月夜見「やあ。」
「あ、こんにちは。」
瀬那「こんにちは。」
祭りから1週間、今日は月夜見と会う約束をしていた。
そういうことで、カフェに来ている。
え?月夜見がバレないかだって?
大丈夫、ちゃんと神力を隠して変装しているから。
月夜見「今日は僕の故郷について話したいと思うよ。」
「高天原ってどこ?」
月夜見「ここより西の方。人間も妖怪もわからないところにある。」
瀬那「まあ最古の妖怪である私たちには無用だね。」
月夜見「そうだね。というかまず月にも生身で行けるでしょ。」
「多分12時間あれば行けるんじゃない?というか私は能力ですぐ行けるし。」
月夜見「能力?」
「私は『水と火を操る程度の能力』と『陰と陽を操る程度の能力』を持っているの。さっき言った能力は後者の方ね。」
瀬那「私は『生き物をおびき寄せる程度の能力』を持っているね。」
月夜見「瀬那ちゃんのはわかるとして、華那ちゃんの『陰と陽を操る能力』って?」
「ああ、それは月と太陽とか、光と影ってこと。」
月夜見「へえ。妖力はどれくらいあるの?」
「私達より妖力が多い妖怪は見たことないね。」
瀬那「私と華那だと華那の方が大きいね。というか、元々ただの猫だった私が彼女の妖力を受けて妖怪になったから。」
月夜見「あ、そうなんだ。」
瀬那「最近は火車やってるね。」
月夜見「あれだっけ、死体泥棒だっけ。」
瀬那「そうそう。」
そう一区切りがついたところで、
店員「えーこちらが抹茶で、烏龍茶で、緑茶ですね。」
3人「「「ありがとうございます。」」」
私は冷たい抹茶を頼んだ。ちゃんと泡立って入る。人がやっているのかな。
月夜見「高天原には僕のお母さんのイザナミと、お父さんのイザナギがいるの。」
「そうなんだ。」
高天原は神聖な地であろう。私達の住んでいるところのように、絶景が広がるのだろうか。」
「高天と付くぐらいだからかなり高い場所にあるの?」
月夜見「そうだね。まずその時点で人間は来れないし、結界で隔離しているから妖怪も来れないね。入れるのは2人と神ぐらい?」
瀬那「じゃあ入れるだけですごいのね。」
「今度行ってみようかなー。」
月夜見「是非とも。2人は善良で紹介したいぐらいだよ。」
「じゃあお願い。」
瀬那「ありがとう。」
高天原に行くことになった。
神々の住む楽園。
こことは違った景色が見られる。
神々以外は入れない地。
神力で生命がみなぎる地。
人間達が理想とするであろう地。
そんな高天原を楽しみに、早く行きたいと思った。