翌朝。
私たちは女中として潜入している。
念には念を入れて術をかけているので、「この人いたかな?」などを気に留めないようにさせているため、女中はだれも疑わない。
輝夜「おはよう、華那、瀬那。」
「おはよう。」
瀬那「おはよう。」
挨拶をして、朝食を済ませたら、
輝夜「わかった、ありがとう。2人とも、隠れてて。」
そうして、輝夜の後を着いていく。
輝夜「なんですか。」
石作皇子「仏の御石の鉢です。どうか、結婚してくれませんか?」
輝夜「どれどれ、これはお寺のものじゃないですか。早くおかえり?」
石作皇子「ごめんなさい〜!」
皇子なのに情けない。帝の面目潰れだ。
間髪入れずに
車持皇子「姫様、蓬莱の珠の枝*2です。」
輝夜「さて、見てみましょうか。」
職人1「おい、金早く渡せ!その蓬莱の珠の枝っていうやつの代金!」
職人2「横暴だぞ!」
輝夜「偽物だったのね。お帰り。」
車持皇子「チッ、ではさようなら。」
なんか車持皇子のほうがやばそう。
輝夜「はあ、私は無理難題を押し付けて遠回しに諦めろって言っているのになぜ嘘をついてまで…。」
瀬那「まあ人間は恋のためなら努力できる力があるから。特に男性はその辺り恋関係なく疎い。」
輝夜「やっぱり女はいいわねえ。決して男全員悪いわけではないけど。」
輝夜は直接拒否することを言わないのが優しいと思う。
それにしても、帝の側近が嘘をついてまで求婚、ヤンデレかな?
こうやって失敗、しかも嘘で失敗すればするほど周りからの視線は冷たくなっていくのだ。
「では私は女中として潜入しているので家事のほうを。」
輝夜「ええ、わかったわ。付き合ってくれてありがとう。」
あくまでも女中。きちんと仕事をしていなければ疑われてしまう。とても大事なことだ。
Side輝夜
この華那と瀬那に会って1日。
この2人は相当な実力者である。
まず、都に怪しまれずに入っている時点で相当すごいと思う。
そしてなにより、永琳を地上にいた頃から知っているとなると相当な実力者である。
しかも10億年ぐらいと言っていたから、永琳よりよっぽど長い。
そのため、永遠と言っても等しい時間を過ごしている。
うん、また
本当、地上の男性は変態だ。…いや月もか。
「翁、石作皇子とか車持皇子がうろいついていたりしていないか警備してもらえる?」
造「わかった輝夜。頼んでおくよ。」
華那「輝夜、ご飯持って来たよ。」
瀬那「これね。」
「ありがとう。」
「それにしても、月にはない温もりがあるわね。」
華那「そりゃそうだよ。生命の穢れがあるもの、穢れは温もりでもあるのだから。でも地上にいた頃はまだちょっとあったけどなあ。」
瀬那「月は完全に穢れがないからなくなったんじゃない?」
地上…月に帰りたくなくなって来たわね…。