トリプルフェイスの酒寄君   作:毛呂山

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第四話:さざ波の魔法使い 後編

赤井side

(この酒寄朝輝という坊やは本当に何者だ?注意をしていてもいなくてもすぐにでも存在を見失ってしまいそうになる。それにあのたった一瞬の出来事での俺の動きを見逃さず、すぐ俺が何らかの武術をしていることを見破ってきた。素質は充分にある。それにしても何故だ?何故この坊やはここまでして力を求めようとする?その姿はまるで、これから自分の身になにかが起こると確信し、それに抗おうとしているみたいではないか。俺としてはジークンドウを教えることに別に反対はない。むしろビデオで確認しアドバイスをするだけで良いなら、それほど楽に稼げることはない。しかし、目的が分からずに教えることはできない。教えるとしても坊やの真意を聞いてからだな。)

そう考えたときに事件は起こった。

 

 

 

 

朝輝side

赤井さんに武術を教えてもらうようにお願いし、赤井さんが考えているときに、突然車がガードレールを突き破って海に突っ込んだ。

(やっべー、気を取られて事故が起きることをすっかり忘れていた。確かこの事故は、強盗を起こした二人組が逃走中に事故を起こしたんだよな。まあ自業自得だな。)

すると、赤井さんがざわつく海水浴客の間をすり抜け、車のへと泳いでいった。当然のことながら周りは、唖然としていて誰も動けなくなっていた。

(ここは早く警察に通報しておこう。今の俺が怪しまれずにできることはそれくらいだし。)

そして俺は群衆から離れ、警察に通報した。

 

『もしもし、こちら110番。事件ですか事故ですか?』

「事故です。車がガードレールを突き破って海に落ちました。救急車もお願いします。」

『えっ、子供!?僕、電話かける相手間違ってないよね?近くに大人の人いる?いたら変わって欲しいな?』

(おいおい、子供だからってそんなに疑うことないだろ。しかし大人かぁ、話せるほど面識のある大人は近くにいねえよ。)

俺がどうしようか迷っていると、どうやら赤井さんが戻ってきたようだ。ざわめきが聴こえる。

(そうだ、赤井さんなら――)

「ちょっと、待っててください。」

『え、ちょ、待って!』

俺は走り出した。

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

秀一side

俺が男を運んでくると、酒寄朝輝以外の子供たちが駆け寄ってきた。

「その人助かるの?」

「その可能性は極めて低いだろう。フロントガラスに頭を打ち付けた影響で首の骨がぉ名護名になってしまっている。それより、あの朝輝という坊やはどこに行った?」

「「え、そういえば...どこにもおらん!またか。」」

「また?それはどういうことだ?君たちはたしか彼の兄姉だな?」

「は、はい。あいつはいつも、気ぃ付いたらおらんくなることがあるんですよ。」

(ふむ、まさかここまで完璧に気配を消せるとはな。いくら気が動転していた子供たちとはいえ誤認の気を引かずに移動できるとはな。)

 

「君たちに頼みたいことがある。海の家で車が落ちてから買い物に来た客がいないか聞いてきてくれないか?「赤井さーん」この声は」

「朝輝!あんたいったいどこにいたの?勝手に私たちから離れんといて言うとったやろ。」

「彩葉、今は堪忍な、それより赤井さんこれを、をれが警察に通報して、いたずらだと疑われているので。」

「ああ。君たちも頼むぞ。」

(正体が気になるが今はこっちだ。)

「もしもし、今変わりました。」

『すいません、先ほど事故が起きたとの通報が子供からありましたが、いたずらではないですよね?』

「はい、いたずらじゃありません。場所は厚浜海水浴場です。」

 

 

 

朝輝side

俺は今、赤井さんが警察に電話が終わってスマホを返してもらうのを待っている。

(しかし、赤井さんはどうして俺の行動に疑問を言ってきたりっ注意をしてきたりしないのだろうか。赤井さんのことだから気づいていないことはないだろうし.....もしかして人目があって聞くに聞けない状況かもしれない。)

 

「ありがとう、朝輝おかげで助かったよ。ついでに聞きたいことはたくさんあるが、今はこの事故に集中しようじゃないか。」

「わ、わかりました。あれ、そのバックどうしたんですか?中に入っているのは、タグ付きの高級時計に見えますが?」

「ああ、これか?どうやらこの男は一般人ではないようだ。このバックがその証拠だ。どうやらこの男は強盗犯らしい。」

 

 

 

新一side

海の家に向かう途中俺は、ある質問を酒寄朝輝の兄姉に聞いた。

「ねえ、二人ともあいつは何なの?どう見ても普通じゃないだろ。」

「ちょ、ちょっと新一失礼だよそんなこと言っちゃ。」

「何、お前あいつんこと気になるん?あいつは俺と彩葉の何でもできる自慢の弟だ。確かにちょっと行動が年齢に伴ってないことがあって不気味だったりするがそれ以上でもそれ以下でもねえよ。なあ彩葉?」

「うん!」

「いいなぁ、三人は仲良さそうで。ボクも仲良くなれるかな?」

「大丈夫やよ。家族だったらきっと仲良くなれる。ね、お兄ちゃん?」

「そうだな。」

「うん、きっとそうだよね!ボクもきっと仲良くなれるよね!」

 

その後、海の家に聞きに行ったがろくな情報もなくあきらめかけていると

???「三人だよ。僕は、ずっと何を買おうか迷ってたけど、車が落ちてからここに買い物に来たのは、ボク、記憶には自信があるから間違いないよ。」

「それ、ホント?じゃあ呼んできて、赤井さんが探してる人たちかもしれないから。」

 

「お前たちは、赤井さんんところに戻っときいや。俺は、三人を探すの手伝っとくさかい。それと、そこの坊主を強引に連れていきや。絶対俺たちについてこようとするから。」

「うん、わかった。行こ、二人とも、それと新一も。」

「「ま、待ってよ」」「おい蘭、離せよ。」

 

 

 

朝輝side

しばらくすると、彩葉たちが戻ってきた。

「あれ、彩葉、兄貴は?」

「人を探すのを手伝っとる。」

ふーんじゃあ、警察の到着と一緒に待っとくか。

 

 

警察の到着とともに三人の容疑者がやって来た。

容疑者1 福見重勝

容疑者2 大森頼哉

容疑者3北森靖絵

(確か、犯人である北森靖絵が腕にしているのは、盗んだ時計だったはずだ。....やっぱり、あの時計は、10時10分を示している。特に原作との違う点はないか。けど、どうやって犯人をつたえるかだな。普通に言っても信じてもらえへんやろし、変に疑われたくもない。)

少し考えた俺は、工藤優作宛てに写真付きで

『初めまして、酒寄朝輝です。既に聞いているかもしれませんがここ熱浜海水浴場で車が海に転落し、運転手が死亡しました。その車にはど同乗者がいたらしいんですがそいつらは時計を盗んで逃亡中やった可能性があります。容疑者は三人に絞られましたが俺は三人目の北森靖絵が犯人ではないかと考えてます。理由は彼女がしている腕時計が10時10分を示しているからです。また、財布が完全に濡れてしまって小銭しか使えない状況だったのでしょう。』

送信と。

ピロンッ

(もう返信してきた!?はやっ)

『君の推理読ませてもらったよ。結論から言うと私も犯人は君と同じだと考えている。しかし、君のその卓越した観察力と知識には驚かされるな。いったいどうやってそこまでの力を手に入れたんだい?ぜひとも聞かせてくれないかい?』

やっぱり疑われるか。どこまで話すかだな

 

『ただ単に酒寄の遺伝子が凄すぎるだけで俺自体の能力は高くないですよ。この回答じゃ満足していただけないでしょうが本当のことなので。』

このことは後回しにして赤井さんに伝えてくるか。

俺は考え込んでいる赤井さんにメールを見せに行った。

「赤井さん、ちょっとこれ見て。」

「どこに行っていたんだ坊や。む、これは....やはりそうか。Case Closedだ。犯人を名指ししに行くぞ朝輝。」

「え、名前。じゃあ弟子入りを認めてくれるんですか?」

「ああ、もちろん。聞きたいことは山ほどあるが弟子入りは認めよう。しかし、手加減はしないぞ。それでもいいか?」

「もちろん、よろしくお願いします。師匠。」

 

その後、赤井さんは犯人を名指しし、事件は見事解決した。

兄貴と彩葉には先に父さんたちに合流するようにお願いし、世良が新一のことが好きになったシーンが終わるのを待ち、俺は師匠に話しかけに行った。一番最初に気が付いたのは新一だった。

「お前もさっきの話聞いてただろ?特別にベイカーストリートイレギュラーズとして認めてやる。」

「はっはっは、確かに今日の活躍はまさにそれだったな、朝輝。どうだ、一緒にFBIを目指さないか?」

「師匠、冗談を言うのやめといてください。俺が入ったとしても何もできませんて。俺は平穏に暮らしたいんで、そのために師匠から学ぼうとしてるんですよ。死にに行くためじゃないですよ。これ俺のメアドと電話番号です。これからよろしくお願いします。」

 

「ちょっと、秀一。あなたFBIを目指しながらこの子に本当に教えるの?」

「ああ、もちろんだ。母さん。それにこの子が秘めている才能にかかればすぐにマスターできるだろう。だから大丈夫だ。」

「だったら、ボクにも、ボクにも教えて。」

「真純、貴方はまだその必要はありません。」

「では、来週から週二でよろしくお願いします。月謝みたいなもんは月5万でいいですか?」

「ああ、それで大丈夫だ。それより、朝輝も坊やも家族が探しているんじゃないか?早く行きなさい。」

『今からそっちに工藤新一と行きます。待っとってください。』

俺は母さんにメールした。

『みんな、ホテルのロビーで待っとるさかいはよきぃ。今日は会食やからね。あと、会食が終わったら話があります。』

(げ、めっちゃ怒られそう。)

それよりも早く合流しようと思い新一の首根っこをつかんだ。

「じゃあ行くぞ新一みんな向こうの入り口で待っとるさかい。」

「おい、引っ張るなって、俺はホームズの弟子なんだぞ。てかお前力強すぎじゃね?」

 

 

会食では特に何も起こらずに終わった。

 

 

しかしその後、俺は正座をさせられていた。

「あんた、たしかに私は少しずつなら自分で判断してもいいとは言ったよ。だけど何事にも限度ちゅうもんがある。まだ、知り合って間もない人に金を渡すんでしょ?何か言い訳はある?ちなみにお父さんもお母さんの味方やからね。」

「ごめんな、朝輝。さすがに少しは相談してほしかったな。」

「お前、俺たちのことすっかり忘れっとたやろ?少しは反省せぇ。」

「あんたがここまで怒られるのめずらしいね。」

「すいませんでした。やけど、後悔はしてへん。俺はちゃんと人となりを見てから頼んだし、少しでも自衛のための護身術を学びたいんや。でも、これからはちゃんと重要なことは話し合って決めます。今回のことで師匠に断りの連絡をしても迷惑になるから今回だけは許してください。」

「あんたが、そんな頭さげるなんて珍しいなぁ、その言葉もちろんちゃんと守れるんよね?だったらええよ。」

そうしてなんとか許可をもらった俺は翌週から早速、武術を教えてもらうようになった。

 

 

 

名探偵コナンの死亡キャラはどうする?

  • 全員救済する
  • 一部救済する
  • 原作通り
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