「…大豆なくなっちゃったなあ。」
家の横にある畑では、大豆を育てていた。
しかし、今年は大豆が大凶作。
何が困るか。
整理しよう。
私の種族は龍と狐と人間。
狐はお揚げが好き。無論私も。というかたまに食べないと妖力が落ちる。
お揚げは大豆製品。そう、大豆が欠かせないのだ。
それよりも、味付け用の醤油と味噌がなくなるのが辛い。
毎年作って、何年か熟成させている。数年後の分に影響が出るのだ。
都のほう行ってみて、大豆を入手しよう。
「瀬那、都のほうに商人から大豆買おう?」
瀬那「大豆が獲れないからってそんな。」
「醤油と味噌。」
瀬那「…あ。」
〜都〜
「あ、あったあった。…というか今更だけど、味変わっちゃうかなあ。」
瀬那「そうなんだよねえ。うちの大豆、何かが違うから美味しいもんね。」
「どうする?」
瀬那「なよ竹のかぐや姫のところに潜入してみる?」
「それ良いかも。」
目的がいきなり変わった。
一旦茂みに入って、瀬那には猫化してもらう。
私は…狐にでもなっておくか。
〜屋敷の中〜
かぐや姫「あら?こんなところに猫と狐…」
人型に戻る。
かぐや姫「うわ!って、人間?」
「私は光原 華那、」
瀬那「瀬那です。」
「なよ竹のかぐや姫の噂を聞いて忍び込みました…ご無礼すみません。」
かぐや姫「良いわよ。私もそういう存在に近しいから。本当は蓬莱山 輝夜って言うの。あとさ、タメ口で良い。」
「わかった輝夜。」
この感じ…
瀬那「でも妖怪に近しいってどういう…」
輝夜「私、実は月から流刑されてこっちに。」
2人「「!?」」
輝夜「どうしたの?2人して驚いて。」
「月ってあの遠い?」
輝夜「ええ、そうだけど。」
あの月の民!?でも、性格は捻じ曲がった性格ではないからなあ。
「一応私たちのこと話すとね?
1億年ぐらい前、そこには国があって、で月へロケットで飛んでったの。
それが今月の民と呼ばれる人たち。だから私たち、月の民を地上にいた頃から知っているの。」
輝夜「え、そうだったの!?そりゃあんなに驚くわけだ。」
瀬那「永琳っていう人の家で半年ぐらい居候していたと思うけどね。」
輝夜「永琳!?私を世話してくれている永琳…そういえばそんな話してたかも。」
意外な接点が見つかった。
「ところで、輝夜はなんで流刑されたの?」
輝夜「永琳が薬作っているのは知っているでしょう?
その中に蓬莱の薬というのがあったの。その薬は魂を主軸にし、死を迎えてもまた新たに肉体を作れるようになる、すなわち不死の薬。それを飲むことは月では重罪なの。だから、月の民からしたら最大限の罰である地上への流刑が執行されたってわけ。」
瀬那「飲んだ理由は?」
輝夜「月がつまらなかくて、性格が嫌いだったのと、地上に興味があったから。」
地上の頃、なんとなく似たような薬があったような気がする。それが発展したのか。
輝夜「でもほんと、求婚されたから困っちゃうんだよね。」
瀬那「されたんだ。」
輝夜「無理難題押し付けたからけどね。」
これは都に住むことになりそうだ。