斑鳩宮で一晩を過ごした。
聖徳王「おはよう。」
使用人「朝ごはんです。」
聖徳王「どうぞ。」
「ではいただきます。」
都の中心人物なだけ、やはり金があると感じさせる使用人の数、食材である。
しかし、これが後の、前世の知識から推測するに発展した都市になるのだから、大切さがわかる。
瀬那「美味しいですね。そういえば、大王はお元気で?」
聖徳王「元気だ。やはり主権は大王だからな。」
彩「それは良かった。」
布都「おはよう。今日はどうするのだ?」
聖徳王「隋にも使いを送らねばならぬ。」
聖徳王は裏では道教を信仰している。
そんなのが都にバレたら大変である。
というか瀬那曰く猫ネットワークですでに一部の陰陽師は気づいているのだとか。
まあ気ままにバレないようにするのが良いかな?
なんか、どうしてもまた会う気がしてならない。
それはそうと、隋、中国に送る使いは誰を抜擢するのだろうか。
まだ朝貢が大切な時代。この時代の使いは大事な意味を持つ。1つは金印や銅鏡で国王として認めてもらう。これによって国内にも正式な国王という地位を示すことができる。2つ目は貿易。絹織物などの輸入、そして輸出もある。3つ目は学習。中国のほうが進んでいるから成功事例を見られる。4つ目はこの時代特有、仏教の伝来だ。正式な仏教は今の革新派の人々にインスピレーションを与える。
だから、適切な人材でないと断られたら日本からしたらたまったもんじゃない。
「ごちそうさまでした。片付けますのでじっくり考えてください。あと私たちは尸解の護衛しますので。」
聖徳王「すまぬ。心置きなくやらせてもらう。」
瀬那「ええ。私たちは旅人で都が面白そうだから寄っただけなので。」
「そういえば、物部様の親は聞きませんが。」
布都「ああ親?親なら仏教反対だとか言ったから殺した。」
瀬那「へえそうなんですね。」
布都「最初は仏教のほうがよかったんじゃが、途中から道教気に入って。」
「まあ無理もないんじゃないですか?道教と日本神道は自然崇拝とか考え方近いし。」
聖徳王「仏教のほうが政治はしやすいから表向きは仏教。」
彩「へえ、そんな複雑な事情が。」
尸解仙、確か仙人の中では一番下位。まあ生への執着が生まれたのだろう。政治をする上で。
まあ私は正直言えば神側の存在に近いし。
無信仰というわけじゃないけど。後から生まれても敬意はある。
何はともあれ、今を謳歌したいものである。