東方長旅録   作:雪音の物語

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諏訪の国と祟神

「零、零、起きて出発するよ。

 

「出発?まだ日が出始めたばっかりじゃないか。もうちょっとゆっくり寝させてくれよ。」

 

「何バカなこと言ってるの、楽しいことは早めに始めるべきなの。それに私の旅についていくって言ったのは零でしょ?」

 

「そうだけど、こんなに早く起きるなんて聞いてない!!」

 

「そんな大声出せるなら、もう旅に出ても大丈夫そうだけど?」

 

こ、この野郎、今まで睡眠だけはちゃんと取るようにしてたのに、俺の安眠を妨害しやがって、覚えておけ。

 

「はぁ、仕方ないな。今回は譲ってやるよ。」

 

「じゃあこの荷物持って、ちなみに今回は寄りたい村があるから。」

 

雪音って俺のこと仲間じゃなくてただの荷物持ちだと思ってないか?これが仲間に対する態度じゃないだろ。

 

「この荷物って、持って行く物全部俺に持たせてるじゃん。」

 

「こんな、か弱い乙女に重たい荷物を持たせるのが男なの?」

 

か弱い?男を蹴り一発で吹き飛ばす女が?あり得ないあり得ない。

 

「なんか間違ってる?」

 

怖い怖い、そんな目で睨むなよ、おしっこちびりそうになったらどうしてくれるんだ。女性の前でちびるなんて永遠の黒歴史になっちまうぞ。

 

「ていうか、荷物結構重くないか?次からはなるべく軽くしてくれよな。」

 

「?今回は結構軽めのはずなんだけど。」

 

「はぁ?これで軽めって嘘だろ。50キロくらいあるぞ。」

 

「そりゃ2人分の食料と水に簡易寝袋、あとスコップとかが入ってるから当たり前でしょ。」

 

そう言い、荷物の中身を確認する。確かに旅に必要そうなものしかないな。クシとか化粧品を抜けばな。

 

「なにか変なものでも入ってた?」

 

「いや、なんでもないよ。話変えるけど今回寄りたい場所ってどこ?」

 

「諏訪っていう国、って言っても零はわからないか。とある祟神を中心にどんどん発展していき、大和の神と融合って言えばいいのかな?厳密には少し違うけどそういう形で発展した村だよ。」

 

「ふぅん、なんで大和の神と融合したんだ?」

 

「噂でしか聞いたことはないんだけど、戦いがあって祟神の方が負けた結果、融合という形で落ち着いたらしい。なんで融合したかはわからない。」

 

「あの村みたいなのか?」

 

妖怪になったおかげか、視力が前世と比べてとんでもなく良くなった。体感で言うと2.0くらいは絶対にあると思う。

 

「えーっと、あの国だね。間違いない、結構早めに着いたから自由行動にしようか。ちなみに零、村に入るときは人間の旅人のふりをしてね。あと妖力を0に近いレベルまで抑制すること。」

 

「そっか、妖怪だと対峙されちまうからな。どのくらいにどこ集合だ?」

 

「あの神社見える?日が落ち始めたらあそこに集合ね。」

 

「わかった、お金とかないのか?」

 

「お金?私もここに来るのは始めてなんだよ?この国のお金なんて持ってるわけ無いじゃん。お金が欲しいなら働くか何かして。」

 

まぁそうだな、歩き回るか、この国広いし。ちなみに言語は大丈夫らしい、読み書きはできないが発音はパーフェクトと言われた。

 

「やっぱ昼だからご飯系の店に人が多いな。俺はもう食べたから大丈夫なんだけど。」

 

そんな感じで特に何事もなく待ち合わせの時間になった。

 

「はい、お参り代くらいなら稼げたよ。お参りしよ。」

 

そう言われ、お金を手渡しされる。今頃だがこの国は昔の日本に似ている気がする。この賽銭とか特にな。これ持ってたら将来高値で売れるんじゃないのか?

 

「二礼二拍手一礼であってるよな?この国の文化って。」

 

「あってるし、大体の国は二礼二拍手一礼だよ。」

 

そんなことを喋りながら賽銭箱に賽銭を投げ込みお参りをする。

 

「よし、野宿できる場所を探そうか。」

 

「ちょっと待ちな!!妖怪が私の国になんのようだい?」

 

「別に面白そうだから見て回ってただけ。それになんで私達が妖怪だと思ったの?」

 

「嬢ちゃんはともかく、男の方、妖力を隠しているんだけど人間にあるべき霊力がまったくない、嬢ちゃんは霊力はあるがそれは陰陽師の死体の肉片に流れている霊力だよね?男と女の霊力の流れ方は全く違うことに気づかなかった?」

 

「やっぱ神様クラスだと騙せないかー。お願い、この国に迷惑はかけないから。」

 

「はぁ、とりあえず今日は神社に泊まって、監視するけど迷惑かける気ないなら大丈夫だよね?」

 

何が起こっているんだ?ていうか逃げないのかよ雪音。まぁ雪音が逃げないなら俺も逃げないけど。ていうか監視されるとか俺のプライバシーどうなるの?

能力で神様との心の距離を短縮してんのかな?もしできたとしたらチートやん。

 

「問題はないよ、それで監視するのは誰?まさか神様直々に監視とかしないよね?」

 

「男の方は私の使いでいいけど、あなたは私が監視するよ。頭もキレるし相当強い妖怪でしょ?」

 

「いやいや、私なんてそこら辺にいる、中妖怪と一緒だよ。」

 

「大妖怪にも勝てるのに?それに私に匹敵する妖怪を私が監視しなくてどうするのさ。」

 

「はは、それもそうだね。特に問題はないよ、あと模擬戦してみない?強いでしょ?面白い戦いができそうだもん。」

 

「普通だったら断ってるけど、今は大和の神に負けてイライラしてたんだ。その挑戦乗るよ」

 

は?戦闘?一体雪音は何がしたいんだか。ここまで掴みどころのない女は始めてだよ。

 

「表でなよ、今すぐしよう。」

 

「もちろん。」

 

そんな感じで戦闘が始まろうとして、混乱していた俺であった。

 

 

 

 




雪音の戦闘を入れようと頑張って考えてたら諏訪対戦省くことになっちゃった。
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