龍と狐と人間の子   作:人外の人間

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この話が早いところで完結してしまいそう…字数少ないのに。
できれば800は行きたい。


第73話 竹取物語③

「…?」

 

ここ(輝夜の屋敷)に来て早4日経った。

 

今は月夜なのだが、なんとなく霊力を感じたので外に出てみる。

 

その刹那、とんでもない怨念を感じた。

ここに来る理由は輝夜絡みとしか思えない。とりあえず瀬那と輝夜呼ぼう。

気配を完全に消す。

 

「(小声)瀬那、瀬那?」

 

瀬那「う…ああ華那?こんな夜中にどうしたの?」

 

「怨霊がいるの。」

 

瀬那「ええ?…じゃあ私は輝夜のほう行くから、そっちお願い。」

 

「ありがとう。じゃあ。」

 

なんとか瀬那に出会えたのでまたいるところに戻る。

 

「貴方は誰ですか。」

 

怨霊「あ?輝夜に求婚したのに無理難題のせいで死んだ大伴御行(おおとものみゆき)だよ。そこどいて。」

 

「行かせない。というかなんで死んだ?」

 

御行「竜の首の珠を見つけに遥か南のほうへ行ったのだ。見えたと思ったときに転落したのだ。わかったならどいてくれ。俺は殺したいんだ、輝夜を。あの憎い。」

 

()かせるわけないでしょうが。」

 

戦闘になった。御行はいち早く抜けようと、隙ができたように見えた瞬間に行こうとする。

私がそんな簡単に通すと思ってはいけないが。

女中に陰陽師がいたのか。そう思っていそうだが、実際は妖怪というだけ。

怨霊なのだからわかるはずだけど…。

 

隙のない弾幕を放つ。均等に打たないことで疲弊しやすくしている。

私はまだ人間の部分があるから怨霊の乗っ取りはしずらい。だからまだ安心はできる。

 

御行「おりゃ!」

 

「周りのことが見えていないんだね。もう貴方すでに結界に包囲されているからね?」

 

御行「!?」

 

私がそんな手を抜くはずない。

まだこう言ってくれるだけありがたいと思ったほうが良い。

早く成仏させないと。

 

しかし、御行もやられまいと仕返しをする。

霊特有の姿消し。

それでも及ばない。そりゃそうだ。

元はただの公達。護衛するより護衛してもらうほうだ。

 

そう言いつつ、厄介なこともある。

怨念が常にうずいているせいで、怨霊が寄ってきているのだ。

街の遠くで陰陽師が戦っているのが聞こえる*1

陰陽師もこちらに向かってきている。

 

御行も少しは覚えたのだろうか。結界を張ってくるようになった。

 

「圧縮。」

 

*2高密度弾幕を撃つ。

一般に全方位攻撃というと、攻撃をする側から広がる攻撃を言う。

しかし、今私がしているのは集中全方位攻撃。

攻撃される側に周りからの集中的な攻撃。

 

能力を使って浄化する火の成分も混ぜている。

 

御行「体が…焼ける…!」

 

火で焼けているのではなく、浄化で焼けている。

一気にするとそのような感覚になるのだ。

 

陰陽師1「大丈夫ですか!?」

 

陰陽師も来たようだ。

 

「大伴御行を名乗る怨霊なんだけど、今攻撃して効果抜群。ただ成仏には持っていけないと思うの。いけそう?」

 

陰陽師2「ええ、私共霊の対処もしているので問題ないです。ここまでして下さりありがとうございます。」

 

「いえいえ。」

 

その後、無事に成仏して一件落着となったのであった。

*1
聴覚として入るのではなく、力の揺れなどから感じている。

*2
ウルトラスーパーハイパーデラックスエクストリーム

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