龍と狐と人間の子   作:人外の人間

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第14話 国周辺

今日は国の周りを歩いてみる。

 

門番さんには旅人であることを伝えているため、出入りは簡単である。やったね。

 

「生命力が違うね。」

 

瀬那「ね。あっち()は生命を排他的にしているかのようなところだったけど、こっちは息吹を感じられるよ。」

 

妖力も出た途端に復帰してきた。まあ、バレたら一溜りもないから無論隠しているが。

 

少し歩いていると、妖怪を見つけた。

 

普通の人から見れば可愛い少女だが、あの国の人や陰陽師とかそういう方に精通した人間、妖怪ならわかる。あの国の人は穢れに敏感だから、はっきり言ってわかるだろう。

 

「お腹すいた?」

 

少女は首を縦に振った。

 

「瀬那、死体ある?」

 

瀬那「あるよ。はい。」

 

「これあげる。」

 

少女「ありがとう。またね。」

 

少女は飢えていたらしい。これでしばらくは持てば良いが…。

 

少女…今更だけど、彼女多分130歳くらいだったなあ。

 

彼女と別れ歩いていると、獣妖怪がいた。

 

む、こっちにやってきた。

 

つい最近、妖怪になったような感じかな?

 

妖怪になるとはしゃぎすぎて普通に退治されるケースはよくみている。

 

だから、

 

「調子に乗ると退治されるよ。」

 

そんな意味を込めた優しい弾幕を撃つ。

 

※意味を込めたは伝わるように、本当に込めています。

 

獣妖怪はは、はい…ごめんなさい…気をつけます…と言っているような表情をしながら逃げていった。

 

あくまでも私たちは妖怪。人間に手を差し伸べることもあれば、妖怪に手を差し伸べることもある。

 

永琳曰く、国の上層部は汚職が多いとか。お灸を据えてやった方がいいか?

 

発展して荒れている。それは発展とは言えない。

 

人間は発展し、初心を忘れると調子に乗り、退化していく。しかし、調子に乗っているから自分たちはどんどん発展しているという気になる。

 

そういう生物が人間という種族なのだろう。

 

瀬那「あ、戻ってきたね。」

 

「本当だ。」

 

いつのまにかぐるっと回っていたようだ。

 

はっきり言う。国を覆っている結界の外側と内側の植物で緑が違う。

 

外側は生き生きとした、ちゃんとした生き物。

 

一方内側は、絵に描いたような、作りの生物。

 

穢れがあってこそ生物だと思う。本当に。

 

私たちはまず穢れがあるか怪しいけど。

 

そういうわけで、自然というのはものすごく大事で、木はそれをみるということなのだと、また一つ教養というか知識というか経験が増えた。

 

そうして、また門番さんのところを通り、家への帰路を辿る。

 

XXXX(ただいま)。」

 

瀬那「XXXX(ただいま)。」

 

この一言は、心に安らぎを与える。

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