因が不明な分、不気味ですらある
アライアンスを裏切りバーテックスに参画したエヴァンジェからの依頼を受け、ユウリはタナトスに乗り込もうとしていた
しかし、タナトスに乗り込む前からなにもない場所で転び、情けなく尻餅をつく
幸い、シーラ・コードウェルやエド・ワイズには見られていないようだ もしもこの瞬間を見られていたら、きっと二人はすぐに出撃を止めるだろう
立ち上がり、ACを見上げるユウリ
そして、今度はしっかりと歩きながら乗り込もうとする
「敵部隊を殲滅する!支援してくれ!」
EOを起動しながら、エヴァンジェのACオラクルが砂漠に躍り出た
砂の中から無数の
しかし弾が当たる前に無人メカは砂の中に潜り込む 弾丸は砂に突き刺さり、その下の無人メカには傷ひとつ付かない
別の方向からもう一機のモグラメカが砂から出てくる こちらはユウリのACを狙っていた
機体下部からエネルギー弾を連射するモグラメカ
タナトスが遮蔽物にしていたヘリコプターの残骸が、木っ端微塵となる
「くっ・・・おりゃっ!」
ブーストダッシュで爆風から逃れつつ、ユウリはミサイルランチャーを撃った このミサイルランチャー、垂直方向発射し敵の頭上に落ちるように当たるタイプなのだが、ある秘密がある
通常、あの無人メカは攻撃の瞬間砂の下から出てくるが、そのタイミングでなければ攻撃は通らない しかし垂直ミサイルなら、砂の下のモグラメカを倒せるのだ どんな原理かは不明なのだが、少なくともゲームではそうだった
うまい具合にちょうどモグラメカのいる地点にミサイルが突っ込んだ モグラメカが砂の中で大爆発を起こす
「うらうらーっ!」
振り向き、ロックオン そして発射
エネルギー弾を少し食らう その方向にミサイルを撃ち込む
砂の中には無数の無人メカの残骸が埋まった
しかし妙な事があった
エヴァンジェだ
EO以外に武器を使っていない どうにもやる気が感じられない
その理由をユウリは知っている 最後のモグラメカを撃破し、タナトスはバズーカをオラクルに向ける
「この力・・・やはりか それでは私が相手になろう!」
エヴァンジェはオラクルのメイン武器、リニア機構を備えた特殊ライフルを構えながら振り向く
が、既にタナトスはオラクルをロックオンしていた
バズーカが撃ち込まれる
「面白い!」
ユウリはエヴァンジェが裏切ることを予測していた
「そう言うこと・・・ユウリ、敵ACを撃破して」
「・・・はぁ・・・はぁ・・・了解っ!」