龍と狐と人間の子   作:人外の人間

31 / 33
第31話 高天原

月夜見「やあ。」

 

「あ、こんにちは。」

 

瀬那「こんにちは。」

 

祭りから1週間、今日は月夜見と会う約束をしていた。

 

そういうことで、カフェに来ている。

 

え?月夜見がバレないかだって?

 

大丈夫、ちゃんと神力を隠して変装しているから。

 

月夜見「今日は僕の故郷について話したいと思うよ。」

 

「高天原ってどこ?」

 

月夜見「ここより西の方。人間も妖怪もわからないところにある。」

 

瀬那「まあ最古の妖怪である私たちには無用だね。」

 

月夜見「そうだね。というかまず月にも生身で行けるでしょ。」

 

「多分12時間あれば行けるんじゃない?というか私は能力ですぐ行けるし。」

 

月夜見「能力?」

 

「私は『水と火を操る程度の能力』と『陰と陽を操る程度の能力』を持っているの。さっき言った能力は後者の方ね。」

 

瀬那「私は『生き物をおびき寄せる程度の能力』を持っているね。」

 

月夜見「瀬那ちゃんのはわかるとして、華那ちゃんの『陰と陽を操る能力』って?」

 

「ああ、それは月と太陽とか、光と影ってこと。」

 

月夜見「へえ。妖力はどれくらいあるの?」

 

「私達より妖力が多い妖怪は見たことないね。」

 

瀬那「私と華那だと華那の方が大きいね。というか、元々ただの猫だった私が彼女の妖力を受けて妖怪になったから。」

 

月夜見「あ、そうなんだ。」

 

瀬那「最近は火車やってるね。」

 

月夜見「あれだっけ、死体泥棒だっけ。」

 

瀬那「そうそう。」

 

そう一区切りがついたところで、

 

店員「えーこちらが抹茶で、烏龍茶で、緑茶ですね。」

 

3人「「「ありがとうございます。」」」

 

私は冷たい抹茶を頼んだ。ちゃんと泡立って入る。人がやっているのかな。

 

月夜見「高天原には僕のお母さんのイザナミと、お父さんのイザナギがいるの。」

 

「そうなんだ。」

 

高天原は神聖な地であろう。私達の住んでいるところのように、絶景が広がるのだろうか。」

 

「高天と付くぐらいだからかなり高い場所にあるの?」

 

月夜見「そうだね。まずその時点で人間は来れないし、結界で隔離しているから妖怪も来れないね。入れるのは2人と神ぐらい?」

 

瀬那「じゃあ入れるだけですごいのね。」

 

「今度行ってみようかなー。」

 

月夜見「是非とも。2人は善良で紹介したいぐらいだよ。」

 

「じゃあお願い。」

 

瀬那「ありがとう。」

 

高天原に行くことになった。

 

神々の住む楽園。

 

こことは違った景色が見られる。

 

神々以外は入れない地。

 

神力で生命がみなぎる地。

 

人間達が理想とするであろう地。

 

そんな高天原を楽しみに、早く行きたいと思った。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。