東方長旅録   作:雪音の物語

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第4話

なんやかんやで戦闘できることになったけど、零に説明を一切せずに私の気分屋に付き合わせたことは心のなかで謝っておこう。

 

「零、戦闘開始の合図よろしく。」

 

「ルールは何?」

 

「殺しはなし以外なら何でも。」

 

「オッケー私が勝ったら、色々付き合ってもらうから。」

 

「じゃあ、私が勝ったらこの国に滞在させてよ。」

 

「別にいいよ、私に勝てたらね。」

 

「この国に滞在するのか?気分屋がすぎる…」

 

「はいはいそんなことどうでもいいから、早く合図出してよ」

 

「わかったよ、3、2、1、スタート」

 

その合図を聞き終わった瞬間、身体強化の魔法を使って相手の鳩尾めがけて本気で殴る、もちろん能力で魔法の詠唱はなくしてある。

 

「速、完全な初見殺しだけど、一発で仕留めきれなかったね。」

 

「ただの身体強化の魔法だしね。」

 

「詠唱無しで、この出力の身体強化ができるなら、魔法使いとしてはトップレベルだよ?」

 

まぁ詠唱はあるにはあるがないに等しいだけなのだけど。

ちなみに短縮する程度の能力ではまだ過程を省くことくらいしかしたことないから、どの程度のことができるのかわからなしいし、能力の熟練度自体はとても低い。

 

「修行自体はするべきだと思うけど、旅で能力を鍛えてもなんの問題もなかったからね」

 

「魔法使いとしてはまだまだだね。本物の魔法使いなら旅なんてせず研究をもっとしているからね。」

 

「研究をほとんどしてなくてその強さか。」

 

出力が高いのは詠唱が長く威力の高い魔法を多く私が知っているからだ。能力がなかったら、まず、戦闘に魔法を使おうとすら思わなかっただろう。

 

「次はこっちのターンだよ。」

 

突然地面から土の手が生えてきて、私を鷲掴みにした。おおよそ能力だろうな、陸を操る能力とか土を操る類のものだろう。

 

「痛い痛い、身体強化魔法使ってて痛いって、どんな握力なの?」

 

「神様だよ?大和の神には負けたけど、それでも接戦だったんだ、強くて当たり前でしょ」

 

流石は神だね、威力もスピードもそこらの妖怪と比べたら段違い、まぁ負ける気はないけどね。

 

「壊してもすぐに修復されてるから抜け出せないんだけど。」

 

そう言いつつ、弾幕を展開する、これは零に聞いたら教えてくれた。私の能力だったらもっと強くすることができそうだけど、まだまだ先だな。

 

「なにこれ!!めっちゃ避けにくいんだけど、けど能力を解くわけにもいかないしな。」

 

能力の並行使用はさっきの言動からしてできないのかな?自分から弱点を喋るなんてこれが遊戯だとしても危機感なさすぎじゃない?

そう思いながら水魔法を使う。

 

「これなら、もう零の戦闘と同じように魔法だけでも勝てそうだね。」

 

「私を舐めてたら痛い目見るよ?祟神の恐ろしさ、とくと味わってね。いけ、ミシャクジ」

 

まだ強力な手札があったのか、まぁ零ほどの手札は持ってなさそうだけど。

それにあれは零がおかしい、戦闘経験が乏しい私じゃ手札がないと誤認してしまうのも仕方ない。

 

「白蛇って始めて見たな、美味しいのかな?」

 

「美味しいか確認する前に、土の手に掴まれながら、ミシャクジの攻撃を避けれるの?」

 

「確かに、一気に仕掛けてこられたら負けてたかもね。」

 

さっき使った水魔法によって脆くなった土の手を破壊した。欠点は服も濡れることだけどね

 

「濡れてる、身体強化魔法だけじゃなくて水魔法、いやほぼ全属性の魔法を使えると考えたほうがいいね。」

 

「身体強化魔法ほど得意じゃないから、相手の弱点をつかなきゃ戦闘では使えないけどね。」

 

まぁ格下なら使えるけど身体強化魔法で事足りるからさっきも言った通り戦闘での場面はほぼないかな。

 

「降参するよ。」

 

「え?なんで降参するの?まだ手札あるでしょ」

 

「あるけど、さっきのが破られたならどうせ勝てないからね。」

 

「つまんなーい、せっかく楽しくなってきたところだったのに。」

 

降参するのもいいが私の気持ちも考えて欲しいものだ。大和の神はどこに行ったのかな?せっかく滞在するならあってみたいが。

 

「負ける側の気持ちも考えてよ、あと滞在するなら私の神社を拠点にしな。少しくらいならもてなしてあげるから。」

 

「大和の神はいる?」

 

「いるよ、会わせてもいいけど、気に入られたら面倒くさいよ?酔いつぶれるまで酒は飲ませてくるし」

 

「大丈夫だよ、零は知らないけど私は酒にも強いからね」

 

「そういえば自己紹介してなかったね。私の名前は洩矢諏訪子、大和の神のほうは八坂神奈子だよ。」

 

「私の名前は上田雪音、連れの方は白凪零だよ。どっちもタメ口でいいから。」

 

「勝手に決めんな、別にためでも構わないけど」

 

「じゃあいいじゃん、それに敬語で喋ると堅苦しいでしょ?そういうところも考えているの!!」

 

「はいはいわかった、話変わるけど神奈子という神にもあってみたいんだけど」

 

「別にいいけど、気に入られても知らないよ?酒に強い私でも酔いつぶれるくらい飲ませてくるんだから。」

 

「そこまでなのか?まぁ二日酔いにたまになるくらいなら許容できるけど」

 

「諏訪子、外で戦闘でもしてたのか?大きい音がしなくなったから来たのだが」

 

鮮やかな紫色の髪をし、大きな注連縄が背中にある大人の背をした女性が出てくる。

 

「あなたが神奈子だよね?神力を感じるし、何より強いからね。」

 

「あんたが諏訪子と戦っていたやつかい?どうだったんだ?勝ったのか?」

 

「勝ったよ、諏訪子が降参しなければもっと面白かったのに。」

 

そう言って諏訪子を睨む雪音、あれ以上続けていてもただのいじめのような感じにしかならないと思うけどな。

 

「とりあえず、ここに住むんだろ?さっき聞いたよ。」

 

「滞在だけどな、少しの間お世話になるよ。」

 

「とりあえずさっきの戦闘がどんな感じだったのか話を聞かせてくれ。今日は沢山お酒が飲めるからな、もちろん断らないよな?」

 

もう夜だがいいだろう、戦闘の話なら俺は絡まれることは少ないだろうしな。

 

結局このあと諏訪子と零が飲みつぶれたのは別のお話…

 

 




雪音ちゃんの能力は強すぎるので熟練度を低いという設定にしました。これから少しずつ強くしていって調節していくつもりです
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