龍と狐と人間の子   作:人外の人間

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今回ほんの少し長いです。


第57話 丹薬購入作戦

厩戸王「そろそろ丹薬を準備しよう。」

 

厩戸王は、ついに丹薬を準備するようだ。

 

尸解仙になるには、

 

1.修行で堅い精神にする。

2.丹薬*1で体を浄化し、強靭にする。

3.寿命で身代わりに宿し、肉体を持っていく。

 

これでなれるのだが、丹薬は陰陽師や商人網の目を掻い潜らなければならない。

理由はもちろん、世に厩戸王たちが裏で仏教を信仰していないことが広まったらとんでもない混沌が広まり、彼らはもちろん朝廷の地位も失う。だから極秘裏に行う。

 

ここで作戦として考えたのが瀬那でごまかす作戦。

 

瀬那は元が猫で、今は火車。猫になれるので、出入りは都の外に抜けて猫になったり人型になったりすれば足がつかない。ましてやこの時代の世にGPSなんてないだろうし。

 

「こんな作戦でどう?」

 

瀬那「良いと思う。陰陽師にバレないように隠し結界張るから。」

 

「それが良いね。」

 

彩「私も闇で隠せると思う。」

 

そういえば彩は常闇妖怪。闇も自在に操れば自覚できない、できたとしても感じられない不視を実現できる。

 

「じゃあ遠くから使って。」

 

彩「わかった。」

 

厩戸王「良いね。わざわざ我らのためにありがとう。」

 

「いえいえ、私たちは旅でこの国がなくなって欲しくないので。」

 

厩戸王「おもしろいな。」

 

布都「まだまだできなさそうじゃの…。」

 

「気長に。せっかちにやると仙人になれないですよ。」

 

布都「そうじゃの。きちんと修行するかの。」

 

厩戸王「丹薬で体を清める。清めたあとはどのような感覚なのだろう。」

 

厩戸王はそっちのほうも興味あるのかい。

どちらかといえば尸解成功するかなとかそういうの想像する気がする。

 

瀬那の猫ネットワークによれば陰陽師網でこの噂はもう回っているらしい。

中にはもうすでに阻止するために動いている陰陽師もいるとか。

 

猫ネットワーク、有能。

 

ということで、明日は実行する日。

 

祈ろう。

 

〜翌日〜

 

瀬那「では行ってきます。」

 

彩「行ってきます。」

 

「行ってらっしゃい。」

 

ついに決行。

 

瀬那も猫化した。一気に駆け出る。

 

彩は気配を消している。

 

瀬那とは脳内通信できるようにした。

 

瀬那「森の外着いたよ。今結界張って彩に不知覚闇かけてもらってる。人型化するね?」

 

「はい。頑張って。」

 

ここからは人の流れに合流。

 

早速商人がいたので丹薬を購入。

 

商人「厩戸王様にはバレないように気をつけて。」

 

厩戸王にバレたら「仏教をあつく敬え」とか言っているからまずいと思っているのだろう。まさか渡す相手が厩戸王だとは思ってもいないだろう。

 

その後、すぐに外れて猫化し、一気に駆ける。

 

瀬那「ただいま。」

 

彩「ただいま。」

 

「おかえり。お疲れ様。」

 

瀬那「こちら丹薬3つ。厩戸王様、郎女様、布都様でお使いください。」

 

厩戸王「ありがとう。」

 

これで丹薬購入作戦成功。

*1
水銀とか入った薬

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