龍と狐と人間の子   作:人外の人間

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第33話 ロケット発射の打ち合わせ

あれから4日、議員らを乗せたロケットは月に到着した。

 

そして、報道陣がその様子を取材し、一部のテレビ局ではライブ放送も行うようだ。

 

永琳「今、月の都はこれぐらい建設が進んでいるらしいわ。」

 

瀬那「へえ、区画の道路の半分はできたんだ。」

 

「じゃあまだ建物は建設されていないのね。」

 

まず道路を造って、それから建物を作るらしい。

 

「あ、話始まった。」

 

今テレビは例の生放送をしているチャンネルを映している。

 

議員A「本日はこのようにね、ロケットで月の都の建設を視察しに来ました。まだ道路だけということですが、ぜひ工事している"人"に頑張ってもらって、みんなで早く移住できる日を望んでいます。」

 

「ねえ永琳、月の都の建設って玉兎も働かせられてるんだよね。」

 

永琳「ええそうよ。それがどうしたって言うの?」

 

「この議員さ、工事している人って言って、玉兎のことについては何も触れてないじゃない?で、会議でその話は持ち上がっているだろうから知っているはず。それで労っていないとかそういうのってどうなのだろうね。」

 

瀬那「ああ、確かに。」

 

これで批判が集まるのかはわからないが、別にこういうのをやった回で批判が出た回はないらしい。

 

結局、この国、国民の体質が出ている。

 

汚職は特にないが、自分たちは偉く、他の人間含む生物はただの道具またはゴミ、あるいは下僕、奴隷としか考えていない。

 

永琳は、それに嫌気もあるようだ。このようなことから、一概に全国民がこういう性格をしているわけではないというのもわかる。だから、この国の全ての人を軽蔑というか、差別というか、そういうのはいけない。まあ、まず例えそういう人であってもしてはいけないと私は思うが。

 

テレビに戻ると、記者陣からは理想を訊かれていた。

 

議員A「私はやはり寿命がなく、恒久的に生き、技術が発展すれば良いと思います。」

 

人間の寿命をそのような方法で無くしたら生きるというのではないのだよ。

 

議員B「ええ、私はですね、妖怪の侵略がない、平和な楽園になることを期待しますね。そうすれば、国民全員の安全も確保できますし。」

 

それは別に人間なら考えることだし。

 

議員B「この計画が遂行できるのも月夜見様のおかげですね。この場を借りて感謝します。」

 

議員A「こちらからも御礼申し上げます。」

 

それを言うのだったら自分たち以外をきちんと対等に見るようにしてから言え。

 

こういうので出てくる。

 

瀬那「ほんっとうに自分たちのことしか考えていない。もう失望したよ。」

 

永琳「ごめんね?」

 

永琳まで謎の謝罪をしてしまうほど、性根が腐っているのだ。

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