デッドリードライバーズ~マーベリックはもういない~   作:椚右近

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注意:フォルミカは実際にルールブック内に存在する魔物ですが、結界の下を掘ってかいくぐる事がある以外の設定はほぼ作者の捏造です。ご了承ください。
後、郊外に関しても独自設定です。個人的にあった方が便利なので捏造しました。


ハード・ビズ・ワーカー……フォルミカ、径網(オリジナル)

「おいちょっとギルスティン、念のため確認頼む」

「了解ッス、兄貴。つってもまさか、まさかねぇ……?」

 

 半信半疑で画面をチェックしたギルスティンが、顔に目を真ん丸にかっぴらいたアイコンを点灯――驚愕の表現。

 

「……おいマジか、嘘だろ! 正真正銘フォルミカじゃねーか、どこの馬鹿だこんなもん持ち込んだのは!」

「フォルミカ……って、デカい蟻の魔獣よね。珍しくないでしょ、そんなの」

馬鹿野郎(エアヘッズ)! フォルミカはどんな理由でも都市内への持ち込みを禁止されてる、特別指定危険種だ。例外はねぇ!」

 

 呆れ顔のコネットに指を突き付け、吊り目のアイコンを光らせながら吠えるギルスティン。ジェットもまた同意して頷く。

 

「フォルミカは、確かに野外(アウトランド)じゃそんなに珍しい魔物じゃない。タフで固くて仲間を呼ぶ厄介な奴、で済む。……野外なら、な」

「フォルミカの渾名知ってる? 結構すごいんだよ、【都市破壊者(シティブレイカー)】っていうんだ」

 

 カティアが突然挟んだ豆知識に、コネットが不意を突かれたように目を見開いた。

 

「は? いや、結界は超えられないでしょ。それこそドラゴンじゃあるまいし」

「超えるっていうか、潜るんだよ。連中はあのサイズなだけあって、巣穴の深さもキロ単位だ。で、聖域都市の結界は上には高いが下はそこまでじゃない。連中は野外の魔物でも数少ない、独力で結界を突破し得る存在なんだ」

「そしてもう一つ、仲間を呼ぶ能力が問題だ。誘引物質(フェロモン)と呼ばれる匂い成分を使うんだが……魔物だけあってフォルミカのフェロモンは普通の蟻のそれじゃない。結界越しに、殆ど距離を無視して三次元座標を仲間に伝達する。〈感応の門〉系統の魔術に近い性能だ」

 

 ジェットが深刻な表情のまま唸った。

 

「10区に詰めてる聖域軍も、都市付近に出現したフォルミカは基本その場では殺さず捕獲する。で、埋設地雷と遊撃メックで囲んだ【蟻地獄(アントライオン)】って殺戮区域(キルゾーン)に運んで殺すんだ。同族も誘導して一緒に駆除するためにな」

「しっかしこれはヤバいね。管理局からしたら誰であろうと絶許(ぜつゆる)案件じゃん」

「ああ、これならスクープで報奨金が取れるレベルだ。企業から取り立てた罰金の1%でも原稿料の10倍以上だぜ」

「その言い方、ちょっと世知辛くない……?」

 

 げんなりとした表情を隠さないビュティを、ジェットはあっさりと無視して言葉を続ける。

 

「……だからこそ、こりゃ安易にトリビューンに流せない。先に魔物の場所を押さえねぇと、連中焦って適当な場所で証拠隠滅を量りかねない」

「そりゃつまんないわね、せっかくの厄ネタが闇に葬られちゃう」

「問題はそこじゃねぇ、コネット。フォルミカのフェロモンは放つ状況で信号強度が変わる。一番強く仲間を呼ぶのは死の間際だ。都市内で雑に殺したら連中、巣の中の動かせる労働種(ワーカー)戦士種(ソルジャー)を総動員して殺到してくるぞ。ティファレトの地盤が傾きかねねぇ。……おまけにフォルミカの危険性は、フォルミカだけに留まらないときてる」

「なにそれ、謎々?」

「フォルミカの掘った坑道を通って、他の魔物も都市内に侵入できるんだよ。大きすぎる連中は無理だが、人間大の魔物は余裕……例えば【狩猟者(プレデター)】とかな」

 

 伝説の人狩り魔人族(マンハンター・メタトライブ)の名前はビュティも知っていたらしく、肩を抱いて震え上がる。

 

「じょ、冗談じゃないんだけど!?」

「へー……狩猟者? ふーん…………おもしろいじゃん」

「悪いこと考えるのやめろ。マジで何人死ぬか分からねぇんだから」

 

 剣呑に笑うコネットにジェットが顔を押さえながら釘を刺す。

 そこに横から、カティアが異なる視点を差し込んできた。

 

「もう移動してると思う?」

「相手が無能じゃなけりゃあ、間違いなく」

「相手ってこの場合誰よ。ギャング? その上のマフィア?」

「いや、どっちも咄嗟に魔物を隠せるような場所を都市内には簡単に用意できない」

「つまり、動かせるとすれば取引相手の企業ってワケだ……姉ちゃん、そっちの目星はついてんのか?」

「まさにそこがこれからなのよ。流石に分かりやすく企業ロゴをコンテナに張ってる訳ないし」

 

 ギルスティンの問いに、ビュティはあっさりと肩を竦めて答えた。

 カティアが別の懸念を挙げた。

 

「オークションの可能性は?」

「この規模ならないだろ。フォルミカを欲しがる企業はそれなりにいるだろうが、表沙汰になった時のリスクと引き合わない。目玉が他に無ければ参加者の見込みが立たねぇよ」

「って事は、もう売買契約は成立済みって見るべきか」

 

 ジェットの回答にカティアも頷く。自分でも同じ結論に至っていた上で、あえてそれを共有するために確認する。会議慣れを感じさせる動き。

 髭のない少年のような顎を撫でた後、ジェットはビュティに視線を向ける。

 だがその視線には、子供っぽい甘さはまるで無かった。

 

「ビュティ、アンタの護衛依頼を請けてもいい。ただし条件がある。――アンタ、家族はいるのか?」

「いいえ、若い頃に両親は事故でいと高きところに行っちゃった。それからずっと一匹狼よ」

「悪いがそれなら好都合だ。隠れ家を用意するから、しばらくはそっちで寝泊まりしてもらう」

「え、いや、そこまでしてもらう気はなかったんだけど……」

「なに暢気な事言ってんのよ。アンタの自宅、6区周辺(このへん)でしょ? 今一人で戻ったら間違いなく道中で死ぬわよ」

「そんな大袈裟な、脅かさないでよ!?」

「なんも大袈裟じゃねぇよ。マフィア、ことにシンジケートそのものを敵に回すってのはそういう事だ。特に7区8区の地面の上で、連中の目と耳が無い場所はないと思った方がいい」

 

 ティファレトでただシンジケートと呼ぶのなら、それはヴィクター=シンジケートに他ならない。もはや伝説の域に差し掛かるゴッドファーザー、老ヴィクター率いるティファレト最大の犯罪組織。その目と息が届かないのは、実質的には精々が1区くらいのものだろう。

 だがビュティの想定にはシンジケートの名前はなかったようだった。慌てて首と手を振って否定する。

 

「いや、シンジケートが絡んでるなんて話は今のところないんだけど……」

「こっちとしちゃ常に最悪を想定するのは当たり前だ。で、アンタが死ぬとこの情報、買い手が付かなくなる。オレ達からトリビューンに記事を売る場合、それは善意の第三者からの告発だ。金を要求されこそすれ、払ってくれる道理は無い。ウラが取れた記事として売り込むには、正式に契約を交わした記者としての肩書きが要る」

「つまり依頼人のアンタが死ぬと、私達完全にタダ働きになるってこと。OK?」

 

 ジェットとコネットの理詰めの言葉に、しかしビュティは煮え切らない様子で食い下がった。

 

「何日も空けるのは無理よ。記事を作るために必要な機材だって置きっぱなしだもの。第一、8区の部屋を留守にしっぱなしなんて空き巣に入ってくれって言ってるようなものよ。全財産引っぺがされたんじゃ、結局飢え死にする他ないじゃない!」

「機材は問題ない。元データは持ってるんだろ? 他に必要なものは全てレンタルできる。空き巣については……見張りを立てる、でどうだ」

「見張りって、それでどうにかなるものなの?」

 

 疑わしげなコネットに対して、ギルスティンが割り込んだ。両眼はゴーグル型の五角形――つまり真顔モードで、ジェットの方を鋼の親指で指し示す。

 

「安心しな、このジェットの兄貴はこう見えて下層区(アンダー)じゃちょっとした顔だ。それと分かるサインを残せば、そんじょそこらのチンピラやこそ泥は近づかねぇよ」

「……残念ながら、名前の一部だけが一人歩きしてるのが実情だけどね。そんなに顔が売れてたら、さっきのギャング共もあんな痛い目に会う前に逃げてくれたろうさ」

 

 ギルスティンからのお墨付きにほんのわずかにげんなりしつつ、ジェットは頷いてみせる。自分がそんな大物に見えない事を気にしているか、あるいは自分自身の立場をあまり肯定的に捉えていないのか、少なくとも外面から判断するのは難しい。

 

「それに、名前の効果にも限度がある。オレのとこのお守り(チャーム)にも正式に命令を受けたマフィア共を追い払うほどの効果はない。場所が割れちまったら終わりだが、顔を見られただけなら近づきさえしなければしばらく持つだろ。8区じゃあ住所も番地もあってないようなもんだからな」

 

 ビュティはしばらくジェットの顔を見詰めた後、溜息と共に自分の豊かな髪を掻き毟って、呻くように言った。実質的な降参宣言。

 

「……こっちにも色々事情があるの。空けておけるのは五日間が限度。五日後には、何があろうと一度帰るわ」

「その事情ってのは、命よりも重いもの?」

「詳しくは言えない。けど重いわ。他の何よりも」

「……OK、いいだろう。どうせ五日かけてたら、お目当ては二度とお日様の下には出てこないだろうからな」

 

 そう言ったジェットが赤眼鏡の下でカティアに視線を送る。カティアは一瞬眼球を動かした後、そしらぬ顔でビュティに視線を戻した。

 

************

 

 話がまとまってすぐ、一行はまたしても移動することになった。対象はカティア、コネット、ビュティ。ギルスティンは飾り気のない無骨なワゴン車で3人を建物の入口まで送った後、自分の担当分をこなすため引き返していった。

 着いたのは6区の中心部、比較的治安のいいマンションの一室。編集用ソフト導入済みの通信的に独立した高級端末と複合式プリンター、大判の辞書や図鑑が収まる物理本棚、場所を分けて径網(パスネット)――都市全体を覆うエネルギー網【魔煌線(レイライン)】上に展開されたM-Phoneや魔算器、幻視《ヴィジョン》グラスなどで利用する通信・情報空間――に接続されたオンライン作業用の端末などなど、記事作成には十二分の機材が並んでいる。

 他にも防音室と録音ブース、ランニングマシンとサイクリングマシン、大型幻像表示板とオーディオ機材、小さいながら酒瓶を並べた棚を背負うキッチン兼バーカウンター……さながら、一流クリエイターの隠れ家。

 部屋に入ってあんぐりと口を開けたままのビュティに、かまうことなくカティアが使用上の注意を一方的に説明する。

 

「言うまでもないとは思うけど、径網から拾った情報は編集機材に突っ込む前にあっちの端末で術式解析(コードスキャン)かけてね。最近の述語精霊(プロンプトスピリット)はいたるところに紙魚(シミ)を仕込んでるから、無駄手間が増えて嫌んなるよ」

「セキュリティ対策は分かるけど、紙魚ってなに?」

「一文字分の情報の中に無茶苦茶小さく圧縮した呪文を仕込んだ、情報収集用の子霊(コダマ)のこと。スタンドアローンの環境に取りこむと他の文字を取りこんで擬態、増殖する。で増やした容量に端末内の情報を隠しコピーして、またオンラインに移された時に親霊(オヤダマ)の精霊に情報を送信するんだ。その時に擬態が解けるせいで、文章内の文字が欠けたり文字化けする。情報的な虫食いを引き起こす、まさに(バグ)だよ」

 

 一文字分に圧縮されてるせいで、最低レベルの《解呪》で殺せるだけマシだけどね、とカティアが続け、ビュティはうねうねと動く文字列と穴だらけになった記事を思い浮かべて思わず身震いする。

 

「にしてもすごいわね、こんないい部屋に住んでるの?」

「ここは私の仕事場の一つ。似たような場所がいくつかあって、その日の気分で変えてる」

「はぁ!? そんなに儲かってるの!?」

「私は本業があるからね。ジェットとつるんでるのは副業兼趣味。まぁ本業のネタ拾いでもあるんで、十分に元は取ってるけど」

「道楽ってこと……?」

「いんや、生きるってこと」

 

 カティアの言葉で一瞬怪訝そうな顔になるも、哲学的な話になる気配を避けてビュティは話題を変えた。

 

「ところで、あなた達のこと、結局なんて呼べばいいのかしら。記事の何処かで触れるかもしれないから気がかりなんだけど」

「ん~ん……自由人(フリーター)……はちょっと広すぎるかな」

「ジェットはよく自分で下請け(サブコン)って呼ぶわね」

 

 可愛らしく首を傾げたカティアの代わりに、コネットが答える。

 なお、部屋に入ってすぐに勝手に冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出してグラスに注ぎ、一声もなくソファーに陣取るというマイペースぶりである。

 カティアはもう諦めているらしく、一声の抗議もあげなかった。

 

「他には走り屋(ランナー)とか騎手(ジョッキィ)とか運転手(ドライバー)とか……んー、始末屋(アンダーテイカー)なんてのもあるわね。もちろん葬儀業者の方じゃなくて」

「そういう仕事もあるらしいけどねー」

「――ま、ともかく憶えておいた方がいいわよ。私も知ったのは最近だけど」

 

 その時のコネットの声色は、どの呼び名を使うかで頭を悩ませていたビュティがはっと表情を変えるほど、劇的に重く、真剣だった。

 

「マーベリックは現在にも未来にもいない。ただ過去の中にのみ存在するってね。目の前で今を生きてる相手に使うべき言葉じゃないのよ」

 

************

 

 結局ビュティの避難生活一日目はほぼ部屋の勝手を憶えるだけに費やされた。

 だがそのおかげで、明日以降の作業に関する課題は特になくなっている。

 備え付けにしては比較的高級な汎用製造機(パンメイカー)に食料創造を頑張らせて、女だけの軽いホームパーティを済ませた後、三人は翌日に備えて早く眠ることにした。

 なお、ジェットとギルスティンはビュティの持つ情報を元に、それぞれの伝手を使って違法商品の行き先を探っている。この事はカティア経由でコネットとビュティにも共有されていた。

 

「やっぱりよく分からないんだけど」

 

 ぽつり、と泡をこぼすように呟いたのはコネットだった。

 寝室は借主のプライバシーの砦であったため、ベッドはカティアが占拠している。コネットとビューティは客間に向かい合わせで並んだソファーベッドで横になっていた。

 なので、コネットの言葉は独り言でない限り、必然的にビュティに向かう。

 

「なんだってこんな危なっかしい仕事続けてるわけ?」

「これでも選べる中では一番マシな仕事なのよ。私は生まれも育ちも8区だもの。両親は郊外(アウトスカーツ)からの移民で、魔煌税が払いきれなくて8区を出られなかったけど、それでも郊外や野外に比べれば天国だって言ってたっけ」

 

 ビュティは天井を向いたまま答えた。自然とコネットも視線を逸らす。

 

「6区にいたら見たことあるでしょ、プラカード持って歩いてる人達。すぐに保安局に解散させられちゃうけど」

「“非魔術師にも人権を”って奴? 流石に極端でしょ。聖域都市全体で見たら、魔術師なんて2割もいないわ。魔術師じゃない方が一般的よ」

「Ma-GEARが無ければ、そうだったかもしれないわね」

 

 聖域都市において機械と呼べるものはほぼ全てがMa-GEARであり、動力は全て魔煌である。

 

「Ma-GEARと必要な魔力容量(スロット)があれば、誰でも魔術が使える。逆に言えば、スロットが足りない人間だけが魔術師になれない……大量の魔石(アウライト)でも抱えてれば話は別だけど」

「そりゃまぁ、有り得ないわね」

 

 ビュティの言葉に、コネットは素直に苦笑した。

 魔石とは魔煌の結晶である鉱物であり、人体に宿る魔力を代替できる唯一のエネルギー源だ。実質的には古に言うところの“燃料”に当たる。だが高濃度の魔煌を結界で隔てる事で人類を保護する聖域都市において、魔石の入手は用意ではない。魔石が発生するのはまさに高濃度の魔煌に晒さされた空間――野外(アウトランド)の地中と、生物濃縮を引き起こす魔物(クリーチャー)の体内のみだった。

 そして野外に出てこれらを採取してくるのが、ジェットのような魔物狩人(ハンター)やギルスティンのような魔石採掘者(アウライトマイナー)――野外労働者(アウトランダー)である。現代の金掘り人達(ガリンベイロ)は凄まじい人的損耗を吐き出しながら、それでも魔石採取に挑む。それだけの価値が魔石にはあった。

 当然、一般市民が軽々しく消費できる物ではない。

 

「私も慈善学校に通いながらバイトしてたけど、おかげで体力は相当ついたし、魔力容量(スロット)も人並みにはあるからMa-GEARも幾つか扱える。流石に技術職は無理だけどね」

 

 大規模プラントなどに用いられる工業用Ma-GEARの操作には、大容量の魔力を持つ人間が相当数必要とされている。ほぼ先天的に魔力容量の大きさは決まるため、都市における最も効率と需要の高い“才能”と言えた。

 

「だから記者として雇ってもらえた。カメラやレコーダーを同時操作して、場合によっては移動用の乗り物(ヴィークル)も合わせて使えるから。どれだけ体力と頭脳が優れても、容量が足りなかったら雇ってもらえない……私はまだ、全然マシよ。少なくとも聖域都市では、魔力容量こそが人権なの。……魔術師のあなたには分からないかもしれないけどね」

 

 ビュティの最後の言葉に、コネットは悪意を感じなかった。触れたのは憎悪ではなく悲しみ、それも心の容量を僅かに超えて出たわずかなもの。

 憎むべき相手を見つけられない人間、手前勝手に見出せない人間こそ、苦しみは溜まっていく。そして小さく波打つだけで、波紋は器から溢れ出す。

 故にコネットは目を閉じ、素直に認めた。

 

「……そうね。私には、分からないのかも」

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