しすこん☆外伝 ブラコン美少女のACLR!   作:アルファるふぁ/保利滝良

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vs皆大好きプリンシパル姉さん

でも俺はジナイーダ一筋


朽ちた羽根

 

輸送ヘリがタナトスをゆっくりと戦場へ運ぶ

水色に彩られたACは、そのフォルムとは正反対の色である

その中に、一人のレイヴンがいる こちらの世界(元いた世界)ではただの女子中学生、こちらの世界(アーマードコアの世界)では最強のレイヴンの妹

そんな謎の経歴を持つユウリは、地に降り立ったACの中で敵を見つめる

「・・・来た!」

サンダイルフェザー

レイヴンズアークが存在していた頃は、なかなかのランクのレイヴンであったらしい しかし今では生きるためにアライアンスに従い、かつての栄光を失っている

地上を浮游することでかなりのスピードを出すことができるフロート脚部を持つ白いACが、スナイパーライフルを構えた

「あなた、いい度胸ね 私たちに逆らおうなんて」

サンダイルフェザーがブースターを吹かし、タナトスがEOを起動した

戦闘が開始される

フロートACがマシンガンを乱射し、タナトスの装甲を削り始める

一方タナトスは、EOでサンダイルフェザーに随伴していた戦闘ヘリを撃墜した

タナトスの後方から、スナイパーライフルとミサイルを次々と叩き込むサンダイルフェザー 連続攻撃に、タナトスの頭部が破壊される

「相手が悪かった、そういうことね」

ミサイルを再び放ち、プリンシパルは余裕綽々で言った

マシンガンが直撃し、水色のACをもう少しで撃破できる そうプリンシパルが確信した瞬間、アクシデントが発生した

エネルギー切れだ サンダイルフェザーはタナトスの攻撃を恐れ、全力でブースターを吹かしながら戦闘していた これではエネルギーの減りも早い

そしてフロートACに積めるジェネレータでは、あっという間にエネルギー不足になるのは必然

まさか、ユウリはこれを狙っていたのではないか

「・・・!やるじゃない」

しかしフロートACはブースターを使わずとも機動力が高い 機動力を活かして重量ACであるタナトスを倒すには充分だった マシンガンとスナイパーライフルでタナトスにトドメを刺そうとする

しかしプリンシパルはまたもやミスをした

タナトスと正面から向き合ってしまったことだ

ユウリの兄セイジは、現実世界でもアーマードコアの世界でも、インサイド(腕部内蔵兵装)とEOと両手武器を一気に敵に叩き込む戦闘スタイルをしていた

それはどんな敵でも正面から叩き潰す、恐怖の戦法

この機体はそのセイジのもの ユウリが兄の機体の特性を把握していないはずはない

射線軸にサンダイルフェザーが入る

「いっ・・・けえええええ!」

暴力の奔流が、プリンシパルを襲った

 

 

 

 

 

プリンシパルは、自分の不甲斐なさに荒れていた

かつては最強クラスの女レイヴンとして名を馳せた彼女が、アライアンスに服従しなければならない理由 それは特攻兵器の襲来だった

アライアンスのような巨大組織に守ってもらわなければ、今頃彼女も特攻兵器の前に倒れていたであろう

それだけではない バーテックスとアライアンスの抗争が始まって、全てのレイヴンに懸賞金が掛けられた どちらかについて身を守らなければ、賞金狙いにいつ殺されるかわかったものではない

ここまで生きてきて、今更死ぬわけにはいかない あの栄光は取り戻せないかもしれない しかし、彼女はそれでも、生きていたいと願った

それが今、踏みにじられようとしている

許せなかった

「笑わせないでっ!」

弾幕から逃れたサンダイルフェザーが、ボロボロになりながらもミサイルを撃とうとする

しかし、タナトスは大してエネルギーを消費していない

そのミサイルは全弾、巧みなブースト移動で回避される

そして、タナトスがバズーカを撃つ

プリンシパルは吠えた 今までの生きざまを、晒して

爆炎に、哀れな女レイヴンは消えた

 

 

 

 

 

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