日が昇り、明るい朝を迎えた。
ご飯は面倒なのでさっさと家を建てる。
これでも妖怪の身。体力などは人間の数倍もある。
ましてやかなり強いほう。普通に妖怪よりもあり、人間から見たら十数倍にもなる。
とりあえず基礎を固められたので、木を建てる。
一番良い質の太い材木を大黒柱として建て、祈りを簡易的に捧げ、力を他よりもかける。
大黒柱がぽっきりいったら大変なことになる。
瀬那「こう?」
「うん。」
今の時刻は午前8時ごろだろう。
柱は大体立った。
月夜見「何か手伝うことある?」
「…じゃあ前の家の中のもの全部出して、解体してくれる?」
月夜見「わかった。」
月夜見にお願いをしたら、材木を用意する。
そして梁を差し込む。これが"木組み"だ。
釘とか使うと木の傷みが早くなる。
あくまでも自然として生えていたそのままを使う。
木組みは、時間が経つと自然と中の水分によって膨張し、建ったときよりもさらに強固になるのだ。
平屋にしたのはわざわざ2階にする理由がない。
まず、土地自体かなり広い。人がいっぱい入るとかそう言うわけでもないから、部屋を大量に作ったって宝の持ち腐れである。
梁も全部できたら、壁と瓦を同時並行でやる。
塗装は漆喰。なんか町の店で漆喰を売っていた。
漆喰は石灰からできていて、防火の効果がある。
はっきり言ってほとんど活躍しないだろうが。
まあ木が剥き出しとかよりはマシだろう。
その塗装も含め瀬那に頼んだ。
私はその間に瓦を窯から取り出す。
瓦は力とか使って速攻で乾かした。さすがに粘土はこの辺ではあまり採れないので、川の上流の方へ行って採ってきた。
え?川の上流は粒が小さい*1のは少ない?
『え?そんな曲がる?』というぐらい曲がっているところがあってそこで採ったのだ。
色は
野原があり、その少し高い丘にある白い壁に黒い瓦の家。
なんとなく風情がある。
そんなわけで頑張って仕上げた。
鍵は能力のやつで水を使って張った。私か瀬那が開けようと思えば開けられる。だから、実質的に鍵がない。
瀬那も壁を張り終えた。
あとは内装とかだけ。
ここまで時間がかかっていなさそうだが、実際はもう夕方である。
月夜見「お疲れさん。街でお茶買ってきたよ。」
「ありがとう。」
瀬那「冷たいやつだ。ちょうど欲しかったの。」
「解体お疲れ。ありがとね。わざわざ手伝ってもらって。」
月夜見「良いよ良いよ。」
もうすぐ夏。まだ梅雨には入っていないが、少し暑くなってきた頃。日差しも強くなってきた。
一休みして、今日の分仕上げたらまた明日だ。
月夜見「建築ってこんなに早いものだっけ。」
「いや…」
瀬那「そんなことないと思う。」