…。永琳がいて良かった。
朝、寝ぼけながら2階の寝室から1階へ降りて行く時、
盛大にずっこけた。
あまりにも大きい音がしたので、永琳も瀬那もすぐに駆けつけた。
突然のことで妖力なんか使えるわけもない。
「いった!」
なんとなく足を見てみると、あらぬ方向に向いていた。
まあ、不意打ちとかで骨折なんて数百回はしている。
永琳「大丈夫!?」
瀬那「華那!?」
「足、見て…。」
永琳「あら!明日が変な方向に向いているじゃない!今すぐ診察室に運んであげて!」
瀬那は私をお姫様抱っこして診察室に連れてきてくれた。
…あの、正直言って不安定だったのとそのせいでスカートめくれそうになったのですが。運んでくれただけありがたいのだけど。
永琳「とりあえずこの薬塗るわね。この薬は浸透して骨の結合を促進してくれるの。」
「へえ。」
永琳「じゃあ足固定するから仰向けになって。」
医療技術はやっぱりすごい。妖怪じゃ考えられないようなことを平気でやってのける。それが人間。
そのかわり、妖怪より憎らしく、卑怯な手を使う。
しかも、その技術を使って。
上になれば上になる程、その傾向は強くなる。
永琳はこの国の賢者だとも言われるそうだ。だからこそ、そういうことをしない永琳は信頼できるのだ。
さて、絶賛ものすごい笑える(笑えるものなのか?)怪我をしてしまった。しばらくはここで静養だろう。
〜2日後〜
もう大体治ってきた。
いくら生命力が低く妖力が少なくなっているとはいえ、根は妖怪だ。あっという間に治り、固定具も取れた。
今日は永琳に紹介された温泉に行く。
なんでも、医者でもびっくりなほどの効能を持つ温泉なんだとか。
瀬那に肩を貸してもらいながら、そこに行った。
〜温泉〜
街中にある割にはそこそこ広い。
さっさと体洗って入ろう。
ジャブン。
はあ、気持ち良い。
ああ、確かに治るのを感じる。
へえ、この温泉は飲めるのね。
飲むとミネラル補給になる、と。
うーむ、少ししょっぱい。
そうして上がり、服を着て脱衣所を出ると牛乳が売られていた。
せっかくだし瀬那の分も含めて買おう。
ゴクッ、ゴクッ。
「ぷはー!美味しい!」
火照った体に沁みる。
何々?温泉卵、お出汁と一緒に販売中。
温泉水販売中。
これらも買ってみよう、と思ったが温泉水は自分で生成できるので温泉卵だけ買おう。
コンコン、パリッ。
「いただきます。」
とろりとした黄身、緩めな白身。少し温泉の味もついていて、美味しかった。
瀬那「そろそろ帰ろっか。」
「そうね。」
そう言って、永琳宅へ帰った。
華那「今日も端折ったな?」
作者「は、はい。」
華那「人外なんだよね?じゃあ本気の妖力を込めた拳で殴っても良いよね?」
作者「ひぇぇぇぇ!」