しすこん☆外伝 ブラコン美少女のACLR! 作:アルファるふぁ/保利滝良
この物語も、後半に入りました
つーわけで、たまにはゆっくりとした話も良いんじゃないかと思いまして
サブタイトル通りです
体が痛い
彼女がそう思った時には、彼女自信の意識は既に回復していた 時間にしてみれば一、二時間も経っていないだろう 逆に言えばそれほどの間気絶していたことになる
ゲームと同じではなかった 殆どの大筋はゲーム通りだったが、細かいところは完全にゲームとは違っていて
そう言えばとても嫌な体験をした
ライウンと遭遇した依頼のときのことだ あの超実力派レイヴンとの戦闘の前に、施設を制圧しておいた
そのときに、攻撃してきたバーテックスの歩兵を踏み潰したのだ
幸か不幸か、MTに攻撃するついでにやったので実際に凝視したわけではない
がしかし、ライウンを撃破したときに見たACの足跡は、妙に赤黒かった気がした
全く気にしなかったと言えば嘘になる だが精神が磨耗していたのは事実だったかもしれない
レイヴンを倒し続けた時に、そのレイヴン達の悲鳴や怒号、断末魔などをずっと耳にしてきた
その度に、こう思うのだ
『こんなの声優の演技じゃない、現実の声だ』と
声優と同じような声をした全くの別人が本気で自分の命を賭けているのだ
台詞が同じだろうがなんだろうが、それはもう命のやり取りだった
「・・・お腹すいた」
それはその事実を受け入れるのを避けた言い訳せいなのか、心からの声なのか 彼女にもわからないだろう
ベッドの隣の机に、フルーツバスケットが置いてあった こんな世紀末一歩手前な世界設定でよくこんなものを、と思ったが、そう言えばアライアンスとバーテックスの争い以外はゲームではそこまで描写してはいなかった
案外、非戦闘員は普通に暮らしているのかもしれない
林檎を一つ、手にとってかじってみる やや味が悪い 見事に農薬の感じがした
だが朝も昼も、この時間帯で考えれば夜も抜いた彼女にとってはそんなの些細な問題だった
芯をゴミ箱に投げ入れて、ふとバスケットの中に入っている紙を見つけた シーラとエドからのメッセージであった
そういえばこの二人も、ゲームとは比べ物にならないくらい人間味を感じた
たった一日で、よくこんな詰め込んだ出来事に立ち会ったと自分でも思う
しかし、病気で死んでしまったのに第二のチャンスが舞い込んできたのは、きっとなにか理由があるのだ だから、生きて戦い抜く
愛する人の顔を思い浮かべながら、ユウリはベッドから降りた
パイロットスーツを着て、ヘルメットを被り、携帯端末で依頼を確認し、そしてACガレージへ
まだまだ始まったばかりだ この地獄の一日は
同時刻、かつて世界を滅ぼしかけ、この世界のユウリの兄を死に至らしめた災厄が目覚めていた