しすこん☆外伝 ブラコン美少女のACLR! 作:アルファるふぁ/保利滝良
リム・ファイヤーはレイヴンだ
いつか父ピン・ファイヤーを越えるのが、彼の夢だった そのためにレイヴンになった節もある
父はいつも戦場で生き残り、どんな依頼でも勝ってきた
リムはそんな父を尊敬し、同時に越えるべき壁として認識していた
ある日のことだった
ピン・ファイヤーが戦死したのは
リムは最初、嘘だと思った しかし敵ACに破壊された父のACのコアを見て、ようやく理解した
父は死んだと
以来、父を倒したレイヴン・・・この世界のユウリの兄を倒すべく、彼はアリーナで腕を磨き続けた
そして
結果は惨敗
「そんな・・・と、父さん・・・」
父の機体を受け継ぎ、これまで以上に努力しても、父を越えた者を越えることは叶わなかった 彼にとって、何かを奪われた気分だった
そしてその後、リムは再び修練を積み始める
再びあのレイヴンと戦うために
しかし特攻兵器の襲来後、彼の父を殺したレイヴンは死んだ
リム・ファイヤーは歪んだ
もしも特攻兵器が存在しなかったら?もしも父が死ななかったら?もしも父がレイヴンでなかったら?
もしもレイヴンが存在しなければ?
こうしてリム・ファイヤーは、レイヴン全てを憎み、殺し始めた
最早、リム・ファイヤーを止めることはできないだろう 彼の命を止めない限りは
「もう観念しろ!レイヴンなど不要な存在なのだ!」
四脚のACが、両手のマシンガンを放つ
ACの手のひらのような形をしたそのマシンガン、フィンガーは、五つの指から同時に弾丸を吐き出す この弾幕を避けきることなど不可能だ
案の定、ユウリはフィンガーの弾を大量に食らう タナトスの装甲がボロボロにされていく
その性質上、フィンガーはすぐに弾切れを起こす リムは自分のAC、バレットライフにチェインガンを撃たせた 砲口から無数の弾が飛んでいき、タナトスを襲う
ユウリは特殊な操作をした
タナトスのコアから、特大のブースターが顔を出す 燐光を放った後、それは莫大な推力をACに与える
「逃がすか!」
ユウリのACが逃げた方向に格納のマシンガンを叩き込むリム
しかしタナトスが逃げ込んだ先に?大型の貯蔵タンクがあった タンクが弾丸を阻み、タナトスの盾となる
「小癪な!」
タンクを飛び越えようとしたバレットライフ
しかしその頭上にミサイルが降り注ぐ 垂直移動型ミサイルだろう 障害物を乗り越え的確にバレットライフにダメージを与えてくる
それも一発や二発ではない ミサイルランチャーの中の全部のミサイルを、タンク越しにリムに叩き付ける
頭部が損壊しコアが壊れ、尚もミサイルの雨は止まらなかった
「まさか俺が・・・死ねるか、死ぬわけには!」
脚部もミサイルによりもぎ取られ、バレットライフはもう動けなくなった
そして、貯蔵タンクからゆっくりとタナトスが歩み出る ミサイル攻撃で、バレットライフはもう腕を上げて武器を撃つこともままならない
完全に無防備なリム・ファイヤーに、ユウリは両手のバズーカを向けた
そして・・・