厩戸王「じゃあみんな、今までありがとう。」
布都「ありがとのお。また仙人として会おう。」
郎女「じゃあね。3人とも。」
今日は3人が道教の「尸解」をする。
尸解についてもう一度説明すると、
水銀などが含まれた丹薬を飲み肉体を清め、そして修行で精神を整える。
その上で死んで形見に魂を移し、肉体を消し去ったりすることによって「尸解」が成立する。
今日はその最後の工程を行う。
ちなみにだが、尸解仙は天仙、地仙、尸解仙とあるうち、一番下っ端である。理由としては、他の仙人は死なずにそのまま仙人になるが、尸解仙は一度死んでからなるからである。ただし、一度死んでいるので、死神に追われることがないという利点はある。他の仙人は寿命を先延ばしにしているので生きていても死神に刈り取られる可能性があるのだ。
尸解仙の概要がわかったところで、そろそろ尸解の儀式を始めるので、全力で護衛する。
瀬那は猫状態で床下や地上から護衛、彩は闇で斑鳩宮を隠す。そして私は空中からの護衛。
案の定、某反する陰陽師がいたので、都の外れまで妖力を込めて蹴り飛ばす。
もちろん結界も張っているので、侵入しようとするとすぐわかる。
結界の情報から、厩戸王らは死んだらしい。
ここからが本番。こんなところ絶対にばれてはいけないので、秘術でこの辺にいる人の自分たちを認識した記憶を消す。10億年以上生きているのでそんなことちょちょいのちょいである。
妖力を浪費するというデメリットがあるにはあるが。
ひとまずこれが終わるまでは見張る。
強力なのが近づいたと思うと侵入しようとした妖怪を退治していただけの陰陽師がいた。別になんとも思っていないらしいので良かった。
もし応戦とかなったら他に行けなかったので危ない危ない。
穴掘って直通しようとしているのがいるけどそっちは瀬那に任せよう。
結界をなくす。死体をとらせるために。
陰陽師が来るので猛スピードで移動する。
なおかなり高速なので動体視力10.0ぐらいないと見えない。
しばらくすると、瀬那から普段使っていない紙の式神で連絡が来た。
尸解が終わったみたいだ。
そうしたら、速攻で自分たちの場所へ戻る。
音速ぐらいの速度で飛ぶ…のは 30kmぐらいで、あとはゆっくり飛ぶ。
そうして帰ってきた故郷。
美しい花々、水が迎えてくれる。
「帰ってきたね。」
瀬那「ね。都の生活も長かったなあ。」
彩「誰もいないけどただいま。」
これで、私たちの都の生活は"一旦"幕を閉じることになる。
しかし、楽しかったものだ。