「客室あったんだ。」
月夜見「神々で会合を開くときに使われるね。あ、2人とも1部屋にする?」
瀬那「それで良いよ。」
「ええ。」
月夜見「ここのお風呂は温泉だから、ゆっくり入って。じゃあ夜ご飯になったら呼ぶね。」
そこそこ広い客室。
たしか高天原温泉というのがあったから、それなのか?
瀬那「あれだね、浄化はされているけど浄化はあの国とここでは違うね。」
「まあそうだね。あれは生命を無くそうとしているのに対し、こっちは不純を無くそうという感じだからね。まずこっちは自然に漏れ出る神力でなっているみたいだからそういう意味でも違うよね。」
瀬那「あー確かに。」
「風呂入ろっか。」
瀬那「そうだね。」
というわけで入浴。
「露天風呂だね。」
瀬那「ね。しかも客室専用だからよくできてるね。」
「体洗おう。」
久々に体を流した。ここまで来るのには1日半はかかった。
体も洗い終えたのでお風呂に入る。
「ふぁ〜。」
瀬那「気持ちいいね。」
「ね。こっちは硫黄泉ってほど硫黄泉ってわけでもないね。」
瀬那「あっちは塩化物泉だっけ。」
「そうそう。またちょっと違うから効能も違っていい気休めにはなるんじゃない?」
気持ちいい。
とりあえずお風呂は気持ち良い。
風呂から上がってのんびりしていたころ、月夜見が来た。
月夜見「夕食できたからおいで。」
「はい。」
瀬那「わかった。」
食卓に行くと、米、鮭、葉野菜、浅漬け、そして味噌汁の一汁三菜だった。
一汁三菜は理にかなっているし、食べやすいのだ。
4人「いただきます。」
「そういえばこれらの食材どこで採れたの?」
アマテラス「この山の麓で採ってるよ。まず人間は入らない場所だし。」
瀬那「へぇそうなんだ。」
月夜見「僕がまだこっちに住んでいた頃よく採ったなあ。あ、そういえば例の国の件で月に行くことになったから、もしかしたら会えるのは最後かも。」
アマテラス「あらそう。なんだか寂しいけど、人間たちの信仰が大切だから仕方ないね。地球は任せて。地球は太陽の私、月は夜の月夜見だからね。」
瀬那「(小声)これこそ"陰と陽"じゃない?」
「(小声)そうだね。」
瀬那の言う通り、これこそ陰と陽だ。
陰がなければ陽がない。その逆も然りだ。
1つと言うのは顕生界では基本あり得ないのだ。
「この鮭脂が乗っていて美味しいね。」
瀬那「かなり良いやつだね。他のも美味しい。」
「うん。」
アマテラス「ありがとう。」