龍と狐と人間の子   作:人外の人間

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第30話 祭り

今日は少々暑い、晴れた日だ。

 

この日は祭りが行われるらしい。

 

だから、大通りも通行止めで、ずらりと提灯がぶら下がっている。

 

屋台も出店していて、大賑わいである。

 

私も、普段着ている質素な和服ではなく、薄い桃色の下地で、華が入った着物を着る。

 

彩「似合ってるね!」

 

「ありがとう。」

 

これもかなり前に自分で織ったやつ。あそこの原っぱに桑も生えていたからその絹で織った。あそこはある意味ここよりもなんでもある。

 

そう言えば、刀鍛冶をしにあの原へ行ったとき、その地が他の場所より生命エネルギーが高かった。

 

他の場所に比べて元々高かったこの地が、私の妖力を受けたのかはわからないが、さらに高くなっていた。

 

その原は依然として好きである。

 

祭りに戻ると、いろいろなものが売っていた。

 

へえ、餅のうす焼きなんてあるんだ。安っ。

 

「すみません、これお願いします。」

 

屋台店主「あいよ!」

 

ジュー。

 

香ばしく焼ける音が食欲をそそぐ。焼き終わったら、すぐに味付け。

 

今回は塩とバター醤油を頼んだ。

 

塩はそのまま塩をかけるだけ。

 

バター醤油は、別のところにバターを出して、そこに醤油をかける。さあっと薄焼きを通して完成。

 

「いただきます。」

 

美味しい。素朴だけど、新しい感じ。

 

瀬那「あそこに射的がある。」

 

「え。種セットあるじゃん。絶対やろう。」

 

〜射的屋台〜

 

店主「いらっしゃいいらっしゃい!射的はやるかい!?」

 

「ええ、お願いします。」

 

店主「はいこれね。そっちの子も。10回まで打てるから頑張って!」

 

種セットのやつを絶対に引きたい。そうすれば、自給自足できる。

 

1回目。ハズレ。

 

2回目。惜しかった。

 

3回目も5回目も8回目もだめだった。

 

さあ、9回目。残すところはあと2回。行けるか!?

 

「ここ!」

 

バタッ。

 

しゃあ!とれた!

 

「やったああああああ!」

 

店主「はい、これね。トマト、にんじん、大根、きゅうり、その他諸々ある。」

 

「その他諸々なんかい。」

 

店主「ありがとねー。」

 

射的も案外良かった。

 

銃火器は妖怪からしたらいらない。私は武器を使うが、いろいろな理由で銃は使っていない。

 

今度は水風船のところに来た。

 

水風船は瀬那の希望だ。

 

店主「水風船でーす。あ、やりますか。」

 

瀬那「はい。」

 

店主「じゃあ割らないように気をつけて。」

 

色々なカラーバリエーションの水風船。

 

色とりどり。この国もこうなれ良いのに。

 

瀬那が釣り上げたのは水色の水風船。綺麗な色をしている。

 

よし、今日の祭り、まだまだ楽しむぞー!

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