機関全開、最大船速。駆逐艦を抱えたまま横須賀鎮守府に向かう。
「ん?これは・・・。」
艤装に、消えかかってはいるが、菊と桜の花を組み合わせた意匠を見つける。この意匠は、自分の艤装にもある。まさかこの方は、自分と同じ実証実験艦艇?
「対空電探に反応、友軍機だ。」
上を見ると、1機の航空機が飛んでいた。
「発光信号確認”我二続ケ”。」
「分かりました。ついていきますね。」
少しして、陸地が見えてきた。帰投し始めている艦隊も多い。
「陸地に接近しました。上空の誘導機の派遣、ありがとうございました。」
「目の前に艦隊がいるだろう。その艦隊についていってほしい。」
「分かりました。」
目の前の艦隊、あれですね。手を振ってくれました。今は両手がふさがっているので、返してあげられませんね。
「こ、こちらです。ついてきたください!」
「ありがとうございます。なるべく急ぎましょう。」
ここが横須賀鎮守府、大きいですね。出撃ドッグで艤装を付図してる暇すら惜しいので、埠頭に直接飛び乗る。そこからは走る。陸にいた方々がかなり驚いた顔をしていますね。
「こっちです。ついてきてください。」
すぐに入渠棟について、重大破艦用の湯舟に浸からせる。
「これで大丈夫ですね。案内、ありがとうございました。」
「いえ、こちらこそ、危険なところを救っていただき、ありがとうございました。今なら湯舟の方も空いていますが、どうしますか?」
「私もだいぶ損傷しましたから・・・使わせていただいてもよろしいですか?」
「ええ、もちろん!」
***
損傷しているとはいっても、そこまでひどいものではないとはいえ、近距離から戦艦の砲撃を喰らいましたし、流石に戦艦ですから、かなり時間が長引いてしまいました。中では、質問攻めにされて、少し疲れてしまいましたね。
「あの、すみません。私は、この鎮守府で艦隊総旗艦と提督秘書艦を務めている赤龍型航空母艦の二番艦、白龍と申します。この度は、夏月風さんを助けていただき、ありがとうございました。提督も及びになっています。少しお時間をいただけないでしょうか?」
「ええ、大丈夫ですよ。」
「ありがとうございます。では、案内しますね。」
***
「今回は、夏月風を助けていただき、感謝する。それで、あの時の状況を詳しく教えてほしい。その近くにいた艦娘は彼以外、すべて沈められてしまってな。」
「分かりました。」
私は、その時の状況を事細かに説明した。連絡を受けて、観測機を飛ばし、到着したころにはすでに、戦闘が始まっていたこと。夏月風さんが、駆逐艦の強化型を2隻撃沈し、その場で倒れこんだこと。そして新たな強化型が2隻出現し、近くにいた艦娘が撃沈され、彼自身が再び立ち上がったものの、すぐに撃破されたこと。そして、ようやく海域に到達してからの、戦闘の詳細を話した。
「こちらこそ、到着が遅れ、多くの艦娘を助けられなかったことを謝罪します。申し訳ありませんでした。」
「いや、いいんだ。あれだけの強化型深海棲艦がいたのにも関わらず、これだけの犠牲で済んだのだから。」
「それにしても、5隻もの強化型が集まるなんて珍しいですね。」
「そうですね。強化型は基本的に単独で行動しますから。」
「深海棲艦についてはまだ、分からないことだらけだ。これまでの当たり前は、当たり前ではなくなることなんて、いくらでもあるだろう。」
「そうですね。話は変わりますが、彼、夏月風さんは、大丈夫なのですか?」
「ひとまず、死ぬことはないだろう。だが、機関に深刻な損傷がある。というか、まるまる吹き飛んだ。あいつの機関はかなり特殊だから、ここでは修理できない。戦線復帰は、しばらくは無理だな。」
「そうですか・・・。」
「ああ。ひとまず、話は以上だ。ありがとう。」
「はい。では、失礼しました。」
こんにちは、初めて横須賀鎮守府に入った甲斐駒です。やはり、横須賀鎮守府も大きいですね。私がいる呉鎮守府も大きいですが。結局、何が言いたいのかって?後書きに書くことが全く思い浮かばないってだけです。文句は作者に言ってください。あと、投稿が遅いことも。
作者「遅れてしまい、本当に申し訳ありませんでした。」
甲斐駒「次はいつ投稿ですか?」
作者「今週中には…」
甲斐駒「遅れないでくださいね。」
作者「はい…」