Side彩
今日は朝から瞑想で霊力を掴むのをするみたい。
昨日の午後はできなかった。
華那によれば、朝の方がすっきりしているからもしかしたらできるかも、ということ。
早速やってみよう。
〜2時間後〜
…、あ、これ…か?
引き出すイメージ、引き出すイメージ、
バルブがしまっていて、それを少しずつ開ける…
華那「お、できてきたんじゃない?
そしたら、それを少しずつ外に出してみて。そうすれば、操り方がなんとなくわかると思うよ。」
ちょっとずつ、ちょっとずつ、
華那「そうそうそう。じゃあ、今度は1点に集めてみて。それで、弾幕を作ってみよう。」
うう、まとまらないぃ…。
でも、焦っちゃダメ!焦ったら、意味がない。
焦らず、ゆっくり…
〜1時間後〜
ダメだ、まとまらないよ〜。
華那「お昼の時間になってきたし、一旦終わりにしよう。」
「は〜い。」
一旦ご飯。
これ忍耐力が試されるなぁ。
華那「忍耐力とかも含まれているの。
これね?結構重要で、
妖怪というのは大体が精神でできているの。
だから、精神を乗っ取られるというのは、すなわち死を意味するの。」
ああ、そういうことなのか。
確かにそれは重要だねぇ。
強く、踏ん張れる力がなければ、簡単に折れてしまうなら、精神が負けたということ。妖怪は精神の塊なのだから、精神が負けるというのは人間で言えば肉体が負けるということ。人間で肉体がなくなったら死。そういうことだ。
この修行は一つ一つに意味があるね。それぞれが、健全な妖怪へと一歩一歩踏み出せるのか。
「ありがとう。」
華那「ふふ、まだまだ長いからね?頑張って、立派な妖怪になろう。」
Side華那
彩は着実に人外へと近づいている。
彼女は普通の人でも打ち砕けるような修行?も耐え抜いている。また彼女は実際、人外への恐怖というのはない。そういう意味でも、彼女は人外になってきている。
それはさておき、私は種族的に人間な部分もあるからこそ言えるが、霊力も妖力も元は同じだから、どちらかしっかり覚えてしまえばあとはちょちょいのちょいだ。
妖怪になってからだと陰陽師とかそういう人達を撃退できない可能性があるから、今からやっているのだ。
「じゃあやってみようか。コツとしては、散らばっていっちゃう力をかき集めて、両側から押し固めるみたいな。そんなイメージでやってごらん。」
彩「わかった。」
彩の良いところ、それはすぐにめげないところだ。
これは永琳から聞いた話だが、なかなかうまく料理ができなかったとしても、量をこなしていくそうだ。また、長い距離を走っていて疲れても頑張って走り切るそうだ。しかも、今できないことは後回しにして、できそうなことは先にやる。後回しにしたものをやる。このようにやるそうだから、彼女の考え方はとても理にかなっている。
「できたじゃん!今の感覚掴めた?じゃあもう一回やって、完璧にマスターしよう。」
どうやら1時間経つ間にできたようだ。
繰り返し繰り返しというのは大切なことだ。
彼女は着実に成長している。それと同時に、これまで絶望で錆固まっていた歯車がどんどん動いていくかのように進み始めた。